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公開番号
2025093423
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209046
出願日
2023-12-12
発明の名称
減衰力調整式緩衝器
出願人
Astemo株式会社
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
F16F
9/34 20060101AFI20250617BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】振動の発生を抑制できて性能が低下しない減衰力調整式緩衝器を提供する。
【解決手段】本実施例による緩衝器は、減衰力発生部85が、メイン弁体12とメイン弁座部19を備えるメインバルブ部87と、パイロット弁体10とパイロット弁座部11を備えるパイロットバルブ部88を備える。減衰力発生部85は、メイン弁体12とメイン弁座部19の間にあり、バルブ部87、88を流れる流体によりメイン弁体12を開く上流室17と、メイン弁体12とパイロット弁座部11の間にあり、メイン上流室17からバルブ部88への流体が流れる背圧室15と、メイン弁体12とパイロット弁座部11の間にあり、メイン弁体12を閉じる上流圧背圧室16と、上流室17と上流圧背圧室16を連通させる第1の連通路12Aと、背圧室15と上流室17を連通させる第2の連通路12Eを備える。第1の連通路12Aは、第2の連通路12Eよりも流路面積が大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
メインバルブ部とパイロットバルブ部を備えて流体が流れる減衰力発生部を備え、
前記メインバルブ部は、メインバルブ弁体とメインバルブ弁座部を備え、
前記パイロットバルブ部は、前記メインバルブ部のパイロット圧を制御するパイロットバルブ弁体と、パイロットバルブ弁座部とを備え、
前記減衰力発生部は、
前記メインバルブ弁体と前記メインバルブ弁座部との間に設けられた、前記メインバルブ部と前記パイロットバルブ部を流れる前記流体の圧力により前記メインバルブ弁体を開く方向に作用させるメインバルブ上流室と、
前記メインバルブ弁体と前記パイロットバルブ弁座部との間に設けられた、前記メインバルブ上流室から前記パイロットバルブ部へ前記流体が流れて前記パイロット圧となるメインバルブパイロット背圧室と、
前記メインバルブ弁体と前記パイロットバルブ弁座部との間に設けられた、前記流体の圧力により前記メインバルブ弁体を閉じる方向に作用させるメインバルブ上流圧背圧室と、
前記メインバルブ上流室と前記メインバルブ上流圧背圧室とを連通させる第1の連通路と、
前記メインバルブパイロット背圧室と前記メインバルブ上流室、又は前記メインバルブパイロット背圧室と前記メインバルブ上流圧背圧室とを連通させる第2の連通路と、
を備え、
前記第1の連通路の流路面積は、前記第2の連通路の流路面積よりも大きい、
ことを特徴とする減衰力調整式緩衝器。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記第1の連通路は、前記メインバルブ弁体に設けられた孔部である、
請求項1に記載の減衰力調整式緩衝器。
【請求項3】
前記第2の連通路は、前記メインバルブパイロット背圧室と前記メインバルブ上流室とを連通させ、前記メインバルブ弁体の中心部に設けられた孔部である、
請求項1に記載の減衰力調整式緩衝器。
【請求項4】
前記第2の連通路は、前記メインバルブパイロット背圧室と前記メインバルブ上流圧背圧室とを連通させ、前記パイロットバルブ弁座部に設けられた孔部である、
請求項1に記載の減衰力調整式緩衝器。
【請求項5】
前記メインバルブパイロット背圧室は、前記減衰力発生部の中央部に位置し、
前記メインバルブ上流圧背圧室は、前記メインバルブパイロット背圧室の外側に位置する、
請求項1に記載の減衰力調整式緩衝器。
【請求項6】
前記メインバルブ上流圧背圧室は、前記減衰力発生部の中央部に位置し、
前記メインバルブパイロット背圧室は、前記メインバルブ上流圧背圧室の外側に位置する、
請求項1に記載の減衰力調整式緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰力を調整可能な緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
減衰力調整式緩衝器は、流体の流れを制御することで減衰力を調整可能な緩衝器であり、例えば車両に用いられ、路面からの振動を吸収して乗客の乗り心地を良くする。
【0003】
従来の減衰力調整式緩衝器の例は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された減衰力発生機構は、内部に流体が流れる流路を有する減衰力発生機構であって、弾性変形可能な弾性部と流体の圧力を受ける受圧部とを有する弁体部と、流路の流路口の周囲に設けられ受圧部が接触可能な弁座部と、弁体部に対して弁座部に向かう背圧を掛ける背圧室の少なくとも一部を構成する構成部に設けられ、弾性部の外縁部を支持する支持部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/137348号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された減衰力発生機構では、主に減衰力を発生させるメインバルブが動作することに伴って、メインバルブの背圧室で流出入する流体の流量がすべてパイロットバルブの開閉部を通過する。このため、背圧室の圧力が変動しやすく、振動が発生しやすい構成となっている。この振動は、騒音の要因となるので、発生を抑制するのが望ましい。この振動の発生を抑えるために摩擦や減衰力を増やすと、応答性などの特性に影響を与える恐れがある。このため、振動が発生しにくく、かつ性能が低下しない減衰力調整式緩衝器が望まれている。
【0006】
本発明の目的は、振動の発生を抑制でき、かつ性能が低下しない減衰力調整式緩衝器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による減衰力調整式緩衝器は、メインバルブ部とパイロットバルブ部を備えて流体が流れる減衰力発生部を備える。前記メインバルブ部は、メインバルブ弁体とメインバルブ弁座部を備える。前記パイロットバルブ部は、前記メインバルブ部のパイロット圧を制御するパイロットバルブ弁体と、パイロットバルブ弁座部とを備える。前記減衰力発生部は、前記メインバルブ弁体と前記メインバルブ弁座部との間に設けられた、前記メインバルブ部と前記パイロットバルブ部を流れる前記流体の圧力により前記メインバルブ弁体を開く方向に作用させるメインバルブ上流室と、前記メインバルブ弁体と前記パイロットバルブ弁座部との間に設けられた、前記メインバルブ上流室から前記パイロットバルブ部へ前記流体が流れて前記パイロット圧となるメインバルブパイロット背圧室と、前記メインバルブ弁体と前記パイロットバルブ弁座部との間に設けられた、前記流体の圧力により前記メインバルブ弁体を閉じる方向に作用させるメインバルブ上流圧背圧室と、前記メインバルブ上流室と前記メインバルブ上流圧背圧室とを連通させる第1の連通路と、前記メインバルブパイロット背圧室と前記メインバルブ上流室、又は前記メインバルブパイロット背圧室と前記メインバルブ上流圧背圧室とを連通させる第2の連通路とを備える。前記第1の連通路の流路面積は、前記第2の連通路の流路面積よりも大きい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、振動の発生を抑制でき、かつ性能が低下しない減衰力調整式緩衝器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施例1による減衰力調整式緩衝器における主要部品の油圧回路の例を示す図である。
実施例1による減衰力調整式緩衝器が備える減衰力発生部の断面図である。
本発明の実施例2による減衰力調整式緩衝器が備える減衰力発生部の断面図である。
本発明の実施例3による減衰力調整式緩衝器が備える減衰力発生部の断面図である。
本発明の実施例4による減衰力調整式緩衝器が備える減衰力発生部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明による減衰力調整式緩衝器は、例えば、車両のサスペンション装置のバネ上側(車体)とバネ下側(車輪)の間等の、相対移動可能な2つの部材間に装着することができる。本発明による減衰力調整式緩衝器は、振動の発生を抑制できるとともに、応答性などの性能が低下しない。このため、例えばセミアクティブサスペンションとして車両に用いられると、乗客の乗り心地をより良くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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