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公開番号
2025093218
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208828
出願日
2023-12-11
発明の名称
シートパッド及び車両用シート
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
A47C
27/15 20060101AFI20250616BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】硬度が異なる発泡体同士が擦れ合うことによる異音の発生を抑制する。
【解決手段】シートクッションパッド20は、発泡体によって構成された第1パッド部20Aと、前記発泡体とは硬度が異なる発泡体によって構成され、第1パッド部20Aと一体に発泡成形された第2パッド部20Bと、第1パッド部20Aと第2パッド部20Aとの間の境界に沿って延在する異硬度溝部36と、異硬度溝部36内で第1パッド部20A及び第2パッド部20Bの少なくとも一方に形成され、異硬度溝部36の延在方向に間隔をあけて並ぶと共に、前記少なくとも一方からの突出高さが異硬度溝部36の幅よりも小さく設定された複数のリブ38と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
発泡体によって構成された第1パッド部と、
前記発泡体とは硬度が異なる発泡体によって構成され、前記第1パッド部と一体に発泡成形された第2パッド部と、
前記第1パッド部と前記第2パッド部との間の境界に沿って延在する溝部と、
前記溝部内で前記第1パッド部及び前記第2パッド部の少なくとも一方に形成され、前記溝部の延在方向に間隔をあけて並ぶと共に、前記少なくとも一方からの突出高さが前記溝部の幅よりも小さく設定された複数のリブと、
を備えたシートパッド。
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【請求項2】
前記複数のリブは、少なくとも前記溝部の開口部側に設けられている請求項1に記載のシートパッド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のシートパッドと、
前記シートパッドを支持したフレームと、
前記シートパッドを覆ったトリムカバーと、
を備えた車両用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関し、特にシートパッドに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1の第7図に開示された車両用シートパッドでは、発泡体によって構成されたパッド本体の底面部に凹所が形成されている。凹所には、上記の発泡体とは硬度が異なる発泡体によって構成された挿填体が挿填されている。パッド本体と挿填体との間の隙間において、挿填体の側面には凸部が設けられており、凸部と凹所の側面との接触面積を小さくしている。これにより、擦れ音の発生を抑えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-279897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
硬度が異なる複数の発泡体が一体発泡成形された異硬度発泡のシートパッドを製造するための発泡成形型には、異なる種類の発泡体の原液同士が混ざり合うことを防止するための仕切板等が設けられる場合がある。そのような場合、成形されたシートパッドは、硬度が異なる2つの発泡体間の境界に溝部が形成された構成となる。そのようなシートパッドを備えた車両用シートでは、着座者からの入力等によって上記の溝部が潰れることにより、硬度が異なる発泡体同士が擦れ合う。その結果、スティックスリップ現象によって異音が発生する場合がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、硬度が異なる発泡体同士が擦れ合うことによる異音の発生を抑制することができ、且つ異なる種類の発泡体の原液同士が混ざり合うことを抑制することができるシートパッド及び車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様のシートパッドは、発泡体によって構成された第1パッド部と、前記発泡体とは硬度が異なる発泡体によって構成され、前記第1パッド部と一体に発泡成形された第2パッド部と、前記第1パッド部と前記第2パッド部との間の境界に沿って延在する溝部と、前記溝部内で前記第1パッド部及び前記第2パッド部の少なくとも一方に形成され、前記溝部の延在方向に間隔をあけて並ぶと共に、前記少なくとも一方からの突出高さが前記溝部の幅よりも小さく設定された複数のリブと、を備えている。
【0007】
第1の態様のシートパッドでは、硬度が異なる発泡体によって構成された第1パッド部と第2パッド部とが一体に発泡成形されており、第1パッド部と前記第2パッド部との間の境界に沿って溝部が延在している。この溝部内で第1パッド部及び第2パッド部の少なくとも一方には、複数のリブが形成されている。複数のリブは、溝部の延在方向に間隔をあけて並んでいる。これにより、着座者からの入力等によって溝部が潰れた際に、硬度が異なる発泡体同士の接触面積が減少する。その結果、スティックスリップ現象による異音の発生を抑制することができる。しかも、複数のリブは、上記少なくとも一方からの突出高さが溝部の幅よりも小さく設定されている。このため、本クッションパッドの成形時には、発泡成形型に設けられた仕切板等によって溝部の形成箇所を仕切ることができるので、上記各パッド部の発泡体の原液同士が上記の境界付近で混ざり合うことを抑制することができる。
【0008】
第2の態様のシートパッドは、第1の態様において、前記複数のリブは、少なくとも前記溝部の開口部側に設けられている。
【0009】
第2の態様のシートパッドでは、第1パッド部及び第2パッド部の少なくとも一方に形成された複数のリブは、少なくとも溝部の開口部側に設けられている。溝部の開口部側では溝部の底部側よりも上記各パッド部の発泡体同士が接触し易いが、上記のように複数のリブが設けられることにより、上記発泡体同士の接触面積が減少する。これにより、スティックスリップ現象による異音の発生を効果的に抑制することができる。
【0010】
第3の態様の車両用シートは、第1の態様又は第2の態様のシートパッドと、前記シートパッドを支持したフレームと、前記シートパッドを覆ったトリムカバーと、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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