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公開番号
2025094991
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023210733
出願日
2023-12-14
発明の名称
加締め治具と、加締め治具を用いた金型セットと、加締め治具の製造方法
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
B21D
39/00 20060101AFI20250619BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】ワークの周方向の複数個所をワークの径方向に同時に加締めることができる加締め治具を提供する。
【解決手段】加締め治具10は、耐摩耗性の金属からなるボディ11を有している。ボディ11の先端部11bの外周にテーパ面13が形成されている。テーパ面13は、ボディ11の端面11cに向かって径が小さくなる形状である。ボディ11にセンタ穴20が形成されている。ボディ11の周方向の複数個所にスリット41,42,43,44が形成されている。スリット41,42,43,44は、ボディ11の端面11cからボディ11の長さ方向の途中の位置L2まで、軸線X1に沿う方向に延びている。ボディ11の周方向に隣り合うスリット41,42,43,44の間に、それぞれ、チャック要素51,52,53,54が形成されている。チャック要素51,52,53,54の先端に、それぞれ、パンチ部31,32,33,34が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ワークを加締めるための加締め治具であって、
ボディを有し、
前記ボディの内部に形成され前記ボディの軸線に沿う方向に延びるセンタ穴と、
前記ボディの複数個所に形成され、それぞれ前記ボディの外面と内面とに開口し前記軸線に沿う方向に延びる複数のスリットと、
前記ボディの互いに隣り合う前記スリットの間に形成された複数のチャック要素と、
前記複数のチャック要素の前記センタ穴に臨む内面にそれぞれ形成され、互いに向かい合う方向に突き出るパンチ部と、
前記ワークを挿入する開口と、
を具備したことを特徴とする加締め治具。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の加締め治具において、
前記ボディの端部の外面に形成され前記ボディの端面に向かって幅が小さくなるテーパ面を有した加締め治具。
【請求項3】
請求項1に記載の加締め治具において、
前記スリットが前記ボディの端面から前記ボディの長さ方向の途中の位置まで形成され、前記複数のチャック要素がそれぞれ、前記パンチ部どうしが近付く方向に弾性変形可能な加締め治具。
【請求項4】
請求項1に記載の加締め治具を備えた金型セットであって、
前記加締め治具を支持する下型と、
前記ボディが挿入される孔を有し、この孔の内周に前記ボディと接するカム面を有した可動型と、
前記可動型を前記加締め治具に対して前記軸線に沿う方向に移動させる加圧部材と、
を具備したことを特徴とする金型セット。
【請求項5】
請求項4に記載の金型セットにおいて、
前記加締め治具の前記センタ穴に挿入されるワーク支持部材を有し、このワーク支持部に、前記ワークを前記開口に挿入した状態で保持するワーク保持部を有した金型セット。
【請求項6】
請求項1に記載の加締め治具を製造するための製造方法であって、
前記加締め治具の材料としての中間製品に前記複数のスリットを形成し、
前記中間製品に放電加工によって前記センタ穴を形成し、
前記センタ穴を前記放電加工によって形成する際に、X線透視装置を用いて前記センタ穴の先端の位置を透視によって確認し、
前記パンチ部を所定の形状に加工し、
前記センタ穴の先端から前記ボディの端面までの距離が所定の値となるよう前記端面を加工する、
ことを特徴とする加締め治具の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを加締めるための加締め治具と、この加締め治具を用いた金型セットと、加締め治具の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ワークの一例として、第1の部品と第2の部品とからなる複合部材が知られている。第1の部品と第2の部品とを互いに固定するために、加締め(crimping)と称される塑性加工が適用されることがある。例えば第2の部品の一部が第1の部品に挿入された状態において、第1の部品の一部に外側から局部的な荷重を加える。この荷重によって第1の部品の一部を第2の部品に向けて径方向に塑性変形させることにより、両者を固定することができる。
【0003】
従来装置の1つの例では、ワークの周方向の1か所に外側から径方向の荷重を加えることにより、ワークを塑性変形させている。しかしこのような従来装置では、ワークがいびつに変形するため外観が悪くなる。しかもワークの周方向の1か所に加締め部が片寄るため、加締め部の強度が不安定になりやすい。他の従来装置では、ワークの径方向の両側からそれぞれ荷重を加えることにより、ワークの周方向の2か所に加締め部を形成している。しかし第1の部品の中心軸と第2の部品の中心軸が互いにずれる可能性があった。
【0004】
さらに別の従来装置では、ワークの周方向に配置された複数の叩き部材によって、ワークの縮径加工を行なっている。例えば特許文献1に記載された加工装置は、内側円板と、内側円板の外側に回転可能に配置された外側円板と、内側円板の周方向の複数箇所に配置された複数の叩き部材を有している。前記外側円板が回転すると、前記複数の叩き部材がワークに向かって移動することにより、ワークが塑性加工される。
【0005】
塑性加工の分野では、特許文献1以外にも、ロータリスウェージングマシン(rotary swaging machine)と称される回転式の鍛造装置が公知である(例えば特許文献2)。ロータリスウェージングマシンの一例は、ワークの周方向に配置された複数の叩き部材を有している。これら叩き部材によってワークを外側から径方向に叩くことにより、ワークを縮径させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-145233号公報
特開2003-126938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された加工装置や、特許文献2に記載されたスウェージングマシンによれば、円筒形の金属製ワークの全周を概ね均等に塑性変形させることができる。しかしこれらの従来装置は、設備全体が大変大掛かりである。しかもワークのつかみ代(ワークをつかむ部分)が大きいため、微小なワークを加締めることが困難であった。
【0008】
この発明の目的は、ワークの周方向の複数個所を同時にワークの径方向に加締めることができる加締め治具と、金型セットと、加締め治具の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施形態はワークを加締めるための加締め治具であって、ボディを有している。このボディは、センタ穴と、複数のスリットと、複数のチャック要素と、パンチ部と、前記ワークを挿入する開口とを含んでいる。前記センタ穴は前記ボディの内部に形成され、前記ボディの軸線に沿う方向に延びている。
【0010】
前記複数のスリットは前記ボディの複数個所に形成され、それぞれ前記ボディの外面と内面とに開口し、前記軸線に沿う方向に延びている。前記複数のチャック要素は、前記ボディの互いに隣り合う前記スリットの間に形成されている。前記パンチ部は、前記複数のチャック要素の前記センタ穴に臨む内面にそれぞれ形成され、互いに向かい合う方向に突き出ている。前記開口は前記ボディの端面に形成され、前記軸線上に位置している。パンチ部の数はスリットの数に応じて複数である。
(【0011】以降は省略されています)
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