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公開番号2025096281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025038597,2023212102
出願日2025-03-11,2023-12-15
発明の名称加熱調理器
出願人東芝ホームテクノ株式会社,東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類F24C 7/02 20060101AFI20250619BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】被調理物の沸騰後のふきこぼれを抑制しつつ加熱可能な加熱調理器を提供する。
【解決手段】被調理物を収容する調理室とマイクロ波加熱手段と自動レンジ調理制御部と、被調理物の沸騰を検出する沸騰判定部、調理室の庫内温度を検出するサーミスタと、調理室内の赤外線を受光することにより温度を検出する第1センサおよび第2センサと、を備え、サーミスタ、第1センサおよび第2センサの検出温度に基づいて前記沸騰を検出し、被調理物の沸騰を検出した後に、沸騰の検出前よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第一工程に移行し、第一工程後に、当該第一工程よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第二工程に移行するようにマイクロ波加熱手段を制御する構成としている。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
被調理物を収容する調理室と、
前記被調理物をレンジ加熱するマイクロ波加熱手段と、
前記マイクロ波加熱手段を制御する制御手段と、
前記被調理物の沸騰を検出する沸騰検出手段と、
前記調理室の庫内温度を検出する第1温度検出手段と、
前記調理室内の赤外線を受光することにより温度を検出する第2温度検出手段と、を備え、
前記沸騰検出手段は、前記第1温度検出手段および前記第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記沸騰を検出し、
前記制御手段は、
レンジ加熱において前記沸騰検出手段により前記被調理物の沸騰を検出した後に、
前記沸騰の検出前よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第一工程に移行し、
前記第一工程後に、前記第一工程よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第二工程に移行するように前記マイクロ波加熱手段を制御することを特徴とする加熱調理器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
被調理物を収容する調理室と、
前記被調理物をレンジ加熱するマイクロ波加熱手段と、
前記マイクロ波加熱手段を制御する制御手段と、
前記被調理物の沸騰を検出する沸騰検出手段と、
前記調理室の庫内温度を検出する第1温度検出手段と、
前記調理室内の赤外線を受光することにより温度を検出する第2温度検出手段と、を備え、
前記沸騰検出手段は、前記第1温度検出手段および前記第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記沸騰を検出し、
前記制御手段は、
レンジ加熱において前記沸騰検出手段により前記被調理物の沸騰を検出した後に、
前記沸騰の検出前の単位時間当たりの加熱量と同一の加熱量でレンジ加熱する第一工程に移行し、
前記第一工程後に、前記第一工程よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第二工程に移行するように前記マイクロ波加熱手段を制御することを特徴とする加熱調理器。
【請求項3】
液体を含む被調理物を収容する調理室と、
前記被調理物をレンジ加熱するマイクロ波加熱手段と、
ユーザにより選択された調理メニューに応じて前記マイクロ波加熱手段を制御する制御手段と、
前記被調理物の沸騰を検出する沸騰検出手段と、
前記調理室の庫内温度を検出する第1温度検出手段と、
前記調理室内の赤外線を受光することにより温度を検出する第2温度検出手段と、を備え、
前記沸騰検出手段は、前記第1温度検出手段および前記第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記沸騰を検出し、
前記制御手段は、
選択された前記調理メニューに応じて、
レンジ加熱において前記沸騰検出手段により前記被調理物の沸騰を検出した後に、前記沸騰の検出前よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第一工程に移行し、前記第一工程の終了後に、前記第一工程よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第二工程に移行するように前記マイクロ波加熱手段を制御するものと、
前記第一工程における単位時間当たりの加熱量と前記第二工程における単位時間当たりの加熱量を同一にするように前記マイクロ波加熱手段を制御するものと、
を少なくとも含むことを特徴とする加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被調理物の沸騰を検出する沸騰検出手段を備えた加熱調理器に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
この種の加熱調理器として、本願の特許出願人は、被調理物の表面温度を検出する赤外線センサで構成される被調理物温度検出手段(65)と、調理室(14)の庫内温度を検出する庫内温度検出手段となるサーミスタ(15)と、を備え、これらの被調理物温度検出手段(65)およびサーミスタ(15)を沸騰検出手段として使用して被調理物の沸騰を検出し、沸騰検出後は、被調理物温度検出手段(65)およびサーミスタ(15)からの検出信号を取り込んで、被調理物の温度が沸騰時の設定温度で維持されるように被調理物を継続してレンジ加熱するものを提案している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-167686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の加熱調理器では、例えば被調理物を収容した容器の開口部に食品包装用ラップフィルムをかけ、この容器を調理室に収容してレンジ加熱すると、被調理物温度検出手段(65)が食品包装用ラップフィルムの温度検出を行なってしまい被調理物の温度と被調理物温度検出手段(65)による検出温度との間に差異が出てしまうことや、食品包装用ラップフィルムが介在するために蒸気が容器から放出されることが抑制されて、食品包装用ラップフィルムがないときと比較してサーミスタ(15)による検出温度が低くなってしまうことがあり、被調理物が設定温度に達しても余計にレンジ加熱を行なって過加熱になってしまい、ふきこぼれが発生しやすくなるという課題があった。
【0005】
そこで本発明は上記事情に鑑み、被調理物の沸騰後のふきこぼれを抑制しつつ過不足なく加熱可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の加熱調理器は、被調理物を収容する調理室と、前記被調理物をレンジ加熱するマイクロ波加熱手段と、前記マイクロ波加熱手段を制御する制御手段と、前記被調理物の沸騰を検出する沸騰検出手段と、前記調理室の庫内温度を検出する第1温度検出手段と、前記調理室内の赤外線を受光することにより温度を検出する第2温度検出手段と、を備え、前記沸騰検出手段は、前記第1温度検出手段および前記第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記沸騰を検出し、前記制御手段は、レンジ加熱において前記沸騰検出手段により前記被調理物の沸騰を検出した後に、前記沸騰の検出前よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第一工程に移行し、前記第一工程後に、前記第一工程よりも単位時間当たりの加熱量を減少させてレンジ加熱する第二工程に移行するように前記マイクロ波加熱手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被調理物の沸騰後のふきこぼれを抑制しつつ被調理物を過不足なく加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態を示すオーブンレンジの外観斜視図である。
同上、扉を開けた時の正面前方から見た図である。
同上、側面から見た縦断面図である。
同上、キャビネットやオーブン後板を外した状態の正面前方から見た図である。
同上、側面から見たマイクロ波発生装置とその周辺の要部縦断面図である。
同上、本体の内部構造を示す概略図である。
同上、被調理物温度検出手段とその周辺の要部縦断面図である。
同上、第1センサの検出素子を正面方向から見た図である。
同上、第2センサの検出素子を正面方向から見た図である。
同上、オーブンレンジの内部構造と、第1センサの視野を示す斜視図である。
同上、オーブンレンジの内部構造と、第1センサの視野および移動方向を示す斜視図である。
同上、オーブンレンジの内部構造と、第1センサおよび第2センサの視野を示す斜視図である。
同上、主な電気的構成を示すブロック図である。
同上、被調理物としての分量の異なるパスタを自動レンジ加熱したときの、庫内温度検出手段による検出温度、被調理物温度検出手段による検出温度およびマイクロ波発生装置の出力のそれぞれの経時変化をグラフで示した図である。
同上、被調理物を自動レンジ加熱したときの、庫内温度検出手段による検出温度、被調理物温度検出手段による検出温度およびマイクロ波発生装置の出力のそれぞれの経時変化をグラフで示した図である。
同上、被調理物としてのパスタ(クリーム)およびパスタ(トマト)を自動レンジ加熱したときの、沸騰検出するための条件(i)~(iii)の式で使用するパラメータの値を表で示した図である。
同上、被調理物としてのパスタ(クリーム)およびパスタ(トマト)を自動レンジ加熱したときの、沸騰加熱工程および高温維持工程の出力、ON/OFF時間および調理時間の値を表で示した図である。
本発明の第2の実施形態を示すオーブンレンジの被調理物としての煮物を自動レンジ加熱したときの、沸騰加熱工程および高温維持工程の出力、ON/OFF時間および調理時間の値を表で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
【実施例】
【0010】
図1~図17は、本発明の第1の実施形態の加熱調理器をオーブンレンジに適用した構成を示している。先ず図1~図6に基いて、オーブンレンジの全体構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。また3は、本体1の前面に設けられる開閉自在な扉である。
(【0011】以降は省略されています)

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