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公開番号2025092292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208084
出願日2023-12-08
発明の名称超音波診断装置
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 8/06 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】超音波診断装置が表示する血流画像において、クラッタを抑制しつつ、速度の遅い血流が表示されるようにするとともに、妥当性のある血流の速度の表示を実現する。
【解決手段】実施形態に係る超音波診断装置は、移動体からの反射波超音波データを取得する取得部と、前記反射波超音波データに対して第1のフィルタをかけることにより、移動体の速度情報を抽出する第1のフィルタ処理部と、前記反射波超音波データに基づいて、移動体が血流である確度を判定して、確度情報を出力する判定部と、前記第1のフィルタ処理部が抽出した移動体の速度情報と、判定部が出力した確度情報とに基づいて、血流画像を生成する血流画像生成部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
移動体からの反射波超音波データを取得する取得部と、
前記反射波超音波データに対して第1のフィルタをかけることにより、移動体の速度情報を抽出する第1のフィルタ処理部と、
前記反射波超音波データに基づいて、移動体が血流である確度を判定して、確度情報を出力する判定部と、
前記第1のフィルタ処理部が抽出した移動体の速度情報と、判定部が出力した確度情報とに基づいて、血流画像を生成する血流画像生成部と、
を備える超音波診断装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記反射波超音波データに対して第2のフィルタをかけることにより、移動体に関する強度情報を抽出する第2のフィルタ処理部と、
を備え、
前記判定部は、前記強度情報に基づいて、移動体が血流である確度を判定する、
請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記強度情報の強度が強くなるほど血液である確度が高いと判定する、
請求項2に記載の超音波診断装置。
【請求項4】
前記血流画像生成部は、血流である確度が高いほど明度が高くなるように、血流である確度が低いほど明度が低くなるように、血流画像を生成する、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の超音波診断装置。
【請求項5】
前記血流画像生成部は、移動体の速度情報における速度の違いを明度の差では表現しない、請求項4に記載の超音波診断装置。
【請求項6】
前記血流画像生成部は、第1の軸が血流である確度を示し、第2の軸が移動体の速度を示すカラーマップを利用して、血流画像を生成する、請求項5に記載の超音波診断装置。
【請求項7】
前記第1のフィルタ処理部は、前記反射波超音波データに対して前記第1のフィルタをかけることにより、前記移動体の速度情報に加えて、方向情報も抽出する請求項6に記載の超音波診断装置。
【請求項8】
前記カラーマップにおいては、超音波プローブに近づく方向に移動する移動体に第1の色を割り当て、超音波プローブに遠ざかる方向に移動する移動体に第2の色を割り当て、移動の速度がゼロの移動体に第3の色を割り当てた上で、前記第1の色、前記第2の色及び前記第3の色が、血流である確度と移動体の速度に基づいて次第に変化するように配色されている、請求項7に記載の超音波診断装置。
【請求項9】
前記カラーマップにおいては、移動速度がゼロの移動体に第1の色を割り当て、超音波プローブに近づく方向に移動する移動体及び遠ざかる方向に移動する移動体の速度に関する前記カラーマップ上の最大値に、それぞれ、第2の色を割り当てた上で、超音波プローブに近づく方向に移動体の速度が速くなるにしたがって、第3の色を経由して前記第2の色に変化するように配色され、超音波プローブに遠ざかる方向に移動体の速度が速くなるにしたがって、第4の色を経由して前記第2の色に変化するように配色されている、請求項7に記載の超音波診断装置。
【請求項10】
前記第1のフィルタは、ドップラ周波数空間における固定長型のウォールフィルタであり、
前記第2のフィルタは、固有値展開型のウォールフィルタである、
請求項2に記載の超音波診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波診断装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
超音波診断装置では、血流の強度及び血流の速度に関する情報を、反射波超音波データ上の色の変化によって表現する血流画像としてディスプレイに表示する。この血流画像を生成する際には、血流の速度に色を割り当てたカラーフローマッピング(CFM:Color Flow Mapping)を用いる技術がある。このような技術においては、受信した反射波から得られる反射波超音波データに含まれる不要な信号(クラッタ)をウォールフィルタによって除去することにより、血流の強度、血流の速度、血流の方向等の情報を抽出する。
【0003】
しかし、このような手法でクラッタを除去しようとしても、完全には除去しきれない場合がある。このため、残ったクラッタが血流画像の視認性を悪化させることを抑制するため、血流の速度が遅い部分は暗い色で表示するようにカラーマップ上の色を割り当てるといった工夫がなされることもある。しかし、このようなカラーマップを利用すると、速度の遅い血流は、血流画像に表示されにくくなる。
【0004】
速度の遅い血流を表示しようとする場合には、速度領域では低速成分に分布するクラッタと血流が被るため、これらを切り分ける必要がある。このため、近年、固有値展開型のウォールフィルタを用いることで、速度の遅い血流とクラッタの切り分けを行っている。しかし、固有値展開型のウォールフィルタは、フィルタ特性が入力に応じて可変であることから、フィルタリング後に推定される血流の速度に関する値の妥当性が担保されないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6553140号明細書
特開2022-162853号公報
特開2023-126415号公報
特開2022-154976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、超音波診断装置が表示する血流画像において、クラッタを抑制しつつ、速度の遅い血流が表示されるようにするとともに、妥当性のある血流の速度の表示を実現することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記の課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る超音波診断装置は、移動体からの反射波超音波データを取得する取得部と、前記反射波超音波データに対して第1のフィルタをかけることにより、移動体の速度情報を抽出する第1のフィルタ処理部と、前記反射波超音波データに基づいて、移動体が血流である確度を判定して、確度情報を出力する判定部と、前記第1のフィルタ処理部が抽出した移動体の速度情報と、判定部が出力した確度情報とに基づいて、血流画像を生成する血流画像生成部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る超音波診断装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る超音波診断装置が備えるドプラ処理回路の機能の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る超音波診断装置における画像生成回路の処理内容を説明するブロック図である。
本実施形態に係る超音波診断装置における画像生成回路が、血流画像を生成する際に利用するカラーマップの一例を示す図である。
本実施形態に係る超音波診断装置における画像生成回路が、血流画像を生成する際に利用するカラーマップの別の例を示す図である。
本実施形態に係る超音波診断装置のディスプレイに表示された血流画像の一例を示す図である。
反射波超音波データに対して速度・方向用のウォールフィルタをかけることにより速度情報を抽出して、この速度情報に関するカラーマップを用いて生成した血流画像を比較例として示す図である。
本実施形態に係る超音波診断装置で実行される血流画像表示処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。
本実施形態に係る超音波診断装置で実行される血流可能性判定処理の内容を説明するフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、超音波診断装置の実施形態について説明する。なお、以下の説明において実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
【0010】
図1は、本実施形態に係る超音波診断装置100の一例を示すブロック図である。図1に示すように、超音波診断装置100は、装置本体10と、この本体装置10に接続された超音波プローブ1と、ディスプレイ2と、入力装置3とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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