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公開番号2025095686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211864
出願日2023-12-15
発明の名称光照射デバイスおよび光照射システム
出願人イルミメディカル株式会社,日亜化学工業株式会社
代理人個人
主分類A61N 5/067 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体の管腔内の特定の位置に、より効率良く且つ適切に光を照射することが可能な光照射デバイスおよび光照射システムを提供する。
【解決手段】光照射デバイスは、長尺状である医療用の光照射デバイスであって、デバイス本体、レーザ光源、および冷却液流路を備える。デバイス本体は長尺状である。レーザ光源は、長尺状のデバイス本体の先端部に設けられ、レーザ光を出射する。冷却液流路は、デバイス本体のレーザ光源側まで通じており、レーザ光源を冷却する冷却液をレーザ光源側まで通過させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長尺状である医療用の光照射デバイスであって、
長尺状のデバイス本体の先端部に設けられ、レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記デバイス本体の前記レーザ光源側まで通じており、前記レーザ光源を冷却する冷却液を前記レーザ光源側まで通過させる冷却液流路と、
を備えたことを特徴とする光照射デバイス。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光照射デバイスであって、
前記デバイス本体が長尺管形状に形成されることで、前記デバイス本体の内腔に前記冷却液流路が設けられ、
前記デバイス本体の伸長方向に垂直に交差する方向の断面における、前記冷却液流路の面積を流路面積とした場合に、前記レーザ光源が設置された部位における流路面積よりも、前記レーザ光源よりも基端側の部位の流路面積の方が広いことを特徴とする光照射デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の光照射デバイスであって、
前記デバイス本体の基端側から先端側まで延び、前記レーザ光源に接続することで前記レーザ光源に電力を供給する給電線をさらに備え、
前記給電線が前記冷却液流路中に露出していることを特徴とする光照射デバイス。
【請求項4】
請求項3に記載の光照射デバイスであって、
前記給電線のうち、前記レーザ光源に接続する接続部位の断面積が、前記接続部位よりも基端側の部位の断面積よりも大きいことを特徴とする光照射デバイス。
【請求項5】
請求項3に記載の光照射デバイスであって、
前記給電線の表面の少なくとも一部が絶縁材料によって被覆されており、
前記給電線を被覆する前記絶縁材料の厚みが、前記絶縁材料によって被覆されていない状態の前記給電線の厚みよりも小さいことを特徴とする光照射デバイス。
【請求項6】
請求項1に記載の光照射デバイスであって、
前記冷却液流路内への冷却液の供給が行われているか否かを検出する供給検出部と、
前記供給検出部による検出結果を報知する供給報知部と、
をさらに備えたことを特徴とする光照射デバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の光照射デバイスであって、
前記レーザ光源の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部による検出結果を報知する温度報知部と、
をさらに備えたことを特徴とする光照射デバイス。
【請求項8】
請求項1に記載の光照射デバイスであって、
前記冷却液流路のうち前記レーザ光源よりも基端側に設けられ、冷却液の基端側への逆流を防止する流路弁をさらに備えたことを特徴とする光照射デバイス。
【請求項9】
請求項1に記載の光照射デバイスであって、
前記デバイス本体の先端部に設けられたペルチェ素子をさらに備え、
前記ペルチェ素子は、冷却面側を前記レーザ光源に対向させた状態で、前記レーザ光源に接触または近接して配置されることを特徴とする光照射デバイス。
【請求項10】
請求項9に記載の光照射デバイスであって、
前記ペルチェ素子のうち、少なくとも、前記冷却面の反対側に位置する発熱面、および、前記発熱面以上の熱伝導率を有し前記発熱面に接触する間接放熱部材の少なくともいずれかが、液体に晒される外部に露出していることを特徴とする光照射デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、生体管腔内に挿入されて光を照射する光照射デバイスおよび光照射システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
疾患を治療する技術の1つとして、PDT(Photodynamic Therapy:光線力学的療法)が知られている。PDTでは、光感受性物質が生体に投与された後、生体に対して光が照射される。その結果、癌細胞で発生する活性酸素によって癌細胞が死滅する可能性がある。しかし、PDTでは、光感受性物質を癌細胞に選択的に集積させることが困難である。光感受性物質が正常な細胞に取り込まれることに起因する副作用の発生が、PDTの課題となっている。
【0003】
これに対し、近年、NIR-PIT(Near-infrared photoimmunotherapy:近赤外光線免疫療法)が提案されている。NIR-PITでは、癌細胞の特異的な抗原に対する抗体と、光感受性物質の2つの化合物を結合させた複合体が用いられる。複合体は、生体に投与されると、体内のがん細胞に選択的に集積され易い。その後、複合体中の光感受性物質の励起波長(例えば、690nmを含む波長等)の光が照射されることで、複合体が活性化される(例えば、特許文献1等参照)。NIR-PITでは、抗体によって複合体が選択的に癌細胞に集積され、且つ、癌細胞へ局所的に光が照射されると、PDTに比べて副作用が発生し難くなる。
【0004】
690nmを含む波長域の光は、体表から照射されても体内まで浸透し難いので、体表からの照射では体内深部の癌を治療することは困難である。そこで、体表からの光の照射ではなく、より癌細胞に近い位置から光を照射するための技術が提案されている。例えば、特許文献2に記載のデバイスは、血管内に挿入されることで、体内の深部から光を照射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-523907号公報
特開2018-867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のデバイスでは、外部に設けられた光源が出射した光を、光伝送部材(例えば光ファイバ等)によってデバイスの先端まで伝送する必要がある。光伝送部材を用いると、生体の管腔内で光伝送部材に屈曲等が生じることで、光がデバイスの先端まで伝送される前に漏洩または減衰してしまう場合があった。光が漏洩または減衰すると、光の伝送効率の低下、または安全性の低下等の問題が生じる可能性がある。また、光伝送部材によって光が伝送される過程で、光の特性(例えば波長等)が変化し、意図した治療効果が得られ難くなる可能性もある。従って、光伝送部材を用いずに、体内に挿入することが可能なレーザ光源を用いることが望ましい。しかし、レーザ光源を体内に挿入して使用する場合、レーザ光源を小型化しつつ、レーザ光源の放熱性を向上させなければ、温度上昇に起因する不具合(例えば、レーザ光源の故障等)が生じる可能性がある。
【0007】
本開示の典型的な目的は、生体の管腔内の特定の位置に、より効率良く且つ適切に光を照射することが可能な光照射デバイスおよび光照射システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示における典型的な実施形態が提供する光照射デバイスは、長尺状である医療用の光照射デバイスであって、長尺状のデバイス本体の先端部に設けられ、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記デバイス本体の前記レーザ光源側まで通じており、前記レーザ光源を冷却する冷却液を前記レーザ光源側まで通過させる冷却液流路と、を備える。
【0009】
本開示における典型的な実施形態が提供する光照射システムは、医療用の光照射システムであって、長尺管形状に形成されたカテーテルと、前記カテーテルの内腔に挿入される長尺状の光照射デバイスと、を備え、前記光照射デバイスは、長尺状のデバイス本体の先端部に設けられ、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記デバイス本体の前記レーザ光源側まで通じており、前記レーザ光源を冷却する冷却液を前記レーザ光源側まで通過させる冷却液流路と、を備え、前記カテーテルにおける先端部の少なくとも一部に、前記光照射デバイスが備える前記レーザ光源によって出射されたレーザ光を外部に透過させる光透過部が形成される。
【0010】
本開示に係る光照射デバイスおよび光照射システムによると、生体の管腔内の特定の位置に、より効率良く且つ適切に光が照射される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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