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公開番号2025097332
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213460
出願日2023-12-19
発明の名称落下防止用ネットの係止具
出願人株式会社杉本
代理人個人
主分類E04G 21/32 20060101AFI20250624BHJP(建築物)
要約【課題】取り付けが容易であって、落下防止用ネットの保持力にも優れた落下防止用ネットの係止具を提供する。
【解決手段】本発明の落下防止用ネットの係止具1は、柱材5に対して水平方向から遊嵌される本体9と、本体9に設けられ落下防止用ネット7を引っ掛けるフック部11と、を備えるものであり、本体9は、柱材5の左右にそれぞれ配置される一対の挟持部13A,13Bと、一対の挟持部13A,13Bを連結する連結部17と、を有し、柱材5に遊嵌された状態から水平方向の軸を中心に回転すると一対の挟持部が13A,13Bそれぞれ柱材5に圧接して取り付けられるものであり、フック部11は、一対の挟持部13A,13Bの少なくとも一方に設けられたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建築構造躯体の柱材に対して水平方向から遊嵌される本体と、該本体に設けられ落下防止用ネットを引っ掛けるフック部と、を備えるものであり、
前記本体は、前記柱材の左右にそれぞれ配置される一対の挟持部と、該一対の挟持部を連結する連結部と、を有し、該柱材に遊嵌された状態から水平方向の軸を中心に回転すると該一対の挟持部がそれぞれ該柱材に当接して取り付けられるものであり、
前記フック部は、前記一対の挟持部の少なくとも一方に設けられたものであることを特徴とする落下防止用ネットの係止具。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記一対の挟持部それぞれは、矩形枠状のものであり、
前記連結部は、前記一対の挟持部の一辺を構成して両者を連結するものであり、
前記フック部は、前記一対の挟持部それぞれの外側の一辺から、上方に立ち上げられたものであることを特徴とする請求項1記載の落下防止用ネットの係止具。
【請求項3】
前記連結部は、左右方向の中間位置にビス止め部が設けられたものであり、
前記ビス止め部は、ビス止め用の取付孔を備えたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の落下防止用ネットの係止具。
【請求項4】
前記本体は、表面に凹凸のある異形鉄筋によって形成されているものであることを特徴とする請求項1記載の落下防止用ネットの係止具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、階層のある建築構造躯体の組立て現場等で使用される落下防止用ネットの係止具に関するものであって、特に、作業性が格段に向上し、落下防止用ネットの保持力にも優れた新たな構造の落下防止用ネットの係止具に係るものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
階層のある建築構造躯体の組立て現場等、高所で作業を行う場合には、建築基準法等の法律(例えば、建築基準法施行令第136条の5「落下物に対する防護」や一般社団法人仮設工業会で定める「安全ネットの構造等に関する安全基準」)等によって、落下防止用ネットの使用が義務づけられている。この落下防止用ネットを建築構造躯体に取り付ける場合には、吊り具を建築構造躯体に取り付け、この吊り具に設けられているフックに落下防止用ネット周縁の補強ロープ等を引っ掛けて吊り下げることで落下防止用ネットを取り付けることが一般的である(特許文献1、2等参照)。
【0003】
特許文献1に記載の吊り具は、丸棒状の部材の中間部を折り曲げて建築物の梁材に上方から引っ掛けて取り付ける鞍掛けタイプの支持部を形成するとともに、丸棒状の部材の両端を折り曲げて落下防止用ネットを吊り下げるものである。また、特許文献2に記載の吊り具は、板状の部材を折り曲げて建築構造躯体にビスで固定する取付け部と、落下防止用ネットを吊り下げるフック部とを有したものである。この吊り具は、フック部を幅広に形成して深さを有し、後方に傾斜した角度でフック部を設けることで落下防止用ネットの掛け外れを防止するようにしたことを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011―246986号公報
実用新案登録第3230178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の吊り具は、支持部が建築構造躯体である梁材に対して上方から引っ掛けて取り付ける構造であるため、振動等によって吊り具が脱落するおそれがある。また、丸棒状の部材の両端をループ状に折り曲げただけでフック部を形成しているため強度的に弱く、大きな荷重が掛かったときにフック部が変形したり、破断するおそれもある。特許文献2に記載の吊り具は、ビス止めすることによって吊り具を建築構造躯体に取り付ける構造のため、フック部に大きな荷重が掛かったときに、ビスが破断したり抜け落ちることによって吊り具と共に落下防止用ネットが落下するおそれがある。また、板材を折り曲げただけでフック部を形成しているため、前述のように形状を工夫しても、その強度には限界があり、大きな荷重には耐えられないという構造状の問題も抱えている。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑み、取り付けが容易であって、落下防止用ネットの保持力にも優れた落下防止用ネットの係止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を解決する本発明の落下防止用ネットの係止具は、建築構造躯体の柱材に対して水平方向から遊嵌される本体と、該本体に設けられ落下防止用ネットを引っ掛けるフック部と、を備えるものであり、
前記本体は、前記柱材の左右にそれぞれ配置される一対の挟持部と、該一対の挟持部を連結する連結部と、を有し、該柱材に遊嵌された状態から水平方向の軸を中心に回転すると該一対の挟持部がそれぞれ該柱材に当接して取り付けられるものであり、
前記フック部は、前記一対の挟持部の少なくとも一方に設けられたものであることを特徴とする。
【0008】
ここで、前記フック部は、前記一対の挟持部のそれぞれに設けられたものであってもよく、前記係止具は、左右対称形状のものであってもよい。また、前記本体は、平面視コ字状のものであってもよい。前記一対の挟持部の間隔は、前記柱材に対して水平方向から容易に嵌めることができ、該柱材に遊嵌された状態から水平方向の軸を中心に回転すると該一対の挟持部がそれぞれ該柱材に当接するように、該柱材の太さに対して僅かに大きく設定されている。ここで、前記本体を前記柱材に対して遊嵌させる場合には、該本体を水平な姿勢で前記一対の挟持部の間に該柱材が挿入されるようにしてもよい。また、前記本体を僅かに傾けた(水平方向の軸を中心にわずかに回転させた)姿勢で前記一対の挟持部の間に前記柱材が挿入されるようにしてもよい。
【0009】
本発明の落下防止用ネットの係止具は、前記本体を柱材に対して水平方向から遊嵌し、水平方向の軸を中心に回転することで前記一対の挟持部がそれぞれ該柱材に当接して取り付けられるものである。このため、前記柱材への取り付けが極めて容易になる。例えば、前記柱材に遊嵌された状態から、前記落下防止用ネットを引っ掛ける前記フック部が設けられた前記挟持部側が下になるように前記本体を回転させ、前記一対の挟持部それぞれを、該柱材に当接させて取り付ければよい。また、前記フック部に荷重が掛かると、前記本体は前記一対の挟持部が前記柱材に当接した状態からさらに回転しようとして、該一対の挟持部がそれぞれ該柱材に食い込んでいくため、該一対の挟持部によって該柱材を強い力で挟持して保持される。これにより、前記フック部に大きな力が掛かっても前記落下防止用ネットを保持することが可能となる。
【0010】
本発明の落下防止用ネットの係止具において、前記一対の挟持部それぞれは、矩形枠状のものであり、
前記連結部は、前記一対の挟持部の一辺を構成して両者を連結するものであり、
前記フック部は、前記一対の挟持部それぞれの外側の一辺から、上方に立ち上げられたものであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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