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公開番号2025095469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211489
出願日2023-12-14
発明の名称シート表皮構造、車両用シート、及びシート表皮の製造方法
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/58 20060101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約【課題】シート表皮の三面から成る角部の外観品質を良好にすることが可能なシート表皮構造、車両用シート、及びシート表皮の製造方法を得る。
【解決手段】メイン表皮片30において折曲線30Lの延在方向の端側には第一縫い代34と第二縫い代38とを切り欠くノッチ30Nが形成されている。ノッチ30Nは、折り曲げ前の状態でV字状に形成されている。また、マチ表皮片40において第三縫い代44及び第四縫い代46にはノッチ30Nに対応するように連続してカットされたカット部40Kが形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートのパッド材に被せられるシート表皮の構造であって、
折曲線を挟んで第一平面形成部と第二平面形成部とが形成され、前記折曲線と平行な方向の端側には前記第一平面形成部に連続する第一縫い代と前記第二平面形成部に連続する第二縫い代とが設けられた第一表皮片と、
前記第一平面形成部における前記第一縫い代側の端部に沿って一端部側が配置されると共に前記第二平面形成部における前記第二縫い代側の端部に沿って他の一端部側が配置される第三平面形成部を備え、前記第三平面形成部に連続して、前記第一縫い代に沿って配置される第三縫い代と、前記第二縫い代に沿って配置される第四縫い代と、が設けられた第二表皮片と、
前記第一縫い代と前記第三縫い代とを縫合している第一縫合部と、
前記第二縫い代と前記第四縫い代とを縫合している第二縫合部と、
を有し、
前記第一表皮片において前記折曲線の延在方向の端側には前記第一縫い代と前記第二縫い代とを切り欠くと共に折り曲げ前の状態でV字状のノッチが形成され、前記第二表皮片において前記第三縫い代及び前記第四縫い代には前記ノッチに対応するように連続してカットされたカット部が形成されている、シート表皮構造。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションを備え、
前記シートクッションの前部には、座面の一部を含んで構成されてシート前後方向に沿ってスライドすることによって前記シートクッションの前端位置を変える略直方体状のスライド部が設けられ、
前記スライド部に請求項1に記載のシート表皮構造を有する車両用シート。
【請求項3】
直線状に延在する所定の端部の長手方向中間部にV字状に切り欠かれたノッチが形成されて前記所定の端部には前記ノッチの先端位置よりも当該端部の長手方向一方側に第一縫い代が設けられると共に前記ノッチの先端位置よりも当該端部の長手方向他方側に第二縫い代が設けられた第一表皮片と、コーナ部を挟む二辺のうちの一方の辺に沿うように第三縫い代が設けられると共に他方の辺に沿うように第四縫い代が設けられて更に前記コーナ部には前記第三縫い代及び前記第四縫い代の各一部が斜めに連続してカットされたカット部が形成されている第二表皮片と、を用い、
前記ノッチの端縁の一辺に前記カット部の端縁の一部を沿わせかつ前記第一縫い代と前記第三縫い代とを重ね合わせた状態で前記第一縫い代と前記第三縫い代とを縫合する第一縫合工程と、
前記第一縫合工程の後、前記ノッチの端縁の他の一辺に前記カット部の端縁の他の一部を沿わせかつ前記第二縫い代と前記第四縫い代とを重ね合わせた状態で前記第二縫い代と前記第四縫い代とを縫合する第二縫合工程と、
を有するシート表皮の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート表皮構造、車両用シート、及びシート表皮の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、乗物用シートにおいてシートパッドを被覆するシートカバー(シート表皮)に関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、シートカバーは複数の表皮ピース(表皮片)の縫い代部同士が縫合されて形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-175533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用シートにおいては、略直方体状の構成部にシートカバーを被せる場合がある。
【0005】
しかしながら、複数の表皮片を縫合させて三面から成る角部を形成する場合、角部付近において縫い代部に大きな撓みが生じてしまうと角部を良好に形成することが難しくなる。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、シート表皮の三面から成る角部の外観品質を良好にすることが可能なシート表皮構造、車両用シート、及びシート表皮の製造方法を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様のシート表皮構造は、車両用シートのパッド材に被せられるシート表皮の構造であって、折曲線を挟んで第一平面形成部と第二平面形成部とが形成され、前記折曲線と平行な方向の端側には前記第一平面形成部に連続する第一縫い代と前記第二平面形成部に連続する第二縫い代とが設けられた第一表皮片と、前記第一平面形成部における前記第一縫い代側の端部に沿って一端部側が配置されると共に前記第二平面形成部における前記第二縫い代側の端部に沿って他の一端部側が配置される第三平面形成部を備え、前記第三平面形成部に連続して、前記第一縫い代に沿って配置される第三縫い代と、前記第二縫い代に沿って配置される第四縫い代と、が設けられた第二表皮片と、前記第一縫い代と前記第三縫い代とを縫合している第一縫合部と、前記第二縫い代と前記第四縫い代とを縫合している第二縫合部と、を有し、前記第一表皮片において前記折曲線の延在方向の端側には前記第一縫い代と前記第二縫い代とを切り欠くと共に折り曲げ前の状態でV字状のノッチが形成され、前記第二表皮片において前記第三縫い代及び前記第四縫い代には前記ノッチに対応するように連続してカットされたカット部が形成されている。
【0008】
第1の態様のシート表皮構造では、第一表皮片には、折曲線を挟んで第一平面形成部と第二平面形成部とが形成されている。第一表皮片において折曲線と平行な方向の端側には、第一平面形成部に連続する第一縫い代と、第二平面形成部に連続する第二縫い代とが設けられている。また、第二表皮片の第三平面形成部は、第一平面形成部における第一縫い代側の端部に沿って一端部側が配置されると共に第二平面形成部における第二縫い代側の端部に沿って他の一端部側が配置される。第二表皮片には、第三平面形成部に連続して第三縫い代と第四縫い代とが設けられており、第三縫い代は第一縫い代に沿って配置され、第四縫い代は第二縫い代に沿って配置される。そして、第一縫い代と第三縫い代とを第一縫合部が縫合し、第二縫い代と第四縫い代とを第二縫合部が縫合している。
【0009】
ここで、第一表皮片において折曲線の延在方向の端側には、第一縫い代と第二縫い代とを切り欠くと共に折り曲げ前の状態でV字状のノッチが形成され、第二表皮片において第三縫い代及び第四縫い代には、ノッチに対応するように連続してカットされたカット部が形成されている。このようにノッチ及びカット部が形成されることで、第一平面形成部、第二平面形成部及び第三平面形成部の三面から成る角部付近において、第一縫い代、第二縫い代、第三縫い代及び第四縫い代に撓みが生じるのを抑制することができる。
【0010】
第2の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションを備え、前記シートクッションの前部には、座面の一部を含んで構成されてシート前後方向に沿ってスライドすることによって前記シートクッションの前端位置を変える略直方体状のスライド部が設けられ、前記スライド部に第1の態様のシート表皮構造を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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