TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025093713
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209529
出願日
2023-12-12
発明の名称
金属シート付接着シートの製造方法、及び、金属シート付接着シート
出願人
日東シンコー株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
C09J
7/35 20180101AFI20250617BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】取り扱い容易な金属シート付接着シートの製造方法等を提供する。
【解決手段】金属シートで構成された金属層と熱硬化性接着シートで構成された接着層とを備えた積層シートを切断して、金属層及び接着層を備えた金属シート付接着シートを製造する金属シート付接着シートの製造方法であって、積層シートでは、金属シートが、第1面と、該第1面の反対面である第2面とを有し、熱硬化性接着シートが、第1接着面と、該第1接着面の反対面である第2接着面とを有し、金属シートの第1面と、熱硬化性接着シートの第2接着面とが接着され、熱硬化性接着シートがエポキシ樹脂と無機フィラーとを含むエポキシ樹脂組成物によって構成されており、金属層の端面の少なくとも一部がテーパー面となっていて、該テーパー面と第2面とのなす角度が鈍角になっている金属シート付接着シートを製造する、金属シート付接着シートの製造方法を提供する。
【選択図】 図1c
特許請求の範囲
【請求項1】
金属シートで構成された金属層と熱硬化性接着シートで構成された接着層とを備えた積層シートを切断して、前記金属層及び前記接着層を備えた金属シート付接着シートを製造する金属シート付接着シートの製造方法であって、
前記積層シートでは、
前記金属シートが、第1面と、該第1面の反対面である第2面とを有し、
前記熱硬化性接着シートが、第1接着面と、該第1接着面の反対面である第2接着面とを有し、
前記金属シートの前記第1面と、前記熱硬化性接着シートの前記第2接着面とが接着され、
前記熱硬化性接着シートがエポキシ樹脂と無機フィラーとを含むエポキシ樹脂組成物によって構成されており、
前記金属層の端面の少なくとも一部がテーパー面となっていて、該テーパー面と前記第2面とのなす角度が鈍角になっている前記金属シート付接着シートを製造する
金属シート付接着シートの製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
製造する金属シート付接着シートの形状が四角形であり、
該四角形で互いに対向する位置関係となる2辺に前記テーパー面を形成する
請求項1に記載の金属シート付接着シートの製造方法。
【請求項3】
ディスクカッターで前記金属層の側から前記積層シートに切り込みを入れて該積層シートにV溝を形成させることによって前記テーパー面を形成する
請求項1又は2に記載の金属シート付接着シートの製造方法。
【請求項4】
前記積層シートの第1面と、該第1面の反対面である前記第2面との両方にディスクカッターでV溝を形成し、
前記第1面の側に設けられる第1面側V溝と、前記第2面の側に設けられる第2面側V溝とを、前記金属シート付接着シートの外周の少なくとも一部を画定する線分に沿って形成し、
前記第2面側V溝によって前記テーパー面を形成するとともに前記第1面側V溝によって該テーパー面とは逆テーパーとなるテーパー面を前記積層シートの第1面側に形成し、
該線分に対応する箇所では厚さ方向における中央部が外向きに突出している金属シート付接着シートを製造する
請求項3に記載の金属シート付接着シートの製造方法。
【請求項5】
前記線分に沿った前記V溝の形成では、前記第2面側V溝を形成した後に前記第1面側V溝を形成する
請求項4に記載の金属シート付接着シートの製造方法。
【請求項6】
金属シートで構成された金属層と熱硬化性接着シートで構成された接着層とを備えた金属シート付接着シートであって、
前記金属シートが、第1面と、該第1面の反対面である第2面とを有し、
前記熱硬化性接着シートが、第1接着面と、該第1接着面の反対面である第2接着面とを有し、
前記金属シートの前記第1面と、前記熱硬化性接着シートの前記第2接着面とが接着され、
前記熱硬化性接着シートが、エポキシ樹脂と無機フィラーとを含むエポキシ樹脂組成物によって構成されており、
前記金属層の端面の少なくとも一部がテーパー面となっていて、且つ、該テーパー面と前記第2面とのなす角度が鈍角となっている
金属シート付接着シート。
【請求項7】
形状が四角形であり、該四角形で互いに対向する位置関係となる2辺に前記テーパー面が備えられている
請求項6に記載の金属シート付接着シート。
【請求項8】
前記テーパー面が形成されている箇所では、厚さ方向における中央部が外向きに突出した状態になっている
請求項6又は7に記載の金属シート付接着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属シート付接着シートの製造方法、及び、金属シート付接着シートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、モールド樹脂によって半導体素子がモールドされた半導体モジュールが広く用いられている。
このような半導体モジュールは通電時に発熱することから、該半導体モジュールにおいてジャンクション温度が所定値以上となることを抑制すべく各種の放熱手段が講じられている。
この半導体モジュールのような放熱を要する発熱体での放熱手段の一つとして、金属シート付接着シートを利用する方法が知られている。
この方法では、前記発熱体を被着体とし、該被着体に接着シートを介して金属シートを接着し、当該金属シートを通じて放熱が行われる。
【0003】
各種の被着体に対して良好な接着性を示すことや耐熱性に優れることから前記接着シートとしては、エポキシ樹脂を含む熱硬化性接着シートが知られている。
また、前記熱硬化性接着シートとしては、発熱体から金属シートに対して良好な熱伝導性を発揮するという点で、エポキシ樹脂と無機フィラーとを含むエポキシ樹脂組成物によって構成されたものが知られている。
【0004】
このような金属シート付接着シートは、例えば、金属シートで構成された金属層と、熱硬化性接着シートで構成された接着層とを備えた積層シートを切断して個片化する方法で作製されている。
完全に硬化する前のエポキシ樹脂組成物は、通常、脆い状態になっているため、金属シート付接着シートにおいては、金属シートから接着層が剥がれ落ち易いという問題を有している。
【0005】
接着層の剥がれは、金属シート付接着シートに曲げ応力などが強く加えられるような場合に起こり易い。
そして、下記特許文献1には、重ね合わせた複数枚の金属シート付接着シートから金属シート付接着シートを一枚ずつ取り出し易くするために前記金属シートの外周端面の一部又は全部を、熱硬化性接着シートから遠ざかる方向に外広がりとすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6829998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
金属シートの外周端面を熱硬化性接着シートから遠ざかる方向に外広がりにすると、金属シートのエッジが鋭角となり、該エッジに接する相手材を傷付け易くなる。
そのため、例えば、金属シート付接着シートを扱う作業者には、指先などを傷付けないように慎重な取り扱いが求められる。
そこで、本発明は、取り扱い容易な金属シート付接着シートを提供することを課題とする。
また、本発明は、取り扱い容易な金属シート付接着シートの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような課題を解決するために、本発明は、
金属シートで構成された金属層と熱硬化性接着シートで構成された接着層とを備えた積層シートを切断して、前記金属層及び前記接着層を備えた金属シート付接着シートを製造する金属シート付接着シートの製造方法であって、
前記積層シートでは、
前記金属シートが、第1面と、該第1面の反対面である第2面とを有し、
前記熱硬化性接着シートが、第1接着面と、該第1接着面の反対面である第2接着面とを有し、
前記金属シートの前記第1面と、前記熱硬化性接着シートの前記第2接着面とが接着され、
前記熱硬化性接着シートがエポキシ樹脂と無機フィラーとを含むエポキシ樹脂組成物によって構成されており、
前記金属層の端面の少なくとも一部がテーパー面となっていて、該テーパー面と前記第2面とのなす角度が鈍角になっている前記金属シート付接着シートを製造する金属シート付接着シートの製造方法、を提供する。
【0009】
上記のような課題を解決するために、本発明は、
金属シートで構成された金属層と熱硬化性接着シートで構成された接着層とを備えた金属シート付接着シートであって、
前記金属シートが、第1面と、該第1面の反対面である第2面とを有し、
前記熱硬化性接着シートが、第1接着面と、該第1接着面の反対面である第2接着面とを有し、
前記金属シートの前記第1面と、前記熱硬化性接着シートの前記第2接着面とが接着され、
前記熱硬化性接着シートが、エポキシ樹脂と無機フィラーとを含むエポキシ樹脂組成物によって構成されており、
前記金属層の端面の少なくとも一部がテーパー面となっていて、且つ、該テーパー面と前記第2面とのなす角度が鈍角となっている金属シート付接着シート、を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、金属層の端面の少なくとも一部がテーパー面となっており、該テーパー面と前記第2面とのなす角度が鈍角となっているため、金属層に接する相手材を傷付けにくい。
従って、本発明によれば、取り扱い容易な金属シート付接着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
消火塗料
2か月前
個人
粘着テープ
2か月前
ベック株式会社
被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性被覆材
20日前
ベック株式会社
水性被覆材
20日前
ぺんてる株式会社
固形描画材
2か月前
三商株式会社
屋外用塗料組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
パテ組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
6日前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
2か月前
株式会社リコー
インクセット
11日前
ぺんてる株式会社
水性インキ組成物
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型接着剤組成物
11日前
東亞合成株式会社
硬化型接着剤組成物
11日前
artience株式会社
印刷インキ
20日前
JNC株式会社
光硬化型導電性ペースト
28日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
21日前
コニシ株式会社
プライマー組成物
2か月前
花王株式会社
レオロジー改質剤
1か月前
株式会社フェクト
透明防錆塗料
18日前
個人
レンズ用防曇剤
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末
2か月前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
旭化成株式会社
包装材
1か月前
花王株式会社
液状レオロジー改質剤
2か月前
リンテック株式会社
粘着シート
13日前
ウォールボンド工業株式会社
壁紙の剥離方法
7日前
御国色素株式会社
黒色顔料及び黒色顔料分散液
2か月前
積水化学工業株式会社
再剥離粘着テープ
1か月前
artience株式会社
水性粘着剤及び粘着シート
25日前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
2か月前
日東電工株式会社
表面保護シート
2か月前
三菱ケミカル株式会社
粘着剤組成物及びその用途
1か月前
理研ビタミン株式会社
樹脂シートコーティング用防曇剤
7日前
荒川化学工業株式会社
粘着剤組成物、硬化物及び積層体
24日前
ダイキン工業株式会社
撥水剤組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る