TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025098192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2025053040,2023502006
出願日2025-03-27,2021-02-26
発明の名称光中継装置、及び光中継方法
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類H04B 10/29 20130101AFI20250624BHJP(電気通信技術)
要約【課題】信号品質の劣化を抑えることが可能な光中継装置、光伝送システム及び光中継方法を提供する。
【解決手段】光中継装置の送受信部において、光送受信機101は、入力される入力光信号SO1を局発光に基づいてコヒーレント検波し、コヒーレント検波された第1のアナログ電気信号SA1を出力するコヒーレント受信フロントエンド部110と、第1のアナログ電気信号を折り返した第2のアナログ電気信号SA2を送信光に基づいてコヒーレント変調し、コヒーレント変調された出力光信号SO2を出力するコヒーレント送信フロントエンド部120と、コヒーレント受信フロントエンド部110の入力からコヒーレント送信フロントエンド部120の出力までの間における信号特性に応じて信号品質を補償するよう第1のアナログ電気信号に対しアナログ信号処理を行い第2のアナログ電気信号を生成するアナログ補償部130と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
入力された光信号を局発光に基づいてコヒーレント検波し、該光信号が電気信号に変換された第1の電気信号を出力するコヒーレントレシーバと、
前記第1の電気信号をアナログ信号のまま伝搬させた第2の電気信号を入力し、光源からの送信光を該第2の電気信号に基づいてコヒーレント変調して光出力するIQ変調器と、
前記アナログ信号の伝搬特性に応じて、信号の品質を補償するように前記第1の電気信号に対してアナログ信号処理を行い、前記第2の電気信号を生成する補償手段と、
を備え、
前記補償手段は、前記入力された光信号、前記変調された光出力、前記第1の電気信号および前記第2の電気信号の中から少なくとも一つの周波数特性に基づいて前記アナログ信号処理を行う
光中継装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記補償は、前記光中継装置を通過する際に生じる光信号の劣化の補償または前記光中継装置内で生じるアナログ信号の劣化の補償を含む
請求項1に記載の光中継装置。
【請求項3】
前記光源は、前記送信光の波長を、前記入力された光信号の波長から変更して出力する
請求項1または2に記載の光中継装置。
【請求項4】
前記補償手段は、
アナログ回路またはデジタル回路であり、
前記アナログ信号にデジタル信号処理を施さず、
前記アナログ信号のまま前記アナログ信号処理を行う
請求項1から3のいずれか一項に記載の光中継装置。
【請求項5】
前記伝搬特性は、
偏波多重された各偏波の特性、位相変調された同相成分および直交成分の特性の中から少なくとも一つを含む
請求項1から4のいずれか一項に記載の光中継装置。
【請求項6】
前記第1の電気信号および前記第2の電気信号は、
一の偏波の同相成分、該一の偏波の直交成分、他の偏波の同相成分および該他の偏波の直交成分を備える4レーンの信号を含む
請求項1から5のいずれか一項に記載の光中継装置。
【請求項7】
前記補償は、
前記信号の帯域劣化を補償する帯域補償、
前記局発光の周波数のずれを補償する周波数オフセット補償、
前記信号に含まれる複数の信号成分の位相のばらつきを補償するスキュー補償および
前記信号に含まれる複数の信号成分の振幅のばらつきを補償する振幅補償の中から少なくとも一つを含む
請求項1から6のいずれか一項に記載の光中継装置。
【請求項8】
前記補償手段は、帯域調整回路を使って前記第1の電気信号の周波数成分を調整し、
該帯域調整回路は、アナログFIRフィルタ、ピーキング可変アンプおよびLCR可変フィルタの中から少なくとも一つを含む
請求項1から7のいずれか一項に記載の光中継装置。
【請求項9】
前記補償手段は、
前記第2の電気信号における一の周波数成分のパワーと他の周波数成分のパワーが等しくなるように、
前記アナログ信号処理における該一の周波数成分または該他の周波数成分の生成パワーを調整する
請求項1から8のいずれか一項に記載の光中継装置。
【請求項10】
入力された光信号を局発光に基づいてコヒーレント検波し、該光信号が電気信号に変換された第1の電気信号を出力し、
前記第1の電気信号をアナログ信号のまま伝搬させた第2の電気信号を入力し、光源からの送信光を該第2の電気信号に基づいてコヒーレント変調して光出力し、
前記アナログ信号の伝搬特性に応じて、信号の品質を補償するように前記第1の電気信号に対してアナログ信号処理を行い、前記第2の電気信号を生成し、
前記アナログ信号処理は、前記入力された光信号、前記変調された光出力、前記第1の電気信号および前記第2の電気信号の中から少なくとも一つの周波数特性に基づいて行う
光中継方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光中継装置、光伝送システム及び光中継方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、5Gの無線通信システムの導入が進められており、ポスト5G時代に向けては、無線通信のみならず光通信分野においても、超高速化に加えて更なる超低遅延化や多数同時接続化への要望が強まっている。このため、光通信システムに関し、多様な通信サービス・産業用途への活用が期待され研究が進められている。
【0003】
例えば、基幹系光通信システムでは、光位相変調方式と偏波多重分離技術を組み合わせたデジタルコヒーレント方式を用いることで、100Gbps(Giga bit per second)超の大容量化が実現されている。さらに、信号帯域を狭窄化して波長多重化(Wavelength Division Multiplexing:WDM)することにより、周波数利用効率を向上させ多数同時接続を可能とする伝送方式の研究開発も行われている。
【0004】
関連する技術として、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1には、コヒーレント方式を用いた受信端と送信端とにより光信号の波長を変換する波長変換器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2017-511036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、波長変換器において、コヒーレント検出フロントエンドモジュールを含む受信端が、受信光信号をアナログ電気信号に変換し、光変調モジュールを含む送信端が、アナログ電気信号を送信光信号に変換している。しかしながら、特許文献1では、複数の光中継装置を通過することによる光信号の品質劣化等が考慮されていない。すなわち、特許文献1では、光信号をアナログ電気信号に変換し、さらにアナログ電気信号を光信号に変換するのみであるため、信号品質が劣化する恐れがあるという問題がある。
【0007】
本開示は、このような課題に鑑み、信号品質の劣化を抑えることが可能な光中継装置、光伝送システム及び光中継方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る光中継装置は、入力される入力光信号を局発光に基づいてコヒーレント検波し、前記コヒーレント検波された第1のアナログ電気信号を出力するコヒーレント光受信フロントエンド手段と、前記第1のアナログ電気信号を折り返した第2のアナログ電気信号を送信光に基づいてコヒーレント変調し、前記コヒーレント変調された出力光信号を出力するコヒーレント光送信フロントエンド手段と、前記コヒーレント光受信フロントエンド手段の入力から前記コヒーレント光送信フロントエンド手段の出力までの間における信号特性に応じて信号品質を補償するよう前記第1のアナログ電気信号に対しアナログ信号処理を行い前記第2のアナログ電気信号を生成するアナログ補償手段と、を備えるものである。
【0009】
本開示に係る光伝送システムは、複数の光中継装置を備えた光伝送システムであって、前記複数の光中継装置は、前段の前記光中継装置から入力される入力光信号を局発光に基づいてコヒーレント検波し、前記コヒーレント検波された第1のアナログ電気信号を出力するコヒーレント光受信フロントエンド手段と、前記第1のアナログ電気信号を折り返した第2のアナログ電気信号を送信光に基づいてコヒーレント変調し、前記コヒーレント変調された出力光信号を次段の前記光中継装置へ出力するコヒーレント光送信フロントエンド手段と、前記コヒーレント光受信フロントエンド手段の入力から前記コヒーレント光送信フロントエンド手段の出力までの間における信号特性に応じて信号品質を補償するよう前記第1のアナログ電気信号に対しアナログ信号処理を行い前記第2のアナログ電気信号を生成するアナログ補償手段と、を備えるものである。
【0010】
本開示に係る光中継方法は、コヒーレント光受信フロントエンド手段とコヒーレント光送信フロントエンド手段とを備えた光中継装置における光中継方法であって、前記コヒーレント光受信フロントエンド手段は、入力される入力光信号を局発光に基づいてコヒーレント検波し、前記コヒーレント検波された第1のアナログ電気信号を出力し、前記コヒーレント光送信フロントエンド手段は、前記第1のアナログ電気信号を折り返した第2のアナログ電気信号を送信光に基づいてコヒーレント変調し、前記コヒーレント変調された出力光信号を出力し、前記コヒーレント光受信フロントエンド手段の入力からコヒーレント光送信フロントエンド手段の出力までの間における信号特性に応じて信号品質を補償するよう前記第1のアナログ電気信号に対しアナログ信号処理を行い前記第2のアナログ電気信号を生成するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
音響装置
1か月前
個人
携帯端末保持具
1か月前
日本精機株式会社
投影システム
2か月前
日本無線株式会社
音声通信方式
1か月前
キヤノン株式会社
通信装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
12日前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
電気興業株式会社
無線中継器
19日前
日本精機株式会社
画像投映システム
1日前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
12日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
1か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
2か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
1か月前
キヤノン株式会社
撮影システム
1か月前
キヤノン株式会社
通信システム
27日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
キヤノン株式会社
映像表示装置
2か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
1か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
株式会社シグマ
撮像素子及び撮像装置
1か月前
オムロン株式会社
スレーブ装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
1か月前
日本放送協会
映像伝送システム
1か月前
株式会社クーネル
音響装置
1か月前
シャープ株式会社
電子機器
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
28日前
エルメック株式会社
信号伝送回路
29日前
シャープ株式会社
表示装置
1か月前
株式会社バッファロー
無線通信装置
1か月前
個人
外部ヘッダ変換通信装置および通信網
12日前
株式会社国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社ニコン
カメラボディ
2か月前
続きを見る