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公開番号
2025098926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2024165769
出願日
2024-09-25
発明の名称
蝸牛埋め込みカテーテル及び細胞伝送装置
出願人
個人
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
A61M
25/00 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】蝸牛埋め込みカテーテル及び細胞伝送装置を提供する。
【解決手段】蝸牛埋め込みカテーテルは、埋め込みカテーテル本体を含む。埋め込みカテーテル本体の対向する両端は近位端とガイド先端を定義する。埋め込みカテーテル本体の中央に中心管腔が設けられ、埋め込みカテーテル本体の外面に、埋め込みカテーテル本体の縦長方向に沿って延伸する少なくとも1つのガイド溝と、埋め込みカテーテル本体の外面から中心管腔に貫通する複数の横向き貫通孔を有する。埋め込みカテーテル本体は、患者の内耳の蝸牛に入り込むように構成し、患者の蝸牛回転に沿って曲がり、細胞又は治療薬剤としての薬剤が中心管腔と複数の横向き貫通孔を通過して患者の蝸牛の内部に入る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞又は治療薬剤としての薬剤を患者の蝸牛に伝送するための蝸牛埋め込みカテーテルであって、
可撓性を有する埋め込みカテーテル本体を含み、
前記埋め込みカテーテル本体は、縦長方向の対向する両端に近位端とガイド先端を定義し、
前記埋め込みカテーテル本体を前記患者の前記蝸牛に埋め込んだ部分を埋め込み部分と定義し、
前記埋め込み部分の前記近位端に向かう側に接続端子を有し、
前記埋め込みカテーテル本体の内部は、前記近位端の中央から前記ガイド先端中心に貫通する中心管腔を有し、
前記埋め込み部分は、外面に設けられる少なくとも1つのガイド溝と、前記埋め込み部分の外面から前記中心管腔に貫通する複数の横向き貫通孔を有し、
前記埋め込みカテーテル本体は、前記ガイド先端を前記患者の前記蝸牛の方向に向けて前記患者の前記蝸牛に入り込むように構成し、前記患者の前記蝸牛の螺旋状構造に沿って曲がりながら進み、前記患者の前記蝸牛の基底回転から頂回転までの間に入り、前記細胞又は前記治療薬剤を前記近位端から前記中心管腔に導入し、前記中心管腔と前記複数の横向き貫通孔を通過して前記蝸牛の内部に入り、
少なくとも1つの前記ガイド溝は、前記埋め込みカテーテル本体を前記患者の前記蝸牛の内部に入りこませる時に曲がりやすくなると共にガイド作用を生じることで前記蝸牛のリンパ液のオーバーフローを低減するように、前記埋め込みカテーテル本体の縦長方向に延伸する螺旋経路に沿って前記埋め込みカテーテル本体の前記埋め込み部分の外面に設けられる螺旋溝である、又は前記埋め込みカテーテル本体の中心軸の経路に沿うとともに前記埋め込みカテーテル本体の縦長方向に沿って延伸する溝である、蝸牛埋め込みカテーテル。
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【請求項2】
前記埋め込みカテーテル本体の前記埋め込み部分の長さは8mm~30mmであるように構成し、前記埋め込み部分の直径は0.3mm~1.0mmであるように構成する、請求項1に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項3】
前記中心管腔の直径は300μm~500μmであるように構成し、前記複数の横向き貫通孔の直径は50μm~300μmであるように構成する、請求項2に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項4】
前記中心管腔の直径は100μm~200μmであるように構成し、前記複数の横向き貫通孔の直径は10μm~50μmであるように構成する、請求項2に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項5】
前記埋め込みカテーテル本体は、前記接続端子と前記埋め込み部分との境界に突出環が設けられ、前記突出環の直径は前記埋め込みカテーテル本体の前記埋め込み部分と前記接続端子の直径より大きい、請求項2に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項6】
少なくとも1つの前記ガイド溝は螺旋溝であり、少なくとも1つの前記ガイド溝の螺旋角は15度~60度であるように構成する、請求項1に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項7】
少なくとも1つの前記ガイド溝は直線上溝であり、前記埋め込みカテーテル本体の外側に等角度間隔で設けられる、請求項1に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項8】
少なくとも1つの前記ガイド溝の溝深さは10μm~200μmであるように構成する、請求項1に記載の蝸牛埋め込みカテーテル。
【請求項9】
細胞又は治療薬剤としての薬剤を患者の蝸牛に伝送するための細胞伝送装置であって、
請求項1~8のいずれか1項に記載の蝸牛埋め込みカテーテルと、
前記蝸牛埋め込みカテーテルに接続され、前記細胞又は前記薬剤を前記患者の前記蝸牛に伝送するための伝送モジュールと、を含み、
前記伝送モジュールは、圧力発生器と、前記圧力発生器の出口に接続される接続管と、を有し、
前記圧力発生器は、前記細胞又は前記薬剤を含む流体を保存し、前記細胞又は前記薬剤を含む流体を駆動して、前記細胞又は前記薬剤を含む流体を前記出口から前記接続管に送り、
前記接続管の前記圧力発生器に対する一端は、前記埋め込みカテーテル本体の前記近位端に接続され、前記細胞又は前記薬剤が前記埋め込みカテーテルの前記中心管腔に入り、前記中心管腔と前記複数の横向き貫通孔を通過して前記患者の前記蝸牛の内部に入る、細胞伝送装置。
【請求項10】
前記伝送モジュールは、粘度が2Pas~5Pasの流体を送る時、0.1sccm~0.5sccmの流量で前記流体を前記蝸牛埋め込みカテーテルに送るように構成し、前記流体の圧力は1000MPa~1500MPaの範囲内であるように構成する、請求項9に記載の細胞伝送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蝸牛埋め込みカテーテル及び細胞伝送装置に関し、特に細胞又は薬剤を人の内耳に送り込むための蝸牛埋め込みカテーテル及び細胞伝送装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
聴覚の受容器(内耳の蝸牛)と聴神経は、人が外部の音声信号を受け取る重要な構造であるが、薬剤、環境、老化又は遺伝子変異等の要因により機能を失いやすい。人類の聴覚機能は一旦損傷すると、永久的な損傷となり回復することができない可能性が極めて高いため、現時点で聴覚障害を治療する障害となっている。遺伝子医学や再生医学の進展に伴って、聴覚障害遺伝子クローン療法や蝸牛聴覚器細胞再生が認識され、細胞療法により聴覚障害を治療することが期待されている。
【0003】
聴覚障害を治療する細胞療法は、主に細胞又は治療薬剤としての薬剤を内耳に注入して、内耳に注入された細胞を使用して、必要な聴覚細胞を置き換える、又は必要な聴覚細胞を再生する。或いは、埋め込まれた細胞又は薬剤により内耳の元々の細胞を必要な聴覚細胞へと分化又は変換させて、患者の聴力を回復させる。細胞療法において、細胞源によって分類すると、注入される細胞は、自家細胞であってもよいし、他家細胞であってもよい。細胞の種類によって分類すると、細胞は、前駆細胞又は幹細胞であってもよい。使用される薬剤は、細胞成長又は細胞転化を促進させる細胞成長因子であってもよく、或いは小分子治療薬であってもよい。
【0004】
如何にして細胞又は治療薬剤としての薬剤を蝸牛の内部に有効的に注入するかは、聴覚障害細胞療法の重要な要素の一つである。蝸牛の蝸牛回転の周辺構造は骨迷路からなる。蝸牛は、基底回転から頂回転まで、回転内部が螺旋状の細い管からなり、中央階、前庭階、鼓室階を含む。蝸牛回転の内部は、リンパ液で満たされている密閉構造であり、人類の蝸牛の容積は約10μlしかない。リンパ液の圧力作用及び正円窓膜のバリア作用は、一部の薬剤又は細胞の血管外漏出(extravasation)現象を生じやすく、蝸牛への薬剤又は細胞の伝送効果を低下させる。
【0005】
現在の技術は、人工内耳に電極を埋め込んで作用する埋め込みカテーテルが提案されている。埋め込みカテーテルは、元々の埋め込み電極アレイと導電線以外に、治療薬剤としての薬剤を搭載して、患者の蝸牛の内部に伝送するための付随する管腔を有する。この埋め込みカテーテルには、聴神経を刺激する電極と導電線が設けられ、薬剤を搭載する、又は薬剤を流すための管腔も追加して設けるため、埋め込みカテーテルの直径を大きくしなければならない。また、この埋め込みカテーテルは、電極と共に埋め込まなければならず、永久的に埋め込まれる装置であるため、1回の治療において薬剤又は細胞を蝸牛に送るために適用される本発明の設計とは異なる。
【0006】
以上より、現在、細胞又は薬剤を直接かつ部分的に蝸牛に伝送する技術には依然として多くの困難があり、如何にして装置の構造設計を改良して上記欠点を克服するかは、蝸牛細胞治療に存在する問題点を解決するための重要な課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、従来の細胞又は薬剤を部分的に蝸牛に伝送する技術の欠点について、蝸牛埋め込みカテーテル及び細胞伝送装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明で採用される手段は、細胞又は治療薬剤としての薬剤を患者の蝸牛に伝送するための蝸牛埋め込みカテーテルであって、可撓性を有する埋め込みカテーテル本体を含み、前記埋め込みカテーテル本体の対向する両端は、近位端とガイド先端を定義し、前記埋め込みカテーテル本体を前記患者の前記蝸牛に埋め込んだ部分を埋め込み部分と定義し、前記埋め込み部分の前記近位端に向かう側に接続端子を有し、前記埋め込みカテーテル本体の内部は、前記近位端の中央から前記ガイド先端中心に貫通する中心管腔を有し、前記埋め込み部分は、外面に設けられる少なくとも1つのガイド溝と、前記埋め込み部分の外面から前記中心管腔に貫通する複数の横向き貫通孔を有し、前記埋め込みカテーテル本体は、前記ガイド先端を前記患者の前記蝸牛の方向に向けて前記患者の前記蝸牛に入り込むように構成し、前記患者の前記蝸牛の螺旋状構造に沿って曲がりながら進み、前記患者の前記蝸牛の基底回転から頂回転までの間に入り、前記細胞又は前記治療薬剤を前記近位端から前記中心管腔に導入し、前記中心管腔と前記複数の横向き貫通孔を通過して前記蝸牛の内部に入り、少なくとも1つの前記ガイド溝は、前記埋め込みカテーテル本体を前記患者の前記蝸牛の内部に入りこませる時に曲がりやすくなると共にガイド作用を生じることで前記蝸牛のリンパ液のオーバーフローを低減するように、前記埋め込みカテーテル本体の縦長方向に延伸する螺旋経路に沿って前記埋め込みカテーテル本体の前記埋め込み部分の外面に設けられる螺旋溝である、又は前記埋め込みカテーテル本体の中心軸の経路に沿うとともに前記埋め込みカテーテル本体の縦長方向に沿って延伸する溝である。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明で採用される別の手段は、細胞又は治療薬剤としての薬剤を患者の蝸牛に伝送するための細胞伝送装置であって、1つの蝸牛埋め込みカテーテルと、前記蝸牛埋め込みカテーテルに接続され、前記細胞又は前記薬剤を前記患者の前記蝸牛に伝送するための伝送モジュールと、を含み、前記伝送モジュールは、圧力発生器と、前記圧力発生器の出口に接続される接続管と、を有し、前記圧力発生器は、前記細胞又は前記薬剤を含む流体を保存し、前記細胞又は前記薬剤を含む流体を駆動して、前記細胞又は前記薬剤を含む流体を前記出口から前記接続管に送り、前記接続管の前記圧力発生器に対する一端は、前記埋め込みカテーテル本体の前記近位端に接続され、前記細胞又は前記薬剤が前記埋め込みカテーテルの前記中心管腔に入り、前記中心管腔と前記複数の横向き貫通孔を通過して前記患者の前記蝸牛の内部に入る。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以下の有益な効果を有する。本発明が提供する蝸牛埋め込みカテーテル及び細胞伝送装置によれば、蝸牛埋め込みカテーテルのガイド先端を患者の蝸牛の基底回転に埋め込む時、蝸牛埋め込みカテーテルの良好な曲げ性により、曲がりながら蝸牛室の外側壁の螺旋靭帯に沿って頂回転方向に回転して蝸牛に深く入り込むことができる。ガイド溝の設計により埋め込みカテーテル本体の外側壁と蝸牛の内部のリンパ液との抵抗を低減することができる。これにより、蝸牛埋め込みカテーテルの埋め込み成功率を上げて、カテーテルの蝸牛本体に対する埋め込み損傷を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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