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公開番号2025097913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2024202085
出願日2024-11-20
発明の名称歩度調整手段を設けられた調整部材の時計アセンブリ
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 18/02 20060101AFI20250624BHJP(時計)
要約【課題】効率的かつ正確な歩度調整手段を設けられた調整部材用の時計アセンブリを提供する。
【解決手段】時計調整部材のための時計アセンブリ10であって、可撓性ストリップを備えるヒゲゼンマイ25は、剛性の調整手段を備えており、調整手段は、ストリップと直列に配置された可撓性要素5を備え、可撓性要素5は、ストリップの一方の端部4を剛性支持体17に接続し、調整手段は、可撓性要素5の剛性を変化させるように、可撓性要素5に可変の力又はトルクを加えるためのプレストレス手段6を備え、時計アセンブリ10は、ヒゲゼンマイ25を懸架するように構成されるスタッドホルダ1を備え、スタッドホルダ1は、可撓性要素5に接続された主本体30と、プレストレス手段6に接続された副本体33とを備え、副本体33は、主本体30に対して相対的に移動可能であり、副本体33は、撓み軸受20によって主本体30に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
時計調整部材のための時計アセンブリであって、
前記時計アセンブリ(10)は、それ自体の周りを複数回巻かれた可撓性ストリップ(2)を備えるヒゲゼンマイ(25)を備えており、前記ストリップ(2)は、予め定義された剛性を有し、前記ヒゲゼンマイ(25)は、前記剛性の調整手段を備えており、前記調整手段は、前記ストリップ(2)と直列に配置された可撓性要素(5)を備えており、前記可撓性要素(5)は、前記ストリップ(2)の一方の端部(4、9)を剛性支持体(17)に接続し、前記可撓性要素(5)は、好ましくは、前記ストリップ(2)の剛性よりも大きい剛性を有し、前記調整手段は、前記可撓性要素(5)の前記剛性を変化させるように、前記可撓性要素(5)に可変の力又はトルクを加えるためのプレストレス手段(6)を備えており、前記時計アセンブリ(10)は、前記ヒゲゼンマイ(25)を懸架するように構成されるスタッドホルダ(1)を備えており、前記スタッドホルダ(1)は、前記可撓性要素(5)に接続された主本体(30)と、前記プレストレス手段(6)に接続された副本体(33)とを備えており、前記副本体(33)は、前記主本体(30)に対して相対的に移動可能であり、
前記副本体(33)は、撓み軸受(20)によって前記主本体(30)に接続される、時計アセンブリ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記撓み軸受(20)は、前記主本体(30)と前記副本体(33)とを接続する2つの可撓性ブレード(22、24)を備える非交差ブレードを設けられたピボットを備える、請求項1に記載の時計アセンブリ。
【請求項3】
前記撓み軸受(20)は、前記副本体(33)を実質的に第1の方向(D1)に移動させるように構成されており、前記第1の方向は、好ましくは円形である、請求項1に記載の時計アセンブリ。
【請求項4】
前記撓み軸受(20)は、前記副本体(33)が実質的に第2の方向(D2)に移動することを防止するように配置される、請求項1に記載の時計アセンブリ。
【請求項5】
前記第2の方向(D2)は、前記第1の方向(D1)に対して実質的に垂直である、請求項4に記載の時計アセンブリ。
【請求項6】
前記主本体(30)は、前記可撓性要素(5)が取り付けられる第1のスタッド(12)を備える、請求項1に記載の時計アセンブリ。
【請求項7】
前記副本体(33)は、前記プレストレス手段(6)が取り付けられる第2のスタッド(13)を備える、請求項1に記載の時計アセンブリ。
【請求項8】
前記プレストレス手段(6)は、前記可変の力又はトルクを加えるために前記可撓性要素(5)に接続されるレバー(14)を備える、請求項1に記載の時計アセンブリ。
【請求項9】
前記レバー(14)は、前記第1の方向(D1)に移動可能な端部(15)を備え、前記端部(15)は前記第2のスタッド(13)に取り付けられる、請求項7及び8に記載の時計アセンブリ。
【請求項10】
前記主本体(30)に対して前記副本体(33)を移動させるためのアクチュエータ(7)を備える、請求項1に記載の時計アセンブリ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歩度調整手段を設けられた調整部材のための時計アセンブリに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【0002】
本発明は、このような時計アセンブリを備えた調整部材にさらに関する。
【背景技術】
【0003】
今日のほとんどの機械式時計は、ばね式テンプとスイスレバー脱進機を備えている。ばね式テンプは腕時計のタイムベースを構成する。これは共振器とも呼ばれる。
【0004】
脱進機には主に2つの機能がある。すなわち、共振器の往復運動を維持すること、こうした往復運動を数えることである。
【0005】
機械式共振器を構成するためには、慣性要素、ガイド、及び弾力的な復帰要素が必要である。従来は、テンプによって構成される慣性要素に対して、ヒゲゼンマイが弾力的な復帰要素として作用していた。このテンプは、滑りルビー軸受の内部で回転するピボットによって回転案内される。
【0006】
腕時計の精度を向上させるためには、一般的にヒゲゼンマイを調整する必要がある。このため、ヒゲゼンマイの有効長を変更するためのインデックス等、ヒゲゼンマイの剛性を調整する手段が用いられる。そのため、その剛性は、腕時計の歩度の精度を調整するために変更される。しかしながら、従来の歩度調整用のインデックスアセンブリの効果は限定的であり、1日に数秒から数十秒のオーダーで十分に正確な調整を行うのに有効であるとは限らない。
【0007】
他のヒゲゼンマイにも調整手段が組み込まれている。これらのヒゲゼンマイでは、歩度は、ヒゲゼンマイの有効長さを変えることによってではなく、ヒゲゼンマイと直列に配置された可撓性要素に力又はトルクを加えることによって調整される。このようにして、可撓性要素の剛性、ひいてはヒゲゼンマイ全体の剛性を変更することができる。ヒゲゼンマイの剛性を調整することで、調整部材の歩度を調整することができる。このような可撓性要素が設けられたヒゲゼンマイは、例えば、特許出願EP4009115及びCH0700385/2021に記載されている。
【0008】
このような場合、通常の機構はヒゲゼンマイ調整装置と互換性がないため使用できない。さらに、歩度を非常に細かく調整する必要があるため、ヒゲゼンマイとインデックスアセンブリと相互作用する場所との間に遊びがないことが不可欠である。より具体的には、もしそうでない場合、衝撃があったときに、ヒゲゼンマイが衝撃の後にまったく同じようにそれ自体で再配置されない場合、歩度が変更される危険性がある。
【0009】
このようなヒゲゼンマイを使用するために、特許出願EP22177059.7及びCH000678/2022にインデックス機構が記載されている。このインデックス機構は、互いに相対的に移動可能な2つの部分を備えるスタッドホルダを備え、各部分は一方に可撓性要素が取り付けられたスタッドを備え、他方に可撓性要素に作用するプレストレス手段を備えている。したがって、2つの部分を相対的に動かすことにより、ヒゲゼンマイの剛性を調整ために、可撓性要素にかかる力又はトルクが変更される。
【0010】
しかしながら、このインデックス機構は実装が複雑である。また、それは、調整部材上で多くの空間を占める。
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)

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