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公開番号
2025091961
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207535
出願日
2023-12-08
発明の名称
制御方法、プロジェクターおよびプログラム
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04N
5/74 20060101AFI20250612BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】投射画像の重畳領域における画質を向上させる。
【解決手段】制御方法は、第1投射画像と第2投射画像との互いの一部が投射面において重畳する重畳領域に対応する対応領域において、第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群を投射面に投射することと、第1画像群が投射面に投射された状態で対応領域を撮像装置が撮像することにより第1撮像データを取得することと、対応領域において、第1投射画像の明るさが零であり、かつ、第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群を投射面に投射することと、第2画像群が投射面に投射された状態で対応領域を撮像装置が撮像することにより第2撮像データを取得することと、第1撮像データと第2撮像データとを解析することにより、重畳領域の範囲における第1投射画像と第2の投射画像とのずれを検出することと、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1プロジェクターから投射される第1投射画像の一部が、第2プロジェクターから投射される第2投射画像の一部と投射面において重畳する重畳領域が設定されるマルチプロジェクションシステムにおける制御方法であって、
前記重畳領域に対応する対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、前記第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群を前記投射面に投射することと、
前記第1画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像することにより第1撮像データを取得することと、
前記対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零であり、かつ、前記第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群を前記投射面に投射することと、
前記第2画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像することにより第2撮像データを取得することと、
前記第1撮像データと前記第2撮像データとを解析することにより、前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することと、を含む、
制御方法。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
前記第1投射画像は、
前記第2投射画像と重ならない領域である非重畳領域と、
前記第2投射画像と重畳するための第1部分領域と、を有し、
前記第1部分領域の少なくとも一部は、前記第1投射画像と前記第2投射画像とが前記重畳領域において互いに重なるように投射された場合の前記重畳領域の明るさが前記非重畳領域の明るさと一致するように、前記第1投射画像と前記第2投射画像とが並ぶ並び方向において明るさを変化させるブレンド処理が施される領域であり、
前記第1画像群を前記投射面に投射することは、
前記第1部分領域において前記ブレンド処理が施されるブレンド範囲を、第1範囲から前記第1範囲より小さい第2範囲に変更することにより、前記第1部分領域を、前記第1状態を有する第1状態領域と前記ブレンド処理が施される第1ブレンド領域とを含むように調整することを含み、
前記第1撮像データを取得することは、
前記第1状態領域を撮像することを含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記ブレンド範囲が前記第2範囲である場合の前記並び方向における明るさの分布は、前記ブレンド範囲が前記第1範囲である場合の前記並び方向における明るさの分布と異なる、
請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することは、
前記第2撮像データから、撮像装置の座標系で表される解析領域を切り出すことと、
前記解析領域が、前記第1プロジェクターの描画パネルの座標系に変換された変換データを生成することと、
前記第1投射画像において前記解析領域と対応する領域であって前記描画パネルの座標系で表される前記領域を示す描画データと、前記変換データと、にマッチング処理を行うことと、
前記マッチング処理の結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれの量および方向のうちの一方または両方を検出することと、を含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
検出された前記ずれに基づいて前記第1投射画像および前記第2投射画像のうちの一方または両方を補正するための補正量を算出することと、
前記補正量に基づいて、前記第1プロジェクターおよび前記第2プロジェクターのうちの一方または両方を制御することと、をさらに含む、
請求項2に記載の制御方法。
【請求項6】
前記第1部分領域において前記ブレンド範囲を前記第2範囲から前記第1範囲に変更することと、
前記ブレンド範囲が前記第1範囲である状態を第1の期間維持することと、をさらに含む、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記ブレンド範囲が前記第2範囲である状態を第1の期間維持することをさらに含む、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項8】
前記第1プロジェクターが前記第1投射画像を投射するための第1光学系の温度を1または複数のセンサーからの出力に基づき検出することと、
前記1または複数のセンサーからの出力に基づき、前記第1光学系の温度が目標温度に到達するまで、前記ずれの検出と前記ずれの補正とを間欠的に実行することと、
前記1または複数のセンサーからの出力に基づき、前記第1光学系の温度が目標温度に到達した以降、前記ずれの検出と前記ずれの補正とを停止することと、をさらに含む、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項9】
第1プロジェクターから投射される第1投射画像と、第2プロジェクターから投射される第2投射画像と、の互いの一部が投射面において重畳するための重畳領域が設定されるマルチプロジェクションシステムにおいて前記第1プロジェクターとして用いるプロジェクターであって、
光学装置と、
処理装置と、を備え、
前記処理装置は、
前記重畳領域に対応する対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、前記第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群が前記投射面に投射されるように、前記光学装置の動作を制御し、かつ、前記第2プロジェクターの動作を制御することと、
前記第1画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像装置に撮像させることにより第1撮像データを取得することと、
前記対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零であり、かつ、前記第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群が前記投射面に投射されるように、前記光学装置の動作を制御し、かつ、前記第2プロジェクターの動作を制御することと、
前記第2画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を前記撮像装置に撮像させることにより第2撮像データを取得することと、
前記第1撮像データと前記第2撮像データとを解析することにより、前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することと、を実行する、
プロジェクター。
【請求項10】
第1プロジェクターから投射される第1投射画像と、第2プロジェクターから投射される第2投射画像と、の互いの一部が投射面において重畳するための重畳領域が設定されるマルチプロジェクションシステムに用いるプログラムであって、
前記重畳領域に対応する対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、前記第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群を前記投射面に投射することと、
前記第1画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像装置が撮像することにより第1撮像データを取得することと、
前記対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零であり、かつ、前記第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群を前記投射面に投射することと、
前記第2画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を前記撮像装置が撮像することにより第2撮像データを取得することと、
前記第1撮像データと前記第2撮像データとを解析することにより、前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することと、をコンピューターに実行させる、
プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御方法、プロジェクターおよびプログラムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、第1プロジェクターが投影面に投影した第1投影画像と第2プロジェクターが投影面に投影した第2投影画像とが重なる重畳領域を少なくとも含む投影面の領域を撮像した撮像画像を取得する取得手段と、撮像画像を解析して、重畳領域における第1投影画像と第2投影画像との位置のずれの大きさおよび方向を検出する検出手段と、を備える投影制御装置が開示されている。検出手段は、撮像画像に対して2次元フーリエ変換処理を適用して得られた周波数スペクトル画像に基づいて、ずれを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-61510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、投影画像の種類によっては、前述の2次元フーリエ変換処理の際に正確な周波数スペクトルを生成することができず、この結果、検出手段の検出精度が低下するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る制御方法は、第1プロジェクターから投射される第1投射画像の一部が、第2プロジェクターから投射される第2投射画像の一部と投射面において重畳する重畳領域が設定されるマルチプロジェクションシステムにおける制御方法であって、前記重畳領域に対応する対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、前記第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群を前記投射面に投射することと、前記第1画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像することにより第1撮像データを取得することと、前記対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零であり、かつ、前記第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群を前記投射面に投射することと、前記第2画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像することにより第2撮像データを取得することと、前記第1撮像データと前記第2撮像データとを解析することにより、前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することと、を含む。
【0006】
本開示の他の一態様に係るプロジェクターは、第1プロジェクターから投射される第1投射画像と、第2プロジェクターから投射される第2投射画像と、の互いの一部が投射面において重畳するための重畳領域が設定されるマルチプロジェクションシステムにおいて前記第1プロジェクターとして用いるプロジェクターであって、光学装置と、処理装置と、を備え、前記処理装置は、前記重畳領域に対応する対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、前記第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群が前記投射面に投射されるように、前記光学装置の動作を制御し、かつ、前記第2プロジェクターの動作を制御することと、前記第1画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像装置に撮像させることにより第1撮像データを取得することと、前記対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零であり、かつ、前記第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群が前記投射面に投射されるように、前記光学装置の動作を制御し、かつ、前記第2プロジェクターの動作を制御することと、前記第2画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を前記撮像装置に撮像させることにより第2撮像データを取得することと、前記第1撮像データと前記第2撮像データとを解析することにより、前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することと、を実行する。
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、第1プロジェクターから投射される第1投射画像と、第2プロジェクターから投射される第2投射画像と、の互いの一部が投射面において重畳するための重畳領域が設定されるマルチプロジェクションシステムに用いるプログラムであって、前記重畳領域に対応する対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零よりも大きく、かつ、前記第2投射画像の明るさが零である第1状態を有する第1画像群を前記投射面に投射することと、前記第1画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を撮像装置が撮像することにより第1撮像データを取得することと、前記対応領域において、前記第1投射画像の明るさが零であり、かつ、前記第2投射画像の明るさが零よりも大きい第2状態を有する第2画像群を前記投射面に投射することと、前記第2画像群が前記投射面に投射された状態で前記対応領域を前記撮像装置が撮像することにより第2撮像データを取得することと、前記第1撮像データと前記第2撮像データとを解析することにより、前記重畳領域の範囲における前記第1投射画像と前記第2投射画像とのずれを検出することと、をコンピューターに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る制御方法に用いるマルチプロジェクションシステムの概略を示す図である。
第1実施形態に係るプロジェクターのブロック図である。
第1実施形態に係る制御方法の流れを示すフローチャートである。
初期位置合わせを説明するための図である。
第1画像群を説明するための図である。
第2画像群を説明するための図である。
補正量の算出に用いる解析領域と解析領域の座標変換とを説明するための図である。
第1部分領域と解析領域とのマッチング処理を説明するための図である。
重畳領域の範囲における第1投射画像と第2投射画像のずれの算出を説明するための図である。
補正量を算出する期間におけるブレンド範囲を説明するための図である。
第2実施形態に係るプロジェクターのブロック図である。
第2実施形態に係る制御方法の流れを示すフローチャートである。
補正量を算出する期間におけるブレンド範囲を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本開示に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法および縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示している部分もある。また、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
1.第1実施形態
1-1.マルチプロジェクションシステムの概要
図1は、第1実施形態に係る制御方法に用いるマルチプロジェクションシステム100の概略を示す図である。マルチプロジェクションシステム100は、図1に示すように、第1プロジェクター10-1と第2プロジェクター10-2と端末装置30とを備える。第1プロジェクター10-1は、「プロジェクター」の一例である。以下では、第1プロジェクター10-1および第2プロジェクター10-2のそれぞれを区別せずにプロジェクター10という場合がある。
【0010】
マルチプロジェクションシステム100は、複数のプロジェクター10を用いて投射面SCに画像群GGを投射する。図1に示す例では、マルチプロジェクションシステム100が2台のプロジェクター10を用いて第1投射画像G1および第2投射画像G2を含む画像群GGを投射面SCに投射する。投射面SCは、スクリーン等の物体の表面である。図1に示す例では、投射面SCが平面である。
(【0011】以降は省略されています)
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