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公開番号2025091893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207422
出願日2023-12-08
発明の名称給湯装置
出願人株式会社ノーリツ
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F24H 15/104 20220101AFI20250612BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】ステッピングモータを駆動源として開度制御される弁が配置された給湯装置において、ステッピングモータの回転位置初期化処理の頻度を適切化する。
【解決手段】コントローラ10は、給湯装置の動作パラメータと判定値との比較に基づいて、弁90の駆動源であるステッピングモータ150のポジションリセットを実行する。ポジションリセットの実行時には、回転位置MPcが基準位置に達したときに生成される検出信号LSに応じて、回転位置MPcの制御値を初期化する際に、初期化前の制御値と基準位置との誤差の大きさが基準範囲より大きいときには、ポジションリセットの実行頻度が上昇するように判定値が変更される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
給湯装置であって、
流体の流路に配置されて、ステッピングモータを駆動源として開度が制御される制御弁と、
前記制御弁の前記開度を制御するために前記ステッピングモータの回転位置を制御する制御器とを備え、
前記ステッピングモータは、前記回転位置が予め定められた基準位置となったときに検出信号を前記制御器に対して出力するように構成され、
前記制御器は、
前記給湯装置の動作パラメータと判定値との比較に基づいて、前記ステッピングモータに対して前記回転位置を前記基準位置へ駆動する制御信号を、当該ステッピングモータから前記検出信号を受信するまで継続的に発生することによって回転位置初期化処理を実行し、かつ、前記回転位置初期化処理の実行時には、前記検出信号を受信したときに、前記回転位置の制御値を前記基準位置に対応する値に初期化するとともに、初期化前の前記制御値と前記基準位置との誤差の絶対値が予め定められた基準範囲を超えて大きいときに、前記回転位置初期化処理の実行頻度が上昇するように前記判定値を変更する、給湯装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記制御器は、前記実行頻度を上昇するように前記判定値を変更するときに、前記実行頻度が予め定められた上限よりも高くならないように制限して、前記判定値を変更する、請求項1記載の給湯装置。
【請求項3】
前記制御器は、前記回転位置初期化処理の実行時に前記検出信号を受信したときの前記誤差の絶対値が前記基準範囲を超えて小さいときに、前記回転位置初期化処理の実行頻度が低下するように前記判定値を変更する、請求項1記載の給湯装置。
【請求項4】
前記制御器は、前記実行頻度を低下するように前記判定値を変更するときに、前記実行頻度が予め定められた下限よりも低くならないように制限して、前記判定値を変更する、請求項3記載の給湯装置。
【請求項5】
前記給湯装置は、
前記制御弁が配置される流路を通流する前記流体の少なくとも一部を加熱する加熱機構をさらに備え、
前記動作パラメータは、前記加熱機構の作動回数または作動時間、前記制御弁の前記開度の変更回数、および、前記回転位置初期化処理の前回の実行タイミングからの経過時間のうちの1つを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の給湯装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯装置に関し、より特定的には、ステッピングモータによって駆動されることで開度が制御される弁を備える給湯装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許第4090413号公報(特許文献1)には、並列接続された複数の給湯器による連結給湯システムにおいて、各給湯器が、ステッピングモータ(パルスモータ)を駆動源とする流量調整弁を有する構成が記載されている。ステッピングモータは、デジタルパルスの入力に応じて回転位置(角度)がオープンループ制御で変化するので、制御の容易性を含むコスト面で有利である。
【0003】
特許文献1では、各給湯器からの出湯流量が各流量調整弁の開度によって制御される。さらに、特許文献1には、各流量調整弁に対して、ステッピングモータの位置ずれ(脱調)を解消するためのポジションリセット(回転位置初期化処理)を実行することが記載されている。ポジションリセットを定期的に実行することにより、ステッピングモータの回転位置のずれによって、実際の弁開度と制御部が認識している弁開度との誤差を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4090413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1にも記載されるように、ポジションリセットでは、ステッピングモータに対してパルス信号を印加して弁開度を変化させる状態が、弁開度が基準開度に到達した際に生成されるハード検出信号が受信されるまで継続される。
【0006】
したがって、ポジションリセットの頻度が低過ぎると、上述した弁開度の誤差が懸念される一方で、当該頻度が高過ぎると、ステッピングモータの消費電力の増加および機器耐久性低下等の問題が生じることが懸念される。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、ステッピングモータを駆動源として開度制御される弁が配置された給湯装置において、ステッピングモータの回転位置初期化処理を適切な頻度で実行することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある局面では、給湯装置が提供される。給湯装置は、制御弁と制御器とを備える。制御弁は、流体の流路に配置されて、ステッピングモータを駆動源として開度が制御される。制御器は、制御弁の開度を制御するためにステッピングモータの回転位置を制御する。ステッピングモータは、回転位置が予め定められた基準位置となったときに検出信号を制御器に対して出力するように構成される。制御器は、給湯装置の動作パラメータと判定値との比較に基づいて、ステッピングモータに対して回転位置を基準位置へ駆動する制御信号を、当該ステッピングモータから検出信号を受信するまで継続的に発生することによって回転位置初期化処理を実行する。さらに、制御器は、回転位置初期化処理の実行時には、検出信号を受信したときに、回転位置の制御値を基準位置に対応する値に初期化するとともに、初期化前の制御値と基準位置との誤差の絶対値が予め定められた基準範囲を超えて大きいときに、回転位置初期化処理の実行頻度が上昇するように判定値を変更する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ステッピングモータを駆動源として開度制御される弁が配置された給湯装置において、ステッピングモータの回転位置初期化処理を適切な頻度で実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る給湯装置の構成を説明するブロック図である。
図1に示される流量調整弁の駆動構成を説明するブロック図である。
ステッピングモータの回転位置の制御を説明する概念的なグラフである。
ステッピングモータのポジションリセットを説明する概念的なグラフである。
ポジションリセットの制御処理を説明するフローチャートである。
ポジションリセットの判定値の設定処理を説明するフローチャートである。
ポジションリセット時の誤差に応じた判定値の設定例を説明する概念図である。
本実施の形態に係る給湯装置の構成の変形例を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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