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公開番号2025095245
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211138
出願日2023-12-14
発明の名称吸収体、吸収体の製造方法および吸収性物品
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61F 13/534 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】複数の吸収性能を備える吸収体を低コストで提供する。
【解決手段】吸収体の一方の面を形成し、透液性を有する第1の透液性シートと、高吸収性重合体であるSAP粒子を含む第1のSAP層と、通液性を有するシート状の基層と、前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子と同一成分かつ同一製法であり、その表面積を体積で割った値が前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子と異なるSAP粒子を含む第2のSAP層と、吸収体の他方の面を形成し、透液性を有する第2の透液性シートと、が、厚み方向に積層している、吸収体。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
吸収体の一方の面を形成し、透液性を有する第1の透液性シートと、
高吸収性重合体であるSAP粒子を含む第1のSAP層と、
通液性を有するシート状の基層と、
前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子と同一成分かつ同一製法であり、その表面積を体積で割った値が前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子と異なるSAP粒子を含む第2のSAP層と、
吸収体の他方の面を形成し、透液性を有する第2の透液性シートと、
が、厚み方向に積層している、
吸収体。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記一方の面、前記他方の面の最も外側に、各面から水分を注入した際の特徴が表示されている、
請求項1に記載の吸収体。
【請求項3】
前記第1のSAP層を構成するSAP粒子と、前記第2のSAP層を構成するSAP粒子は、同一材料で形成されている、
請求項1に記載の吸収体。
【請求項4】
前記第1のSAP層と前記第2のSAP層に含まれるSAP粒子は破砕型であり、
前記基層は繊維シートである、
請求項1に記載の吸収体。
【請求項5】
前記基層の繊維間空隙サイズは、330μm~390μmであり、
前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子の平均粒径は、381μm~450μmであり、
前記第2のSAP層に含まれるSAP粒子の平均粒径は、280μm~380μmである、
請求項1~4のうちいずれか一項に記載の吸収体。
【請求項6】
前記基層は、合成繊維で形成されている、
請求項1~4のうちいずれか一項に記載の吸収体。
【請求項7】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載の吸収体を有する、
吸収性物品。
【請求項8】
透液性を有する第2の透液性シートの上に、繊維で構成された基層を載置する基層載置工程と、
前記基層の上に、SAP粒子を載置するSAP載置工程と、
前記SAP粒子の上に、透液性を有する第1の透液性シートを載置する被覆工程と、
前記第2の透液性シートと、前記第1の透液性シートとの間に圧力をかける加圧工程と、
を含む、吸収体の製造方法。
【請求項9】
前記基層は、繊維間空隙サイズが330μm~390μmの繊維シートであり、
前記SAP粒子の平均粒径は320μm~380μmである、
請求項8に記載の吸収体の製造方法。
【請求項10】
前記SAP粒子は、破砕型である、
請求項9に記載の吸収体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収体、吸収体の製造方法および吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
おむつ等の吸収性物品が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-19728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吸収性物品は、吸収体を有しており、人体から発生する液体を吸収する。吸収体には、流入した液体を迅速に吸収する吸収性能が求められるが、これに加えて利便性を向上させる付加的な性能も存在する。このような付加的性能には、例えば液体吸収後に強い圧力がかかっても内部の液体を肌面に逆流させないことや、長時間に渡って繰り返し流入する液体を吸収し続けることなどが挙げられる。これらの性能のうちどれを重視するかは、着用者が置かれている状況によって異なっているため、要求される付加的性能毎に最適な吸収体を有する吸収性物品を提供することが望ましい。しかし、要求性能毎に複数種の吸収体を用意すると、提供コストが高くなるという問題がある。
【0005】
本発明は、複数の吸収性能を備える吸収体を低コストで提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る吸収体は、吸収体の一方の面を形成し、透液性を有する第1の透液性シートと、高吸収性重合体であるSAP粒子を含む第1のSAP層と、通液性を有するシート状の基層と、前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子と同一成分かつ同一製法であり、その表面積を体積で割った値が前記第1のSAP層に含まれるSAP粒子と異なるSAP粒子を含む第2のSAP層と、吸収体の他方の面を形成し、透液性を有する第2の透液性シートと、が、厚み方向に積層している。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の吸収性能を備える吸収体を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るおむつの斜視図である。
図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るおむつを長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。
図4は、実施形態に係るおむつを伸長した状態の平面図である。
図5は、吸収体の構造を示す図である。
図6は、第1のSAP層で採取されたSAP粒子の粒子径を計測し、単位体積当たりの粒数と、単位体積当たりの表面積とを算出した表である。
図7は、第2のSAP層で採取されたSAP粒子の粒子径を計測し、単位体積当たりの粒数と、単位体積当たりの表面積を算出した表である。
図8は、非着用状態におけるおむつの幅方向の中心を長手方向に沿って切断した場合の断面図である。
図9は、SAP固定率試験の概要を示した図である。
図10は、SAP固定試験の更に別の概要を示した図である。
図11は、吸収体の製造工程について示す図である。
図12は、加圧工程を横側から見た図である。
図13は、第2の実施形態に係る吸収性パッドを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る吸収体について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
【0010】
<第1の実施形態>
本実施形態では、吸収体が組付けられる吸収性物品の一例であるテープ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつが着用者に着用された状態(以下、「着用状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(着用状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(着用状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。また、おむつ1の前後左右は、おむつ1が着用者に着用された状態において該着用者の前後左右に一致する方向を意味するものとする。例えば、本願で左右方向という場合、おむつ1の着用者に着用された状態において該着用者の左右に一致する方向を意味し、本願で前後方向という場合、おむつ1の着用者に着用された状態において該着用者の前後に一致する方向を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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