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公開番号
2025093510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209208
出願日
2023-12-12
発明の名称
屋根部のメンテナンス方法
出願人
トヨタホーム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04D
13/18 20180101AFI20250617BHJP(建築物)
要約
【課題】屋根部のメンテナンスを適正に行わせ、しかもユーザの負担を減らしかつ太陽光パネル付きの建物に広く適用できる屋根部のメンテナンス方法を実現する。
【解決手段】陸屋根よりなる屋根部11には架台30が設けられ、その架台30に太陽光パネル12が設置されている。屋根部11のメンテナンス方法は、屋根部11に吊り上げ装置40を設置する設置工程と、太陽光パネル12と架台30とを一体化したまま、吊り上げ装置40により屋根部11に対して架台30を上昇させる上昇工程と、吊り上げ装置40により架台30を上昇させた状態で、屋根部11と架台30との間に嵩上げ束50を組み付ける束組み付け工程と、嵩上げ束50により架台30が嵩上げされた状態で、屋根部11のメンテナンスを行うメンテナンス工程と、を含む。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
陸屋根よりなる屋根部に架台が設けられ、その架台に太陽光パネルが設置されている建物に適用され、
前記屋根部に昇降装置を設置する設置工程と、
前記太陽光パネルと前記架台とを一体化したまま、前記昇降装置により前記屋根部に対して前記架台を上昇させる上昇工程と、
前記昇降装置により前記架台を上昇させた状態で、前記屋根部と前記架台との間に嵩上げ用の束部材を組み付ける束組み付け工程と、
前記束部材により前記架台が嵩上げされた状態で、前記屋根部のメンテナンスを行うメンテナンス工程と、
を含む、屋根部のメンテナンス方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記架台は、前記屋根部の上面に沿って延びる複数の桟材を有し、前記桟材の延伸方向に前記太陽光パネルが並べて配置されており、
前記上昇工程では、前記桟材の延伸方向において前記太陽光パネルどうしの間に前記昇降装置を配置し、当該昇降装置により前記桟材を持ち上げることで、前記延伸方向において前記昇降装置の両側の前記太陽光パネルを前記架台と共に上昇させ、
前記束組み付け工程では、前記昇降装置により前記架台を上昇させた状態で、前記桟材に前記束部材を組み付ける、請求項1に記載の屋根部のメンテナンス方法。
【請求項3】
前記桟材の延伸方向において前記太陽光パネルの間には隙間が設けられており、
前記昇降装置は、上昇前の前記太陽光パネルよりも高さ寸法が大きく、かつ前記隙間に配置可能となっており、吊り上げ部材により前記桟材を吊り上げる吊り上げ装置であり、
前記上昇工程において、互いに離間した複数箇所に設置された前記吊り上げ装置により吊り上げ作業を行うことで、前記屋根部に対して前記架台を上昇させる、請求項2に記載の屋根部のメンテナンス方法。
【請求項4】
前記屋根部には、屋根下地材に固定されたアンカー部材が設けられており、
前記束組み付け工程では、前記昇降装置により前記架台を上昇させた状態での前記束部材の組み付け時に、前記アンカー部材に対して前記束部材を固定する、請求項2に記載の屋根部のメンテナンス方法。
【請求項5】
前記屋根部のメンテナンスとして、前記屋根部の上面における屋根防水の改修を行うメンテナンス方法であって、
前記太陽光パネルには、当該太陽光パネルで生じた電力を出力するケーブルが接続され、前記ケーブルを介して前記太陽光パネルが前記建物側の電気設備に接続されており、
前記メンテナンス工程において、前記束部材により前記架台が嵩上げされた状態で、前記ケーブルを前記架台に沿わせた状態として前記屋根部から浮かせ、前記太陽光パネルによる発電を継続させたままで前記屋根防水の改修作業を行う、請求項1~4のいずれか1項に記載の屋根部のメンテナンス方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光パネルが設置された屋根部においてメンテナンスを好適に実施するための屋根部のメンテナンス方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
建物において陸屋根よりなる屋根部は、定期的なメンテナンスが行われることが望ましい。また、屋根部に太陽光パネルが設置されている場合には、屋根部のメンテナンスとして例えば防水シートの改修作業が行われる際において太陽光パネルがシート改修作業の妨げになることが考えられる。そこで、従来、屋根部でのメンテナンス作業を容易にすべく、太陽光発電設備にあらかじめパネル移動機構を設けておき、そのパネル移動機構により太陽光パネルを移動させるようにした技術が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。パネル移動機構の構成としては、太陽光パネルをレール部に沿ってスライド移動させる構成や、太陽光パネルに軸部を設けておき、太陽光パネルを軸部を中心に回動させる構成が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-151265号公報
特開2016-223188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した先行技術では、太陽光パネルを屋根部に設置するパネル設置時(例えば建物の新築時)において、太陽光発電設備にパネル移動機構を具備させておく必要がある。しかしながら、屋根部において例えば防水シートの改修が行われる周期は10~20年程度であり、メンテナンスの実施の頻度からすれば、費用をかけてパネル移動機構を取り付けておくことのメリットは少ないと考えられる。つまり、既存技術ではユーザの負担が大きく、広く適用されるには改善の余地があると考えられる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、屋根部のメンテナンスを適正に行わせ、しかもユーザの負担を減らしかつ太陽光パネル付きの建物に広く適用できる屋根部のメンテナンス方法を実現することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、第1の発明における屋根部のメンテナンス方法は、
陸屋根よりなる屋根部に架台が設けられ、その架台に太陽光パネルが設置されている建物に適用され、
前記屋根部に昇降装置を設置する設置工程と、
前記太陽光パネルと前記架台とを一体化したまま、前記昇降装置により前記屋根部に対して前記架台を上昇させる上昇工程と、
前記昇降装置により前記架台を上昇させた状態で、前記屋根部と前記架台との間に嵩上げ用の束部材を組み付ける束組み付け工程と、
前記束部材により前記架台が嵩上げされた状態で、前記屋根部のメンテナンスを行うメンテナンス工程と、
を含むことを特徴とする。
【0007】
上記のメンテナンス方法によれば、屋根部のメンテナンスに際し、陸屋根よりなる屋根部に昇降装置が設置され、太陽光パネルと架台とを一体化したまま、昇降装置により屋根部に対して架台が上昇され、その上昇状態で、屋根部と架台との間に嵩上げ用の束部材が組み付けられる。そして、束部材により架台が嵩上げされた状態で、屋根部のメンテナンスが行われる。この場合、昇降装置を用いて架台を上昇させ、さらに束部材の組み付けによって架台の上昇状態を維持することにより、太陽光パネルの下方においてメンテナンス作業者がメンテナンス作業を行うための作業スペースが拡張される。これにより、太陽光パネルを架台から取り外さなくても、屋根部のメンテナンスを好適に実施できるようになる。また、太陽光パネル付きの建物において架台に太陽光パネルが設置されている構成は広く実施されている汎用的な構成である。この場合、太陽光パネルと架台とを昇降装置と束部材とにより持ち上げる手法は、既設の太陽光パネルを含め適用範囲の広いものであって、さらに、当該手法によれば、例えば建物の新築時に、数年後のメンテナンスを見据えてパネル移動機構を備え付けておくこと等が不要となる。その結果、本発明における屋根部のメンテナンス方法は、屋根部のメンテナンスを適正に行わせ、しかもユーザの負担を減らしかつ太陽光パネル付きの建物に広く適用できるものとなっている。
【0008】
第2の発明では、前記架台は、前記屋根部の上面に沿って延びる複数の桟材を有し、前記桟材の延伸方向に前記太陽光パネルが並べて配置されており、前記上昇工程では、前記桟材の延伸方向において前記太陽光パネルどうしの間に前記昇降装置を配置し、当該昇降装置により前記桟材を持ち上げることで、前記延伸方向において前記昇降装置の両側の前記太陽光パネルを前記架台と共に上昇させ、前記束組み付け工程では、前記昇降装置により前記架台を上昇させた状態で、前記桟材に前記束部材を組み付ける。
【0009】
架台には複数の桟材の延伸方向に太陽光パネルが並べて配置されており、かかる構成において、太陽光パネルどうしの間に昇降装置を配置し、昇降装置により桟材を持ち上げるようにした。この場合、桟材の延伸方向に並ぶ各太陽光パネルの重量バランスを加味しつつ、昇降装置により太陽光パネルと架台とを適正に持ち上げることができる。また、複数の太陽光パネルを架台と共に上昇させる作業を効率良く行い、ひいてはメンテナンスの作業効率を高めることができる。
【0010】
第3の発明では、前記桟材の延伸方向において前記太陽光パネルの間には隙間が設けられており、前記昇降装置は、上昇前の前記太陽光パネルよりも高さ寸法が大きく、かつ前記隙間に配置可能となっており、吊り上げ部材により前記桟材を吊り上げる吊り上げ装置であり、前記上昇工程において、互いに離間した複数箇所に設置された前記吊り上げ装置により吊り上げ作業を行うことで、前記屋根部に対して前記架台を上昇させる。
(【0011】以降は省略されています)
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