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公開番号2025097695
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214036
出願日2023-12-19
発明の名称通信装置、制御方法、及び、プログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 76/15 20180101AFI20250624BHJP(電気通信技術)
要約【課題】マルチリンク通信が行われるシステムにおいて、マルチリンク通信を利用することにより得られる性能を高める技術を提供すること。
【解決手段】IEEE802.11シリーズ規格に準拠した、複数の周波数のそれぞれに対応する複数のリンクを用いるマルチリンク通信を他の通信装置との間で行うことができる通信装置は、マルチリンク通信において並行して使用する前記リンクの数を増やす際に、複数の候補周波数の中から所定の条件に基づいて、追加するリンクに関連付けられる周波数を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された周波数を前記他の通信装置へ通知する通知手段と、を有する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
IEEE802.11シリーズ規格に準拠した、複数の周波数のそれぞれに対応する複数のリンクを用いるマルチリンク通信を他の通信装置との間で行うことができる通信装置であって、
前記マルチリンク通信において並行して使用する前記リンクの数を増やす際に、複数の候補周波数の中から所定の条件に基づいて、追加するリンクに関連付けられる周波数を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された周波数を前記他の通信装置へ通知する通知手段と、を有する
ことを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記通信装置がアクセスポイント装置であり、前記他の通信装置がステーション装置であり、
前記通知手段は、前記選択手段により選択された周波数を複数の前記ステーション装置へ報知する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記通信装置がステーション装置であり、前記他の通信装置がアクセスポイント装置であり、
前記通知手段は、前記選択手段により選択された周波数に関連付けられた前記リンクの追加を前記アクセスポイント装置へ要求する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信装置がアクセスポイント装置であり、前記他の通信装置がステーション装置であり、
前記通知手段は、前記選択手段により選択された周波数に関連付けられた前記リンクの追加を前記ステーション装置へ推奨する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記所定の条件は、前記候補周波数のそれぞれを使用している他の通信装置の数に関連付けられた条件であり、
前記選択手段は、前記候補周波数に含まれる第1の周波数を使用している他の通信装置の数が、前記候補周波数に含まれ前記第1の周波数と異なる第2の周波数を使用している他の通信装置の数よりも少ない場合に、前記第1の周波数を優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記通信装置がステーション装置であり、前記他の通信装置がアクセスポイント装置であり、
前記所定の条件は、前記候補周波数のそれぞれを使用して前記アクセスポイント装置と通信している他のステーション装置の数に関連付けられた条件であり、
前記選択手段は、前記候補周波数に含まれる第1の周波数を使用して前記アクセスポイント装置と通信している前記他のステーション装置の数が、前記候補周波数に含まれ前記第1の周波数と異なる第2の周波数を使用して前記アクセスポイント装置と通信している前記他のステーション装置の数よりも少ない場合に、前記第1の周波数を優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記所定の条件は、前記複数のリンクにおける送受信がそれぞれ独立して行われるSTR(Simultaneous Transmit and Receive)に関連付けられた条件であり、
前記選択手段は、前記候補周波数の中から、前記マルチリンク通信で使用している周波数に対して前記STRを実行可能な周波数を優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記所定の条件は、前記候補周波数と前記マルチリンク通信で使用している周波数との間の周波数間隔に関連付けられた条件であり、
前記選択手段は、前記候補周波数に含まれる第1の周波数と前記マルチリンク通信で使用している周波数との周波数間隔が、前記候補周波数に含まれ前記第1の周波数と異なる第2の周波数と前記マルチリンク通信で使用している周波数との周波数間隔より大きい場合に、前記第1の周波数を優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項9】
前記所定の条件は、前記候補周波数において使用可能な周波数帯域幅に関連付けられた条件であり、
前記選択手段は、前記候補周波数に含まれる第1の周波数において使用可能な周波数帯域幅が、前記候補周波数に含まれ前記第1の周波数と異なる第2の周波数において使用可能な周波数帯域幅よりも広い場合に、前記第1の周波数を優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項10】
前記所定の条件は、前記候補周波数が属する周波数帯に関連付けられた条件であり、
前記選択手段は、前記候補周波数の中から、所定の周波数帯に属する周波数を優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のリンクを並行して使用可能な通信装置における周波数選択技術に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年の通信されるデータ量の増加に伴い、無線LAN(Local Area Network)等の通信技術の開発が進められている。無線LANの主要な通信規格として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格シリーズが知られている。IEEE802.11規格シリーズには、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be等の規格が含まれる。
【0003】
例えばIEEE802.11be規格では、1台のアクセスポイント(AP)が、1台のステーション(STA)との間において、互いに異なる複数の周波数を用いて複数のリンクを確立し、これらを併用して通信を行うマルチリンク通信が策定されている。なお、複数のリンクのそれぞれは、例えば、2.4GHz帯、3.6GHz帯、4.9及び5GHz帯、及び6GHz帯のいずれかの同一の周波数帯に属する周波数を用いて確立されうる。また、複数のリンクのそれぞれは、互いに異なる周波数帯に属する周波数を用いて確立されうる。マルチリンク通信に対応したAPやSTAのことをAP MLD(Multi-Link Device)やSTA MLDと呼ぶ。特許文献1には、マルチリンク通信において無線リソースの利用効率を高める技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-190722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、マルチリンク通信が行われるシステムにおいてリンクの追加又は削除を行う際に、マルチリンク通信を利用することにより得られる性能を高めるための周波数選択技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による通信装置は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した、複数の周波数のそれぞれに対応する複数のリンクを用いるマルチリンク通信を他の通信装置との間で行うことができる通信装置であって、前記マルチリンク通信において並行して使用する前記リンクの数を増やす際に、複数の候補周波数の中から所定の条件に基づいて、追加するリンクに関連付けられる周波数を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された周波数を前記他の通信装置へ通知する通知手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
マルチリンク通信が行われるシステムにおいてリンクの追加又は削除を行う際に、マルチリンク通信を利用することにより得られる性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
無線通信システムの構成例を示す図である。
通信装置のハードウェア構成例を示す図である。
通信装置の機能構成例を示す図である。
APが追加する周波数を選択する際のフローの一例を示す図である。
APが追加する周波数を報知する際のAPとSTA間でのシーケンス例を示す図である。
Beaconフレームの構成例を示す図である。
Multi-Linkエレメントの構成例を示す図である。
Actionフレームの構成例を示す図である。
Protected EHT Actionフィールドの値とその意味の対応表の一例である。
STAが追加するリンクで用いる周波数を選択する際のフローの一例を示す図である。
STAがリンクの追加をAPに要求する際のAPとSTA間でのシーケンス例を示す図である。
APがSTAから要求されたリンクの追加の可否を判定する際のフローの一例を示す図である。
APがリンクの追加をSTAに推奨する際のAPとSTA間でのシーケンス例を示す図である。
APがSTAにリンクの追加を推奨する場合に、使用する周波数を選択する際のフローの一例を示す図である。
APが使用停止する周波数を選択する際のフローの一例を示す図である。
STAがリンクを削除する場合に、使用停止する周波数を選択する際のフローの一例を示す図である。
APがSTAから要求されたリンクの削除の可否を判定する際のフローの一例を示す図である。
APがSTAにリンクの削除を推奨する場合に、使用停止する周波数を選択する際のフローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(システム構成)
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本無線通信システムは、例えば、アクセスポイント(AP)101とステーション(STA)102とを含んで構成される。AP101は、無線ネットワーク110を構成する。また、STAは、無線ネットワーク110に参加する。すなわち、無線ネットワーク110は、AP101が他の通信装置との間で無線通信することができる範囲(通信範囲)を示しており、本実施形態では、STA102は、AP101の通信範囲内に位置している。AP101とSTA102とを区別なく通信装置100と呼ぶことがある。AP101は、無線LANルータやパーソナルコンピュータ(PC)等を含みうるが、これらに限定されない。また、STA102は、カメラ、タブレット、スマートフォン、PC、携帯電話、ビデオカメラ等を含みうるが、これらに限定されない。なお、AP101やSTA102は、IEEE802.11be規格に準拠した無線通信を実行することができる無線チップなどの情報処理装置であってもよい。また、図1の無線ネットワークは1台のAP101と1台のSTA102によって構成されているが、AP101およびSTA102の台数や配置はこれに限定されない。例えば、AP101に2つ以上のSTA102が接続していてもよく、AP101が2つ以上あってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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