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公開番号2025094765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210509
出願日2023-12-13
発明の名称車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/22 20060101AFI20250618BHJP(車両一般)
要約【課題】リクライニング時に乗員の背中の支持位置が変化することを抑制することができると共にリクライニング時にシートバックの下方側の部位に対するシート上方側の部位の姿勢を調節する。
【解決手段】車両用シート10は、シートクッション12と、シートバック14と、を備えている。また、車両用シート10は、シートバック14のシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心としてシートバック14をシートクッション12に対してシート前後方向へリクライニングさせるリクライニング部16Aを備えている。また、車両用シート10は、シートバック14におけるシート上方側の部位14Aをシート下方側の部位14Bに対して着座乗員の背部側及び着座乗員の背部とは反対側へ変位させる中折れ部16Bと、リクライニング部16Aの作動と中折れ部16Bの作動とを連動させる連動部16Cと、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、
着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、
前記シートバックのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心として前記シートバックを前記シートクッションに対してシート前後方向へリクライニングさせるリクライニング部と、
前記シートバックにおけるシート上方側の部位をシート下方側の部位に対して着座乗員の背部側及び着座乗員の背部とは反対側へ変位させる中折れ部と、
前記リクライニング部の作動と前記中折れ部の作動とを連動させる連動部と、
を備えた車両用シート。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記リクライニング部は、互いに連結された複数のリクライニング部側リンク部材を含んで構成され、
前記中折れ部は、互いに連結された複数の中折れ部側リンク部材を含んで構成され、
複数の前記リクライニング部側リンク部材のうちの定められた前記リクライニング部側リンク部材と複数の前記中折れ部側リンク部材のうちの定められた前記中折れ部側リンク部材とが、前記連動部を介して連結されている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
複数の前記リクライニング部側リンク部材は、
第1連結部、第2連結部及び第3連結部を有し、前記第1連結部が前記シートクッションにシート幅方向を軸方向として回動可能に連結された第1リンク部材と、
第4連結部及び第5連結部を有し、前記第4連結部が前記シートクッションにシート幅方向を軸方向として回動可能に連結された第2リンク部材と、
第6連結部及び第7連結部を有し、前記第6連結部が前記シートバックにシート幅方向を軸方向として回動可能に連結され、前記第7連結部が前記第2連結部にシート幅方向を軸方向として回動可能に連結された第3リンク部材と、
第8連結部、第9連結部及び第10連結部を有し、前記第8連結部が前記シートバックにシート幅方向を軸方向として回動可能に連結され、前記第9連結部が前記第5連結部にシート幅方向を軸方向として回動可能に連結され、前記第10連結部が前記第3連結部にシート幅方向を軸方向として回動可能に連結された第4リンク部材と、
を備え、
前記第1リンク部材、前記第2リンク部材、前記第3リンク部材及び前記第4リンク部材がそれぞれ変位することで、前記シートバックのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心として前記シートバックが前記シートクッションに対してシート前後方向へリクライニングする請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記シートバックは、前記シートクッションに複数の前記リクライニング部側リンク部材を介して連結されたロアサイドフレーム部と、前記ロアサイドフレーム部に支持されたアッパサイドフレーム部と、を有し、
前記中折れ部は、前記ロアサイドフレーム部にシート幅方向を軸方向として回転可能に支持された軸部材を含んで構成されており、
複数の前記中折れ部側リンク部材は、その一部が前記軸部材に固定されかつ他の一部に前記アッパサイドフレーム部が固定された第5リンク部材と、その一部が前記軸部材に固定された第6リンク部材と、を含んで構成され、
前記連動部は、その一部が前記第6リンク部材にシート幅方向を軸方向として回転可能に連結されていると共に他の一部が前記第1リンク部材にシート幅方向を軸方向として回転可能かつ前記第1リンク部材に対して変位可能に連結された第7リンク部材と、その一部が前記第4連結部と共に前記シートクッションにシート幅方向を軸方向として回動可能に連結されていると共に他の一部が前記第7リンク部材にシート幅方向を軸方向として回転可能かつ前記第1リンク部材に対して変位可能に連結された第8リンク部材と、を含んで構成された請求項3に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、リクライニング時に乗員の背中の支持位置が変化することを低減することができる車両用シートの調整方法が開示されている。この文献に記載された方法では、シートクッションに着座する乗員の背中を支持するバックレストの傾斜角を調整する際に、リクライニング時における乗員の基準回転中心より下方、且つ、バックレストのシートクッション側の端部より前方に定義された回転中心の回りを、バックレストが回転するようにしている。具体的には、下記特許文献1に記載された一の例では、バックレストの傾斜角に連動してバックレストの回転軸の位置を変化させるリンク機構を設けることにより、バックレストのシートクッション側の端部より前方に定義された回転中心の回りを、バックレストが回転するようにしている。また、下記特許文献1に記載された他の例では、バックレストの傾斜角に連動してバックレストフレームをシートバックフレームに沿ってスライドするように構成されたリンク機構を設けることにより、バックレストのシートクッション側の端部より前方に定義された回転中心の回りを、バックレストが回転するようにしている。
【0003】
また、下記特許文献1には、シートバックの下方側の部位に対して当該シートバックの上方側の部位を前後方向に傾斜させることにより当該シートバックの上下方向の中間部を中折れ状態にすることを実現した座席シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-89401号公報
特開2020-164135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、リクライニング時に乗員の背中の支持位置が変化することを抑制すると共にリクライニング時にシートバックの下方側の部位に対するシート上方側の部位の姿勢を調節することができることが望ましいが、上記特許文献1及び特許文献2に記載された構成はこの点を考慮していない。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、リクライニング時に乗員の背中の支持位置が変化することを抑制すると共にリクライニング時にシートバックの下方側の部位に対するシート上方側の部位の姿勢を調節することができる車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートバックのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心として前記シートバックを前記シートクッションに対してシート前後方向へリクライニングさせるリクライニング部と、前記シートバックにおけるシート上方側の部位をシート下方側の部位に対して着座乗員の背部側及び着座乗員の背部とは反対側へ変位させる中折れ部と、前記リクライニング部の作動と前記中折れ部の作動とを連動させる連動部と、を備えている。
【0008】
第1の態様の車両用シートでは、リクライニング部が作動すると、シートバックのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心としてシートバックがシートクッションに対してシート前後方向へリクライニングする。このように、シートバックの回動中心をシートバックのシート下方側の端部よりもシート前方側にすることで、すなわち、シートバックの回動中心を着座乗員の臀部側に設定することで、リクライニング時にシートバックによる乗員の背中の支持位置が変化することを抑制することができる。また、中折れ部が作動すると、シートバックにおけるシート上方側の部位がシート下方側の部位に対して着座乗員の背部側及び着座乗員の背部とは反対側へ変位する。ここで、連動部は、リクライニング部の作動と中折れ部の作動とを連動させる。これにより、リクライニング時に乗員の背中の支持位置が変化することを抑制すると共にリクライニング時にシートバックのシート下方側の部位に対するシート上方側の部位の姿勢を調節することができる。
【0009】
第2の態様の車両用シートは、第1の態様の車両用シートにおいて、前記リクライニング部は、互いに連結された複数のリクライニング部側リンク部材を含んで構成され、前記中折れ部は、互いに連結された複数の中折れ部側リンク部材を含んで構成され、複数の前記リクライニング部側リンク部材のうちの定められた前記リクライニング部側リンク部材と複数の前記中折れ部側リンク部材のうちの定められた前記中折れ部側リンク部材とが、前記連動部を介して連結されている。
【0010】
第2の態様の車両用シートでは、複数のリクライニング部側リンク部材が変位すると、シートバックのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心としてシートバックがシートクッションに対してシート前後方向へリクライニングする。また、複数の中折れ部側リンク部材が変位すると、シートバックにおけるシートクッションとは反対側の部位がシートクッション側の部位に対して着座乗員の背部側及び着座乗員の背部とは反対側へ変位する。ここで、複数のリクライニング部側リンク部材のうちの定められたリクライニング部側リンク部材と複数の中折れ部側リンク部材のうちの定められた中折れ部側リンク部材とは、連動部を介して連結されている。これにより、連動部によって連結されたリクライニング部側リンク部材と中折れ部側リンク部材とが連動して変位する。これにより、リクライニング時に乗員の背中の支持位置が変化することを抑制することができると共にリクライニング時にシートバックのシート下方側の部位に対するシート上方側の部位の姿勢を調節することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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