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公開番号2025098484
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214634
出願日2023-12-20
発明の名称骨接合システム
出願人株式会社ホムズ技研
代理人個人
主分類A61B 17/72 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】骨接合具とブレード係合体を具備する骨接合システムにおいて、手術時の作業負担を軽減する。
【解決手段】本発明に係る骨接合システムは、固定具と、骨接合具と、ブレード係合体とを具備し、骨接合具の外周面とブレード係合体との間には、装着状態において、骨接合具とブレード係合体を軸線周りに係合させるとともに、骨接合具に対するブレード係合体の待機位置と機能位置との間の軸線方向の移動を許容する移動係合構造が設けられ、ブレード係合体は、待機位置に配置されるときには、骨接合具の骨内への導入を妨げない装着状態で骨接合具から係合フィンが突出しないように構成され、また、機能位置に配置されるときには、骨接合具に対して軸線周りに係合した装着状態で骨接合具から係合フィンが突出するように構成される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の骨部分に設置されるとともに、第2の骨部分に向けた横断孔及び該横断孔に挿通された部材を軸線周りに係止するための係脱可能な係止機構を備える固定具と、前記横断孔を通して前記第2の骨部分に向けて導入され、軸線方向の先端側に設けられ前記第2の骨部分に係合する骨係合部及び前記軸線方向の後端側に設けられた軸部を備える骨接合具と、前記軸線方向の先端側に設けられた係合フィン及び当該係合フィンを一体に支持する前記軸線方向の後端側に設けられた支持部を備え、前記骨接合具の外周面上に装着可能に構成されたブレード係合体と、を具備し、
前記骨接合具の前記外周面と前記ブレード係合体との間には、前記骨接合具と前記ブレード係合体の装着状態において、前記骨接合具と前記ブレード係合体を前記軸線周りに係合させるとともに、前記骨接合具に対する前記ブレード係合体の前記軸線方向の後端側の待機位置と前記軸線方向の先端側の機能位置との間の前記軸線方向の移動を許容する移動係合構造が設けられ、
前記ブレード係合体は、前記装着状態において前記待機位置に配置されるときには、前記骨接合具とともに前記横断孔を通して骨内へ導入されることを妨げない状態で前記骨接合具から前記係合フィンが突出しないように構成され、
また、前記ブレード係合体は、前記装着状態において前記機能位置に配置されるときには、前記骨接合具から前記係合フィンが突出するように構成される、
骨接合システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ブレード係合体を前記待機位置に保持する位置決め保持手段を有する、
請求項1に記載の骨接合システム。
【請求項3】
前記位置決め保持手段は、前記骨接合具と前記ブレード係合体との間に形成された前記軸線方向の係合構造によって構成される、
請求項2に記載の骨接合システム。
【請求項4】
前記装着状態の前記骨接合具と前記ブレード係合体を導入するための導入工具をさらに具備し、
前記位置決め保持手段は、前記骨接合具に連結された前記導入工具と前記ブレード係合体との間に形成された前記軸線方向の係合構造とによって構成される、
請求項2に記載の骨接合システム。
【請求項5】
前記位置決め保持手段は、前記ブレード係合体を前記軸線方向の先端側と後端側の両方に保持する、
請求項2に記載の骨接合システム。
【請求項6】
前記移動係合構造は、前記外周面と前記支持部との間に設けられる、
請求項1-5のいずれか一項に記載の骨接合システム。
【請求項7】
前記移動係合構造は、前記ブレード係合体の前記待機位置から前記機能位置への移動を案内する案内構造を備える、
請求項6に記載の骨接合システム。
【請求項8】
前記骨接合具の前記外周面には、前記軸線方向に移動可能となるように前記係合フィンに嵌合し、前記軸線方向に伸び、前記ブレード係合体の前記待機位置から前記機能位置への移動時に前記係合フィンを案内する案内溝である縦溝が設けられる、
請求項1-5のいずれか一項に記載の骨接合システム。
【請求項9】
前記縦溝は、前記骨係合部に向けて外周側へ傾斜する溝底部を備え、前記ブレード係合体が前記待機位置から前記機能位置へ移動する際に前記係合フィンを前記骨係合部の外周側方へ突出させる、
請求項8に記載の骨接合システム。
【請求項10】
前記骨接合具と前記ブレード係合体の双方に前記軸線方向の後端側から係合し、前記ブレード係合体に対して前記骨接合具を前記軸線方向の後方へ引き寄せ可能な圧縮部材をさらに具備する、
請求項1-5のいずれか一項に記載の骨接合システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は骨接合システムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、髄内釘の横断孔を通して導入される骨接合具(ラグスクリュー)を備える骨接合システムが知られている。この骨接合システムでは、特に、大腿骨近位端の頚部骨折を支持するために用いる場合、中心部に骨接合具が導入される大腿骨骨頭部が回旋しないように、骨接合具の軸線周りの骨頭部に対する係合力を増強するために、ブレード係合体(フォーク状ブレード、キーリング、ブレード体)を追加的に挿入することが知られている。
【0003】
ここで、上記骨接合具と上記ブレード係合体は、骨の髄腔に挿入される髄内釘(ネイル)の軸線と交差する方向に貫通する横断孔を通して骨内に導入される態様で、骨接合システムの一種である髄内固定システムに用いられる場合もある(例えば、特許文献1-3参照)。また、上記骨接合具と上記ブレード係合体は、骨の外側上に固定される骨プレートに挿通される態様で、CHS(圧縮ヒップねじ)システムなどに用いられる場合(例えば、特許文献4参照)もある。
【0004】
上記のような各種の骨接合システムでは、骨接合具を骨内に導入した後、ブレード係合体を骨接合具の外周面上において軸線に沿って挿入し、最後に、ブレード係合体の基端部を固定ねじなどの取付部材によって骨接合具の基端部に取り付けるといった手順で手術が行われる。これにより、ブレード係合体に設けられた係合フィンが骨接合具の骨係合部の周囲に突出するので、骨接合具の骨に対する係合力、特に、骨接合具の軸線周りの骨の回旋への抵抗力を増強することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-229093号公報
国際公開2015/068434明細書
特開2023-092887号公報
米国特許第4657001号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の骨接合システムでは、髄内釘や骨プレートなどの固定具の横断孔を通した骨接合具の導入作業と、ブレード係合体の挿入作業と、ブレード係合体の骨接合具に対する取付作業との三つの作業を順次に行う必要があったり、或いは、骨接合具とブレード係合体を導入する途中でブレード係合体を固定具の横断孔に対してキーの角度位置を合わせて挿入するとともに導入後の骨接合具の角度位置をブレード係合体に合わせる作業が必要になったりするため、手術時の作業が煩雑で、時間を要するという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記問題に対処するものであり、その課題は、固定具の横断孔を通して導入される骨接合具とブレード係合体とを備える骨接合システムにおいて、手術時の作業負担を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る骨接合システムは、第1の骨部分に設置されるとともに、第2の骨部分に向けた横断孔及び該横断孔に挿通された部材を軸線周りに係止するための係脱可能な係止機構を備える固定具と、前記横断孔を通して前記第2の骨部分に向けて導入され、軸線方向の先端側に設けられ前記第2の骨部分に係合する骨係合部及び前記軸線方向の後端側に設けられた軸部を備える骨接合具と、前記軸線方向の先端側に設けられた係合フィン及び当該係合フィンを一体に支持する前記軸線方向の後端側に設けられた支持部を備え、前記骨接合具の外周面上に装着可能に構成されたブレード係合体と、を具備し、前記骨接合具の前記外周面と前記ブレード係合体との間には、前記骨接合具と前記ブレード係合体の装着状態において、前記骨接合具と前記ブレード係合体を前記軸線周りに係合させるとともに、前記骨接合具に対する前記ブレード係合体の前記軸線方向の後端側の待機位置と前記軸線方向の先端側の機能位置との間の前記軸線方向の移動を許容する移動係合構造が設けられ、前記ブレード係合体は、前記装着状態において前記待機位置に配置されるときには、前記骨接合具とともに前記横断孔を通して骨内へ導入されることを妨げない状態で前記骨接合具から前記係合フィンが突出しないように構成され、また、前記ブレード係合体は、前記装着状態において前記機能位置に配置されるときには、前記骨接合具から前記係合フィンが突出するように構成される。
【0009】
本発明によれば、ブレード係合体は、骨接合具の外周面上に装着された場合において待機位置に配置されるときには、骨接合具とともに横断孔を通して骨内へ導入されることを妨げない状態で骨接合具から係合フィンが突出しないことから、ブレード係合体が待機位置に装着された骨接合具を固定具の横断孔を通して支障なく骨内に導入することができる。その後、外部操作により移動係合構造を用いてブレード係合体を待機位置から軸線方向先端側の機能位置へ移動させると、ブレード係合体の係合フィンが骨接合具から突出し、骨内組織に係合する。したがって、本発明に係る骨接合システムでは、骨接合具とともにブレード係合体を一緒に固定具の横断孔を通して骨内に導入することができ、この骨接合具の骨内への導入後にブレード係合体を待機位置から機能位置へ移動させるだけで、骨接合具とブレード係合体が軸線周りに係合した状態において係合フィンが骨接合具から突出するため、骨に対する係合力、特に、軸線周りの回旋抵抗力、を増強することが可能になる。
【0010】
本発明において、前記ブレード係合体を前記待機位置に保持する位置決め保持手段を有することが好ましい。これによれば、位置決め保持手段によってブレード係合体が待機位置に保持されるため、装着状態の骨接合具とブレード係合体を骨内に導入する際に、周囲組織や、髄内釘や骨プレートなどの他のインプラントや工具等から導入時に受ける抵抗などによって骨接合具の外周面上に装着されているブレード係合体が待機位置から逸脱してしまう虞を低減できる。ここで、上記位置決め保持手段は、前記骨接合具と前記ブレード係合体との間に形成された軸線方向の係合構造によって構成されることがある。この場合において、上記位置決め保持手段は、前記骨接合具の前記外周面に設けられた軸線方向の段差部と、前記ブレード係合体の前記外周面に対面する部分に設けられた軸線方向の段差部との係合構造によって構成されることが望ましい。特に、上記の位置決め保持手段は、前記ブレード係合体の待機位置を軸線方向の先端側と後端側の両側に保持するものであることがさらに望ましい。この場合、上記の係合構造として、軸線方向の先端側に保持するための係合構造と、軸線方向の後端側に保持するための係合構造の双方を備えることが望ましい。また、前記装着状態の前記骨接合具と前記ブレード係合体を導入するための導入工具をさらに具備する場合には、上記位置決め保持手段は、前記ブレード係合体と前記導入工具との間に形成されてもよい。このとき、上記位置決め保持手段として、前記骨接合具に連結される前記導入工具と前記ブレード係合体との間に前記係合構造が構成されることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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