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公開番号2025096784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212694
出願日2023-12-18
発明の名称充電制御装置、プログラムおよび充電制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H04L 9/32 20060101AFI20250623BHJP(電気通信技術)
要約【課題】すでに証明書がインストールされた車両において、新たな証明書をインストールする場合であっても、証明書を用いた充電を継続して利用できるようにする。
【解決手段】コントローラは、インストールされた第1の証明書に対応する第1の秘密鍵をメモリの第1領域に保存する。そして、コントローラは、証明書の発行元からの要求に応じて第2の秘密鍵および公開鍵を生成する。さらに、コントローラは、第2の秘密鍵をメモリの第1領域とは異なる第2領域に保存し、公開鍵を上記発行元に送信して発行される第2の証明書をインストールする。そして、コントローラは、第2の証明書のインストールが完了するまでは、第1の秘密鍵を有効とし、第2の証明書のインストール完了により第2の秘密鍵を有効にする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
証明書に基づいて充電設備と充電制御を行うコントローラを有し、
前記コントローラは、
インストールされた第1の証明書に対応する第1の秘密鍵をメモリの第1領域に保存し、
証明書の発行元からの要求に応じて第2の秘密鍵および公開鍵を生成し、
前記第2の秘密鍵を前記メモリの前記第1領域とは異なる第2領域に保存し、
前記公開鍵を前記発行元に送信して発行される第2の証明書をインストールし、
前記第2の証明書のインストールが完了するまでは、前記第1の秘密鍵を有効とし、
前記第2の証明書のインストール完了により前記第2の秘密鍵を有効にする
充電制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記コントローラは、前記第2の秘密鍵で前記第1の秘密鍵を上書きしない
請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記有効な秘密鍵と前記有効な秘密鍵に対応する証明書を基に前記充電設備と充電制御を行う請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記第2の証明書のインストールが完了すると前記第1の秘密鍵を消去する請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記充電設備と接続しているときに、前記発行元の要求を受けると、該要求を拒否する請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記第1の証明書と前記第1の秘密鍵とを基に前記充電設備と接続しているときに、前記発行元の要求を受けると、前記第2の秘密鍵を保存し、前記第2の証明書のインストールを前記発行元に要求するとともに、少なくとも前記充電設備と接続している間は前記第1の秘密鍵を有効とする請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記有効な第1の秘密鍵と前記第1の秘密鍵に対応する証明書を基に前記充電設備と充電制御を行う請求項6に記載の充電制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、前記第2の証明書のインストールが完了すると前記第2の秘密鍵を有効とする請求項6に記載の充電制御装置。
【請求項9】
前記コントローラは、前記第2の証明書のインストールが完了すると、前記第1の秘密鍵を消去し、前記有効な第2の秘密鍵と前記第2の証明書を基に前記充電設備と充電制御を行う請求項8に記載の充電制御装置。
【請求項10】
証明書に基づいて充電設備と充電制御を行うコントローラに、
インストールされた第1の証明書に対応する第1の秘密鍵をメモリの第1領域に保存し、
証明書の発行元からの要求に応じて第2の秘密鍵および公開鍵を生成し、
前記第2の秘密鍵を前記メモリの前記第1領域とは異なる第2領域に保存し、
前記公開鍵を前記発行元に送信して発行される第2の証明書をインストールし、
前記第2の証明書のインストールが完了するまでは、前記第1の秘密鍵を有効とし、
前記第2の証明書のインストール完了により前記第2の秘密鍵を有効にする処理を実行させるための
プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充電制御装置、プログラムおよび充電制御方法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
外部から電源をつないで走行用バッテリーに充電できる車両(電動車ともいう)として、バッテリー式電気自動車(Battery Electric Vehicle、BEV車)、プラグインハイブリッド(PHV)車等が知られている。また、走行用バッテリーへの充電における認証方式として、主に外部認証方式(EIM(External Identification Means))とプラグ&
チャージ(Plug and Charge(PnC))が提案されている。
【0003】
PnCによる充電では、証明書を車両に保管し、充電設備(スタンドともいう)と接続時に車両から充電設備に対して、保管している証明書とその証明書に対応する秘密鍵で生成した署名を送信することで認証が行われ、認証に成功すると充電が開始される。ところで、このような証明書が発行される場合には、例えば、車載コンピュータは、車載コンピュータ公開鍵と、車載コンピュータ公開鍵とペアをなす車載コンピュータ秘密鍵を生成し、車載コンピュータ公開鍵に対する証明書の発行要求を認証局へ送信する。すると、認証局は、車載コンピュータが送信した証明書の発行要求を受信し、証明書の発行要求に含まれる車載コンピュータ公開鍵に対する署名を行って、車載コンピュータに証明書を発行する。このようにして、車載コンピュータは、証明書の発行要求に応じて認証局が発行する証明書を取得する(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-19415公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の技術では、発行された証明書が更新される場合に対する配慮がなされていない。例えば、一旦発行された証明書に対して、新たな証明書での更新が行なわれる際に、車両側で新たな秘密鍵を生成すると、現在利用可能な証明書に対する秘密鍵が上書きされてしまう虞が生じ得る。そのため、現在利用可能な証明書に対応する秘密鍵が消失してしまい、更新用の新たな証明書が車両にインストールされるまでの間、車両は署名による認証を受けることができない場合もあり得る。開示の実施形態の側面は、すでに証明書がインストールされた車両において、新たな証明書をインストールする場合であっても、証明書を用いて充電を継続して受けることができる装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の実施形態の一側面は、証明書に基づいて充電設備と充電制御を行うコントローラを有する充電制御装置によって例示される。本コントローラは、インストールされた第1の証明書に対応する第1の秘密鍵をメモリの第1領域に保存する。そして、本コントローラは、証明書の発行元からの要求に応じて第2の秘密鍵および公開鍵を生成する。さらに、本コントローラは、第2の秘密鍵をメモリの第1領域とは異なる第2領域に保存し、公開鍵を上記発行元に送信して発行される第2の証明書をインストールする。そして、本コントローラは、第2の証明書のインストールが完了するまでは、第1の秘密鍵を有効とし、第2の証明書のインストール完了により第2の秘密鍵を有効にする。
【発明の効果】
【0007】
本充電制御装置は、上記コントローラにより、現在有効な第1の証明書に対する第1の秘密鍵と、発行元の要求に基づき発行される新たな第2の証明書に対する第2の秘密鍵とをそれぞれ異なる記憶先に記憶する。したがって、新たに生成された第2の秘密鍵によって、現在有効な第1の秘密鍵が上書きされることがない。そのため、本コントローラは、第2の証明書のインストールが完了するまでは、第1の秘密鍵を有効とすることができる。そして、本コントローラは、第2の証明書のインストールが完了すると第2の秘密鍵を有効とする。このように、本充電制御装置は、すでに第1の証明書がインストールされた車両において、新たな第2の証明書をインストールする場合であっても、第1の証明書とこれに対応する第1の秘密鍵を用いた充電を継続して利用できる。そして、本充電制御装置は、第2の証明書のインストール完了によって直ちに第2の証明書とこれに対応する第2の秘密鍵による処理に移行できる。すなわち、本充電制御装置は、すでに証明書がインストールされた車両において、新たな証明書をインストールする場合であっても、証明書を用いた充電を継続して受けることができるように制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態の充電制御装置を搭載した車両を例示する図である。
図2は、車両と充電設備のハードウェアの構成を例示する図である。
図3は、第1実施形態に係る充電制御装置による秘密鍵の更新手順を例示する図である。
図4は、第1実施形態における証明書更新時の処理を例示するシーケンス図である。
図5は、第1実施形態における充電制御装置による証明書と鍵ペアの更新処理を例示するフローチャートである。
図6は、第2実施形態における充電制御装置による証明書と鍵ペアの更新処理を例示するフローチャートである。
図7は、第3実施形態における証明書更新時の処理を例示するシーケンス図である。
図8は、第3実施形態における充電制御装置の処理フローを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、充電制御装置10およびコンピュータプログラム(以下、単にプログラム)が説明される。
【0010】
<第1実施形態>
図1から図5を参照して、第1実施形態に係る充電制御装置10、プログラムおよび充電制御方法が説明される。
(【0011】以降は省略されています)

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