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公開番号2025101735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2024215149
出願日2024-12-10
発明の名称油性棒状化粧料
出願人株式会社トキワ
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/9794 20170101AFI20250630BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 十分な成形性を有するとともに、クリーミーな使用感、塗布時のぐずつきにくさ、並びに、描線が十分なマット感、発色、輪郭の明瞭さ及び耐二次付着性を有することのすべてを満足させることができる油性棒状化粧料を提供すること。
【解決手段】 油性棒状化粧料は、(A)固形油と、(B)平均粒径が1~50μmの球状粉体と、(C)揮発成分と、(D)皮膜剤と、(E)色材と、を含み、(A)成分として、(A1)コメヌカロウを含有する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)固形油と、(B)平均粒径が1~50μmの球状粉体と、(C)揮発成分と、(D)皮膜剤と、(E)色材と、を含み、
前記(A)成分として、(A1)コメヌカロウを含有する、油性棒状化粧料。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記(A)成分の含有量が、油性棒状化粧料全量を基準として、3~25質量%である、請求項1に記載の油性棒状化粧料。
【請求項3】
前記(A1)成分の含有量が、油性棒状化粧料全量を基準として、0.1~10質量%である、請求項1又は2に記載の油性棒状化粧料。
【請求項4】
前記(A1)成分の含有量が、前記(A)成分全量を基準として、1~70質量%である、請求項1又は2に記載の油性棒状化粧料。
【請求項5】
前記(A)成分として、(A2)炭化水素系ワックスを更に含有し、
前記(A1)成分と前記(A2)炭化水素系ワックスに含まれる炭化水素との質量比[(A1)/(A2)]が、1/30~2/1である、請求項1又は2に記載の油性棒状化粧料。
【請求項6】
前記(B)成分が、金属酸化物を内包する球状シリカである、請求項1又は2に記載の油性棒状化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油性棒状化粧料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
鉛筆型又は芯を繰り出して使うペンシル型の形態を有するアイライナーペンシルやコンシーラーペンシル等は、まぶたのキワ、肌のアラを隠したい箇所などの塗布部が細い或いは狭い場所に使用されている。芯材としては、一般にワックス等の固形油と色材などの粉体成分とを含んで構成される油性棒状化粧料が用いられているが、要求される機能、使用感、仕上がり等に応じて化粧料の組成の改良もなされている。
【0003】
例えば、アイライナーペンシルにおいては、細径化した場合に形状を保持できる成形性や、発色、描線の明瞭さ、まばたきなどによる化粧料の二次付着を抑制できる耐二次付着性などの機能に関わる特性以外にも、塗布する際になめらかさや柔らかさ(クリーミー感)を感じることができる使用感も求められる。また、仕上がりに関しては、ツヤ感、マット感、パール感などのように質感が多様化しており、近年はマット感のある仕上がりが好まれる傾向にある。
【0004】
マット感のある仕上がりを付与する手法としては、例えば、シリコーンエラストマーを配合する技術(下記特許文献1、2など)、粘土鉱物を配合する技術(下記特許文献3など)、ワックスの含有量を大きくする技術(下記特許文献4など)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-281532号公報
特開2019-014670号公報
特開2020-105142号公報
特開2023-62540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、シリコーンエラストマーを配合する技術は、シリコーンエラストマーが不揮発油との混合物のために塗布膜が均一になりにくく、耐二次付着性も十分ではなかった。粘土鉱物を配合する技術は、高い吸油性によって乾燥感が出たり、塗布時の滑りが悪くなったりして、クリーミー感が不足する傾向にある。ワックスの含有量を大きくする技術は、化粧料が硬くなることで塗布性やクリーミー感が不足し、描線の輪郭が不明瞭になりやすく、発色と細い芯形状での成形性とを両立させることも難しくなる傾向にある。また、化粧料を単に柔らかくするだけでは、成形不良が発生しやすくなることや、塗布時にぐずつきやすく(一様に塗布することが難しく)、描線の輪郭が歪みやすくなる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、十分な成形性を有するとともに、クリーミーな使用感、塗布時のぐずつきにくさ、並びに、描線が十分なマット感、発色、輪郭の明瞭さ及び耐二次付着性を有することのすべてを満足させることができる油性棒状化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、以下の発明を提供する。
【0009】
[1] (A)固形油と、(B)平均粒径が1~50μmの球状粉体と、(C)揮発成分と、(D)皮膜剤と、(E)色材と、を含み、前記(A)成分として、(A1)コメヌカロウを含有する、油性棒状化粧料。
[2] 前記(A)成分の含有量が、油性棒状化粧料全量を基準として、3~25質量%である、[1]に記載の油性棒状化粧料。
[3] 前記(A1)成分の含有量が、油性棒状化粧料全量を基準として、0.1~10質量%である、[1]又は[2]に記載の油性棒状化粧料。
[4] 前記(A1)成分の含有量が、前記(A)成分全量を基準として、1~70質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の油性棒状化粧料。
[5] 前記(A)成分として、(A2)炭化水素系ワックスを更に含有し、前記(A1)成分と前記(A2)炭化水素系ワックスとの質量比[(A1)/(A2)]が、1/30~2/1である、[1]~[4]のいずれかに記載の油性棒状化粧料。
[6] 前記(B)成分が、金属酸化物を内包する球状シリカである、[1]~[5]のいずれかに記載の油性棒状化粧料。
【0010】
上記[1]に記載の油性棒状化粧料によれば、上記構成を有することにより、十分な成形性を有するとともに、クリーミーな使用感、塗布時のぐずつきにくさ、並びに、描線が十分なマット感、発色、輪郭の明瞭さ及び耐二次付着性を有することのすべてを満足させることができる。このような効果が奏される理由について本発明者らは以下のとおり推察する。コメヌカロウと特定のサイズを有する球状粉体とを組み合わせて配合することにより、マット感が得られるワックス等の固形油と上記(C)成分とが含まれる化粧料に、形状を十分保持できる硬さと、伸ばすと崩れやすい物性によって描線の輪郭が歪むことなく塗布できる特性とを付与することができると考えられる。これにより、弱い力でも均一且つ発色が十分となる膜厚を維持しながら描線を形成することができるとともに、上記(D)成分による耐二次付着性も十分に得られたものと発明者らは推察する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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