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公開番号
2025113746
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008053
出願日
2024-01-23
発明の名称
車両用シート
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B60N
2/90 20180101AFI20250728BHJP(車両一般)
要約
【課題】リクライニング時に着座乗員の臀部及び腰部付近のフィット感が損なわれることを低減する。
【解決手段】車両用シート10は、クッションパッド20を有するシートクッション12と、バックパッド22を有するシートバック14と、を備えている。シートバック14は、バックパッド22の下方側の端部22Dよりも前方側を回動中心としてリクライニングする。クッションパッド20の後方側の部位は、上方側へ向けて突出する凸状部20Dを有する形状に形成されている。前方側を視認可能な姿勢の着座乗員の背部を支持することが可能な位置にシートバック14が配置されている状態においては、バックパッド22の下方側の端部22Dが凸状部20Dに対して上方側に配置される。また、シートバック14の後方側へリクライニング角度が増加するにつれて、バックパッド22の下方側の端部22Dが凸状部20Dに対してシート後方側かつ下方側へ移動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着座乗員の臀部をシート下方側から支持するクッションパッドを有するシートクッションと、
着座乗員の背部をシート後方側から支持するバックパッドを有するシートバックと、
を備え、
前記バックパッドのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心として前記シートバックが前記シートクッションに対して前記シートバックの傾斜を変える方向にリクライニングする車両用シートであって、
前記シートクッションをシート幅方向の中央部においてシート上下方向及び前後方向でなす面で切断した断面視において、前記クッションパッドのシート後方側の部位は、シート上方側へ向けて突出する凸状部を有する形状に形成されており、
シート前方側を視認可能な姿勢の着座乗員の背部を支持することが可能な位置に前記シートバックが配置されている状態においては、前記バックパッドのシート下方側の端部が前記凸状部に対してシート上方側に配置され、
前記シートバックのシート後方側へリクライニング角度が増加するにつれて、前記バックパッドのシート下方側の端部が前記凸状部に対してシート後方側かつ下方側へ移動する車両用シート。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記クッションパッドにおける着座乗員側の面及び前記バックパッドにおける着座乗員側の面は、前記クッションパッドから前記バックパッドにかけての範囲がつながっている表皮に覆われている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記シートクッションをシート幅方向の中央部においてシート上下方向及び前後方向でなす面で切断した断面視において、前記回動中心が前記表皮のシート上方側の面に対してシート上方側に75mmの位置からシート下方側に75mmの位置の範囲に位置している請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記クッションパッドにおいて前記凸状部が形成された部位よりもシート後方側には、前記シートバックが倒れる方向へリクライニングした際に前記バックパッドのシート下方側の端部が配置される逃げ形状部分が形成されている請求項1に記載の車両用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、リクライニング時に乗員の背部の支持位置が変化することを低減することができる車両用シートの調整方法が開示されている。この文献に記載された方法では、シートクッションに着座する乗員の背部を支持するバックレストの傾斜角を調整する際に、リクライニング時における乗員の基準回転中心より下方、且つ、バックレストのシートクッション側の端部より前方に定義された回転中心の回りを、バックレストが回転するようにしている。具体的には、下記特許文献1に記載された一の例では、バックレストの傾斜角に連動してバックレストの回転軸の位置を変化させるリンク機構を設けることにより、バックレストのシートクッション側の端部より前方に定義された回転中心の回りを、バックレストが回転するようにしている。また、下記特許文献1に記載された他の例では、バックレストの傾斜角に連動してバックレストフレームをシートバックフレームに沿ってスライドするように構成されたリンク機構を設けることにより、バックレストのシートクッション側の端部より前方に定義された回転中心の回りを、バックレストが回転するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-89401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載された構成は、リクライニング時に乗員の背部の支持位置が変化することを抑制するという観点では有用な構成ではあるが、リクライニング時に着座乗員の臀部及び腰部付近のフィット感が損なわれることを低減するという観点では改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、リクライニング時に着座乗員の臀部及び腰部付近のフィット感が損なわれることを低減することができる車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するクッションパッドを有するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するバックパッドを有するシートバックと、を備え、前記バックパッドのシート下方側の端部よりもシート前方側を回動中心として前記シートバックが前記シートクッションに対して前記シートバックの傾斜を変える方向にリクライニングする車両用シートであって、前記シートクッションをシート幅方向の中央部においてシート上下方向及び前後方向でなす面で切断した断面視において、前記クッションパッドのシート後方側の部位は、シート上方側へ向けて突出する凸状部を有する形状に形成されており、シート前方側を視認可能な姿勢の着座乗員の背部を支持することが可能な位置に前記シートバックが配置されている状態においては、前記バックパッドのシート下方側の端部が前記凸状部に対してシート上方側に配置され、前記シートバックのシート後方側へリクライニング角度が増加するにつれて、前記バックパッドのシート下方側の端部が前記凸状部に対してシート後方側かつ下方側へ移動する。
【0007】
第1の態様の車両用シートでは、シートバックの回動中心をバックパッドのシート下方側の端部よりもシート前方側にすることで、すなわち、シートバックの回動中心を着座乗員の臀部側に設定することで、リクライニング時にシートバックによる乗員の背部の支持位置が変化することを抑制することができる。また、クッションパッドには上記の凸状部が形成されている。そして、シート前方側を視認可能な姿勢の着座乗員の背部を支持することが可能な位置にシートバックが配置されている状態においては、バックパッドのシート下方側の端部が凸状部に対してシート上方側に配置される。また、シートバックのシート後方側へリクライニング角度が増加するにつれて、バックパッドのシート下方側の端部が凸状部に対してシート後方側かつ下方側へ移動する。これにより、シートバックをシート後方側へリクライニングさせる際に、クッションパッドとバックパッドとの境界部分に生じる凹凸を低減することができる。その結果、リクライニング時に着座乗員の臀部及び腰部付近のフィット感が損なわれることを低減することができる。
【0008】
第2の態様の車両用シートは、第1の態様の車両用シートにおいて、前記クッションパッドにおける着座乗員側の面及び前記バックパッドにおける着座乗員側の面は、前記クッションパッドから前記バックパッドにかけての範囲がつながっている表皮に覆われている。
【0009】
第2の態様の車両用シートによれば、クッションパッドにおける着座乗員側の面及びバックパッドにおける着座乗員側の面が、表皮に覆われている。この表皮は、クッションパッドからバックパッドにかけての範囲がつながった構成となっている。この構成では、シートバックをシート後方側へリクライニングさせる際に、表皮においてクッションパッドとバックパッドとの境界部分と対応する部分に生じる凹凸を低減することができる。その結果、リクライニング時に着座乗員の臀部及び腰部付近のフィット感が損なわれることを低減することができる。
【0010】
第3の態様の車両用シートは、第2の態様の車両用シートにおいて、前記シートクッションをシート幅方向の中央部においてシート上下方向及び前後方向でなす面で切断した断面視において、前記回動中心が前記表皮のシート上方側の面に対してシート上方側に75mmの位置からシート下方側に75mmの位置の範囲に位置している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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