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公開番号2025092290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208082
出願日2023-12-08
発明の名称シート部材、及び吸収性物品
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類A61F 13/512 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】着用者の肌への不快感や悪影響を軽減させるシート部材を提供する。
【解決手段】着用者の肌に当接可能な肌側層25aと、肌側層25aより非肌側に設けられた非肌側層25bと、を有する吸収性物品用のシート部材25であって、肌側層25aの基材繊維である肌側繊維25asの親水度が、非肌側層25bの基材繊維である非肌側繊維25bsの親水度より高く、肌側層25aは、所定の坪量の肌側繊維25asを備えた所定坪量部25aPと、所定坪量部25aPより肌側繊維25asの坪量が低い低坪量部25aLを有し、厚さ方向に見て、所定坪量部25aPと非肌側層25bとが重なる部分と、低坪量部25aLと非肌側層25bとが重なる部分を有することを特徴とするシート部材25である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
着用者の肌に当接可能な肌側層と、前記肌側層より非肌側に設けられた非肌側層と、を有する吸収性物品用のシート部材であって、
前記肌側層の基材繊維である肌側繊維の親水度が、前記非肌側層の基材繊維である非肌側繊維の親水度より高く、
前記肌側層は、所定の坪量の前記肌側繊維を備えた所定坪量部と、前記所定坪量部より前記肌側繊維の坪量が低い低坪量部を有し、
厚さ方向に見て、前記所定坪量部と前記非肌側層とが重なる部分と、前記低坪量部と前記非肌側層とが重なる部分を有する
ことを特徴とするシート部材。
続きを表示（約 960 文字）【請求項２】
請求項１に記載のシート部材であって、
前記肌側繊維と前記非肌側繊維とが交絡した部分を有することを特徴とするシート部材。
【請求項３】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記肌側繊維が、コットン繊維であることを特徴とするシート部材。
【請求項４】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記シート部材は、前記厚さ方向と直交する縦方向と横方向を有し、
前記縦方向において、前記所定坪量部と前記低坪量部が交互に配置されており、
前記横方向において、前記所定坪量部と前記低坪量部が交互に配置されていることを特徴とするシート部材。
【請求項５】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記低坪量部の前記肌側繊維の密度が、前記所定坪量部の前記肌側繊維の密度より低いことを特徴とするシート部材。
【請求項６】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記非肌側繊維の少なくとも一部が、前記肌側層の肌側面に存在することを特徴とするシート部材。
【請求項７】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記シート部材には、接着剤が設けられていないことを特徴とするシート部材。
【請求項８】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記シート部材には、前記シート部材の一部を厚さ方向に圧搾した部分が設けられていないことを特徴とするシート部材。
【請求項９】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記シート部材には、前記肌側層と前記肌側層の一部を厚さ方向に圧搾したシート圧搾部を有することを特徴とするシート部材。
【請求項１０】
請求項１又は２に記載のシート部材であって、
前記吸収性物品は、前記非肌側繊維より親水度が高い繊維を備えた親水部材を有し、
前記吸収性物品において、前記親水部材より前記厚さ方向の肌側で、且つ、前記厚さ方向に見て前記親水部材と重なる位置に前記シート部材が用いられることを特徴とするシート部材。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート部材に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
吸収性物品用のシート部材は、着用者の肌に当接することから、着用中の着用者の汗等の水分を吸収する。例えば、特許文献１には、疎水性繊維からなる内層と親水性繊維からなる外層とで形成された吸汗シートが開示されている。この特許文献１の吸汗シートは、肌側に位置する内層から吸収した汗を、非肌側に位置する外層に移動させることで、吸汗シートの肌側面に湿気が留まらないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００１－３２７５３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一般的に、疎水性繊維は親水性繊維よりも肌触りが劣るため、肌側に当接する吸汗シートの肌触りの向上が望まれている。しかしながら、親水性繊維は、水分を吸収しやすく、且つ水分を保持しやすいという性質を有するため、吸汗シートの肌側面に親水性繊維を設けることが難しいという課題があった。
【０００５】
本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたものであって、着用者の肌への不快感や悪影響を軽減させるシート部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するための主たる発明は、着用者の肌に当接可能な肌側層と、前記肌側層より非肌側に設けられた非肌側層と、を有する吸収性物品用のシート部材であって、前記肌側層の基材繊維である肌側繊維の親水度が、前記非肌側層の基材繊維である非肌側繊維の親水度より高く、前記肌側層は、所定の坪量の前記肌側繊維を備えた所定坪量部と、前記所定坪量部より前記肌側繊維の坪量が低い低坪量部を有し、厚さ方向に見て、前記所定坪量部と前記非肌側層とが重なる部分と、前記低坪量部と前記非肌側層とが重なる部分を有することを特徴とするシート部材である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、着用者の肌への不快感や悪影響を軽減させるシート部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
パンツ型使い捨ておむつ１の概略斜視図である。
展開かつ伸長した状態のおむつ１を着用者の肌側から見た概略平面図である。
図２中のＡ－Ａにおける概略断面図である。
シート部２５の概略断面図である。
シート部２５を肌側から見た状態を説明する図である。
図４Ａの一部の拡大模式図である。
図２中の部分Ｘの拡大模式図である。
本発明のシート部２５の配置の変形例１である。
本発明のシート部２５の配置の変形例２である。
本発明のシート部２５の配置の変形例３である。
本発明のシート部２５の配置の変形例４である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
（態様１）
着用者の肌に当接可能な肌側層と、前記肌側層より非肌側に設けられた非肌側層と、を有する吸収性物品用のシート部材であって、前記肌側層の基材繊維である肌側繊維の親水度が、前記非肌側層の基材繊維である非肌側繊維の親水度より高く、前記肌側層は、所定の坪量の前記肌側繊維を備えた所定坪量部と、前記所定坪量部より前記肌側繊維の坪量が低い低坪量部を有し、厚さ方向に見て、前記所定坪量部と前記非肌側層とが重なる部分と、前記低坪量部と前記非肌側層とが重なる部分を有することを特徴とするシート部材である。
【００１０】
態様１のシート部材によれば、親水度が高い肌側層によってシート部材の吸水性や肌触りを向上させつつ、肌側層で吸収した水分を低坪量部からシート部材の非肌側に移動させやすくなるため、シート部材で吸収した水分が着用者の肌に当接し続ける恐れを軽減させることができ、着用者の肌への不快感や悪影響を軽減させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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