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公開番号2025099950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216972
出願日2023-12-22
発明の名称模造エビ
出願人イビデン物産株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類A23L 29/244 20160101AFI20250626BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】天然エビのようなプリプリした独特の食感を有する模造エビを提供すること。
【解決手段】グルコマンナンおよび多糖類(グルコマンナンを除く)を含むマトリクス中に、調味材および色素を含む植物タンパク粒子が分散している模造エビ。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
グルコマンナンおよび多糖類（グルコマンナンを除く）を含むマトリクス中に、調味材および色素を含む植物タンパク粒子が分散している模造エビ。
続きを表示（約 310 文字）【請求項２】
前記多糖類としてカードランを含む請求項１に記載の模造エビ。
【請求項３】
前記多糖類としてセルロースを含む請求項１または２に記載の模造エビ。
【請求項４】
前記色素は、リコピンである請求項１または２に記載の模造エビ。
【請求項５】
前記調味材は、塩を含む請求項１または２に記載の模造エビ。
【請求項６】
前記植物タンパク粒子は、前記マトリクスに対して１～４０重量％の割合で含まれる請求項１または２に記載の模造エビ。
【請求項７】
冷凍されているか、または、レトルト容器に封入されてなる請求項１または２に記載の模造エビ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、模造エビに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
エビはプリプリした独特の食感があり、アジア諸国をはじめとする世界の国々の人々に好まれる食材の１つである。日本では東南アジアから養殖エビを大量に輸入し、それにより需要を満たしている。しかしながら、近年の需要の急増等によりその価格が高騰しているため、エビの代替として使用することのできるエビ様食感を有する食品の開発が行われている。
【０００３】
特許文献１では、小麦澱粉および／またはハイアミロースコーンスターチ１～１０重量％、こんにゃく粉１．５～８重量％、セルロース１～７重量％、アルカリ剤および水を混合し、加熱した後凍結して製造したエビ代替食品が開示されている。特許文献１では、エビの風味を付与するために、エビ抽出物、エビフレーバー、エビ粉末、各種の味剤等が添加されている。
【０００４】
特許文献２では、紡糸した大豆タンパク繊維（Ａ）、この紡糸した繊維とは別の黄色と赤色の着色料を用いて着色した大豆タンパク繊維（Ｂ）、および、魚肉摺身と調味料等を混合した生地（Ｃ）をエビ状に成形したエビ様蛋白質食品が開示されている。
【０００５】
特許文献３では、加熱凝固性β－１，３－グルカン（カードラン）の繊維状ゲルを成形してなるかに・えび・貝柱様食品が開示されており、生地中にみりんなどの調味料を使用できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許６１３７４１２号公報
特公昭４８－１７０６２号公報
特開平８－２３８０７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、特許文献１～３に開示された技術では、天然エビの持つプリプリ感が得らない。本発明者は、特許文献１～３ではエビ様食品のマトリクス中に調味材を均一混合しており、調味材によりマトリクスの強度が低下してしまうことが原因であることを突き止めた。
【０００８】
本発明は、上記課題を解決するためになされた発明であり、本発明の目的は、天然エビのようなプリプリした独特の食感を有する模造エビを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
すなわち、本発明の模造エビは、グルコマンナンおよび多糖類（グルコマンナンを除く）を含むマトリクス中に、調味材および色素を含む植物タンパク粒子が分散していることを特徴とする。
本発明の模造エビは、調味材および色素が植物タンパク粒子に含まれマトリクスとは別に存在していることにより、調味材によりマトリクスの強度が低下してしまうことがないので、天然エビのようなプリプリした独特の食感を有する。
【００１０】
本発明の模造エビは、上記多糖類としてカードランを含むことが好ましい。
カードランは熱不可逆性多糖類であるので加熱調理しても溶けず、加熱後も模造エビの食感を保つことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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