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公開番号2025098497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214660
出願日2023-12-20
発明の名称水中油型乳化固形化粧料
出願人株式会社トキワ
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/34 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 取れやすく、伸ばしやすく、化粧むらが十分抑制され、化粧持ちにも優れた化粧効果を得ることができ、経時安定性にも優れる水中油型乳化固形化粧料を提供すること。
【解決手段】 水中油型乳化固形化粧料は、(A)融点が40℃以上である脂肪族アルコール、(B)界面活性剤、(C)水溶性固化剤、及び(D)アクリロイルジメチルタウリン塩を構成単位として含むポリアクリル酸アミド共重合体、を含有し、(B)成分が、(B-1)水添レシチンと、(B-2)HLBが8以上の界面活性剤(但し、(B-1)成分は除く)と、を含み、(A)成分の含有量と、(B-1)成分及び(B-2)成分の合計含有量との質量比(A)/[(B-1)+(B-2)]が、1.2~9である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)融点が40℃以上である脂肪族アルコール、
(B)界面活性剤、
(C)水溶性固化剤、及び
(D)アクリロイルジメチルタウリン塩を構成単位として含むポリアクリル酸アミド共重合体、を含有し、
前記(B)成分が、(B-1)水添レシチンと、(B-2)HLBが8以上の界面活性剤(但し、前記(B-1)成分は除く)と、を含み、
前記(A)成分の含有量と、前記(B-1)成分及び前記(B-2)成分の合計含有量との質量比(A)/[(B-1)+(B-2)]が、1.2~9である、水中油型乳化固形化粧料。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記(B-1)成分の含有量と、前記(B-2)成分の含有量と質量比(B-1)/(B-2)が、1~10である、請求項1に記載の水中油型乳化固形化粧料。
【請求項3】
前記(C)成分が寒天を含み、
前記寒天の含有量が、水中油型乳化固形化粧料全量を基準として、0.6~3.0質量%である、請求項1又は2に記載の水中油型乳化固形化粧料。
【請求項4】
前記(A)成分以外の固形油の含有量が、水中油型乳化固形化粧料全量を基準として、2質量%以下である、請求項1又は2に記載の水中油型乳化固形化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化固形化粧料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
水中油型乳化化粧料は、外相が水のため、肌に塗布した際にみずみずしい感触が得られ、肌に伸ばしやすいといった特徴を有している。水中油型乳化化粧料は、チーク、アイシャドウ、ファンデーション、口紅等のメークアップ化粧料としても利用されており、チューブ容器やボトル容器に充填された形態が多い。
【0003】
近年、これらの化粧料形態に加え、寒天、ゼラチン、カラギーナンといった水溶性固化剤を用いて固形状とした水中油型乳化固形化粧料も提案されている(例えば、下記特許文献1)。固形化粧料の場合、金皿等に充填された化粧料をコンパクト容器に収納した形態で利用することができ、携帯性にも優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-178723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、水溶性固化剤で固化した従来の水中油型乳化固形化粧料は、化粧料を取る際に指や塗布具が化粧料表面を上滑りしやすく、化粧料を適量取ることが難しいという問題を有している。また、従来の水中油型乳化固形化粧料は、表面が滑りやすく、肌に密着しにくい傾向にあり、伸ばしやすさと、均一な化粧効果とを両立させることが難しい。具体的には、肌止まりの悪い化粧料を伸ばすと、不均一に付着することになり(以下、「ずるつき」と称する場合もある)、色材が配合されるメークアップ化粧料においては化粧むらにつながる。更に、従来の水中油型乳化固形化粧料は、化粧持ちの点でも改善の余地がある。また、水中油型乳化固形化粧料は、時間の経過によって水分蒸発や変質が起こりやすく、初期の使用感を長期にわたって維持することが難しい。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、取れやすく、伸ばしやすく、化粧むらが十分抑制され、化粧持ちにも優れた化粧効果を得ることができ、経時安定性にも優れる水中油型乳化固形化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、以下の発明を提供する。
【0008】
[1] (A)融点が40℃以上である脂肪族アルコール、(B)界面活性剤、(C)水溶性固化剤、及び(D)アクリロイルジメチルタウリン塩を構成単位として含むポリアクリル酸アミド共重合体、を含有し、前記(B)成分が、(B-1)水添レシチンと、(B-2)HLBが8以上の界面活性剤(但し、前記(B-1)成分は除く)と、を含み、前記(A)成分の含有量と、前記(B-1)成分及び前記(B-2)成分の合計含有量との質量比(A)/[(B-1)+(B-2)]が、1.2~9である、水中油型乳化固形化粧料。
[2] 前記(B-1)成分の含有量と、前記(B-2)成分の含有量と質量比(B-1)/(B-2)が、1~10である、[1]に記載の水中油型乳化固形化粧料。
[3] 前記(C)成分が寒天を含み、前記寒天の含有量が、水中油型乳化固形化粧料全量を基準として、0.6~3.0質量%である、[1]又は[2]に記載の水中油型乳化固形化粧料。
[4] 前記(A)成分以外の固形油の含有量が、水中油型乳化固形化粧料全量を基準として、2質量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の水中油型乳化固形化粧料。
【0009】
上記[1]に記載の水中油型乳化固形化粧料は、取れやすく、伸ばしやすい使用性を有するともに、化粧むらが十分抑制され、化粧持ちにも優れた化粧効果を得ることができ、経時安定性にも優れる。このような効果が奏される理由について本発明者らは以下のとおり推察する。水中油型乳化固形化粧料が、上記特定の割合で含まれる上記(A)成分、上記(B-1)成分及び上記(B-2)成分によって形成されるαゲルと、上記(C)成分によって形成されるゲルとの複合ゲルを含むことによって、塗布したときに、伸ばしやすいにもかかわらず、ゲル構造がくずれやすいことで「ずるつき」なく肌に密着させることができ、化粧むらが十分抑制されたと考えられる。また、水中油型乳化固形化粧料が上記の複合ゲルを含むことで、上記(D)成分や色材などの粉体成分が含まれる場合であっても、十分な伸ばしやすさを維持しながら化粧持続性も付与することができため、化粧持ちにも優れた化粧効果を得ることができたと本発明者らは考えている。更に、化粧料が経時安定性にも優れているのは、上記成分によって形成されるαゲルの増粘効果によって乳化状態の変化が抑制されるためと推察される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、取れやすく、伸ばしやすく、化粧むらが十分抑制され、化粧持ちにも優れた化粧効果を得ることができ、経時安定性にも優れる水中油型乳化固形化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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