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公開番号
2025091571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206867
出願日
2023-12-07
発明の名称
介助用具および介助用具セット
出願人
個人
代理人
主分類
A61G
1/048 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】被介助者と介助者との負担を軽減し動作をサポートすることで、一人介助による移動移乗介助を可能にする介助用具。
【解決手段】マット部1とベスト部30とベスト部30に保持され両端部それぞれがマット部1に連結された肩ベルト32と、ベスト部30と連続一体に形成された腰部ベルト31とを備えている。マット部1は被介助者を保護し介助者はベスト部30と腰部ベルト31を装着することで負担を軽減した介助動作ができる。マット部本体裏面2bの長手方向に連結部を備えた第1マット部ベルト28が縫い付けられ、被介助者の少なくとも体幹と大腿部とを支えるように配置されている。2本の肩ベルト32に取り付け可能なカラビナ35,36を連結部10~13に連結し、ベスト部30に保持され移動自在に収納された肩ベルト32はマット部1との荷重バランスを保ち被介助者を重心で保持し移動介助が行える。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
被介助者を載置する長尺のマット部と、
介助者の背中側に配置されるベスト部と、
長尺であり長手方向における中央部が前記ベスト部に保持されるとともに、長手方向における両端部それぞれが前記マット部に連結された肩ベルトと、
前記ベスト部と連続一体に形成され前記ベスト部を前記介助者に固定するための腰部ベルトと、を備え、
前記マット部は、前記マット部本体の裏面に、前記マット部本体の長手方向に2つの環状部分が並ぶように8の字状に縫い付けられるとともに、2つの環状部分それぞれに2つずつ連結部が設けられた第1マット部ベルトを有し、
前記肩ベルトの両端部は、それぞれ、前記連結部に連結され、
前記マット部本体における前記第1マット部ベルトが縫い付けられた部分は、使用時において、前記被介助者の少なくとも体幹と大腿部とを支えるように配置されている、介助用具。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記マット部本体には、前記マット部に前記被介助者が所定の位置に載置された状態で、前記被介助者の頭部、前記被介助者の背中および前記被介助者の大腿部の位置の目印となる環状のステッチが形成されている、請求項1に記載の介助用具。
【請求項3】
前記マット部本体には、前記第1マット部ベルトの前記2つの環状部分それぞれに2つずつ設けられた4つの連結部を隠す位置に外側に向けて突き出した4つの舌片が設けられている、請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項4】
前記第1マット部ベルトは、前記マット部本体における前記介助者側における互いに離間した2箇所の一方の前記被介助者の大腿部側から前記介助者側とは反対側に向かって延在する大腿部支持部分と、前記2箇所のうちの他方の前記被介助者の背部側から前記介助者側とは反対側に向かって延在する背部支持部分と、を有し、
前記大腿部支持部分と前記背部支持部分とは、前記介助者側とは反対側に位置するほど互いに離れるように縫製されている、
請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項5】
前記第1マット部ベルトにおける前記連結部が設けられた部分の近傍は、前記マット部本体から離脱可能となっている、請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項6】
前記マット部本体の長手方向における前記第1マット部ベルトが縫製された部分の外側には、前記被介助者の頭部及び足部を支えるとともに両端部が持ち手となる0の字状の第2マット部ベルトが縫い付けられている、
請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項7】
前記マット部本体には、一端が前記介助者の反対側に縫い付けられ、前記被介助者の体を包んで保護するためのくるみ布が設けられている、
請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項8】
前記マット部本体の裏面には、前記被介助者の臀部にあたる位置には前記被介助者が前記マット部本体と共に滑り落ちるのを防ぐために滑り止め生地を縫製した滑り止め部を有し、前記滑り止め部以外はベッド上での移動がスムーズになるように滑りやすい生地になっている、
請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項9】
前記マット部本体の短手方向における両端縁は、前記マット部本体の長手方向における中央部から両端部に近づくほど、前記マット部本体の短手方向における幅が狭くなるように湾曲している、
請求項1または2に記載の介助用具。
【請求項10】
前記肩ベルトは、2本存在し、
前記ベスト部は、2本の前記肩ベルトを、2本の前記肩ベルトそれぞれの長手方向における中央部において互いに交差するように保持し、
2本の前記肩ベルトそれぞれの両端部には、前記第1マット部ベルトに設けられた4つの前記連結部に連結可能な連結具が取り付け可能であり、
2本の前記肩ベルトそれぞれには、前記肩ベルトの長さを調節するための長さ調節金具が設けられている、
請求項1または2に記載の介助用具。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、介助用具および介助用具セットに関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
臥床中心の生活で、立位・座位の困難な被介助者のベッドから車等への移動移乗は、介助者ともに極めて困難で危険であり日常生活に大きな制約となっている。
これまでの介助用具は、被介助者をシート状のものや板状のものの上に載置し移動することに焦点が置かれていて、外出におけるベッドから車等への移乗および狭い空間への移動移乗介助は一人介助で行う必要があり、従来の技術では実現できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
登録実用新案第3108190号
登録実用新案第3124647号
特許第4662572号公報
特開2021-183754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ベッド上中心の生活の方、立位・座位の難しい方の日常生活は制限されることが多く、特に「移動移乗」は極めて困難であり大きな課題である。
寝たままの姿勢で移動移乗ができ被介助者と介助者の両者が楽に自由に外出することができたなら、移動移乗・外出は「特別なこと」ではなくなる。
【0005】
介護生活の中の課題として、「廃用症候群」がある。この廃用症候群は、生活の中心をベッド上で過ごすことで、気分転換もできず精神的ストレスで心や体の不調に陥る可能性が大きくなる症状である。心の不調は体の不調につながり、体の不調は心の不調につながる。運動量が減り食欲が落ち栄養不足から筋肉量も低下して益々体力が落ち悪循環に陥る。そして、被介助者が体調を崩すと介助者も精神的身体的な負担がかかり、介助者が体調を崩すと被介助者もその影響を受ける。このように互いに影響しあっていて共に厳しい状況に陥り、希望が持てなくなる。
外部とのコミュニケーションが少なく孤独を感じるなど、社会から孤立する。
場所や時間にとらわれないで、自由な行動ができない。移動移乗は介助者、被介助者ともに身体の負担が大きく、外出するには介護タクシーを利用しなければならず、経済的な負担が大きく気軽に外出できない。
体調不良時の移動手段が救急車か介護タクシーとなり、病院へ行くことをためらってしまい、早期発見ができても早期治療につながらない。
新型コロナウイルス禍等で感染の不安がある場合には、介護タクシーを利用したくない。
社会的動向として、入院から在宅介護へ移行し、その人らしい人生を送ることが出来る環境の整備に向かっているが、家などの環境を整備することは難しく、移動が困難であるために行動が制限され、住み慣れた環境で住み続けることは難しい。
少子高齢化や、同居家族がいても家庭内での介助者は限定的で、一人で介護を担っている場合は少なくない。在宅介護を行っている介助者の「介護うつ」が増加している。
【0006】
また、複数人で抱えるスペースのない狭い空間での移動移乗は一人で介助しなければ不可能である。車の座席や車いすなどに乗降するといった狭い空間での移動介助は極めて困難で危険であり、介助者一人で被介助者を移動移乗介助することはできない。
つかみどころのない被介助者をしっかり抱き抱え保持することは難しい。移動移乗介助時の不安定かつ無理な体勢での介助は、肩痛腰痛など体に大きな負担となる。
屋内外には段差があり車いすでは通過できず、外出することが困難である。
体の弱い被介助者は移動移乗による負担が大きい。被介助者の体勢が不安定である為に介助者の握力や腕力による強い支持が必要となり、強く抱き抱えられることで圧迫感や痛みを感じる。さらに、移乗の際にも強い力を必要とする介助に伴う揺さぶられや衝撃は少なからずあり、被介助者はその度に苦痛を感じる。
【0007】
また、介助者は被介助者を落とさないように強い握力と腕力を必要とする。さらに、移動移乗の際、被介助者の手足が周囲に引っ掛かったりぶつけたり落とさないように、そして、自身の体勢が崩れないようにと注意点が多く危険である。
介助者は水平移乗介助とは異なり、上下動作を伴う移動介助や抱き抱えての移動介助、そして、家の廊下や車などの乗降という狭い空間での移動、車とリクライニング車いす間などの移動など、強力な力を必要とする複雑な動作を伴う。よって、体への負担は大きく危険である。特に被介助者を抱えながらの車座席の乗降は大きな負荷が介助者にかかり、両手は被介助者を抱えている為、自身の不安定な体勢を周囲に手をついて支えることもできず危険である。介助者自身が不安定な体勢ということは、被介助者も危険な状態ということがいえる。
これらの課題は、外出することを困難にし日常生活が制限されることに繋がっている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、
被介助者を載置する長尺のマット部と、
介助者の背中側に配置されるベスト部と、
長尺であり長手方向における中央部が前記ベスト部に保持されるとともに、長手方向における両端部それぞれが前記マット部に連結された肩ベルトと、
前記ベスト部と連続一体に形成され前記ベスト部を前記介助者に固定するための腰部ベルトと、を備え、
前記マット部は、前記マット部本体の裏面に、前記マット部本体の長手方向に2つの環状部分が並ぶように8の字状に縫い付けられるとともに、2つの環状部分それぞれに2つずつ連結部が設けられた第1マット部ベルトを有し、
前記肩ベルトの両端部は、それぞれ、前記連結部に連結され、
前記マット部本体における前記第1マット部ベルトが縫い付けられた部分は、使用時において、前記被介助者の少なくとも体幹と大腿部とを支えるように配置されている、介助用具である。
【発明の効果】
【0009】
これまでの移動に関する介助用具との大きな違いとして次の点があげられる。
これまでの介助用具は被介助者をシート状のものや板状のものの上に載置させて移動することに焦点を当てた介助用具であり、介助者の体を守るという点において至っておらず、介助者の負担は軽減されていない。介助者の負担が大きいということは、被介助者も安全性に欠けるということが言える。
本発明の介助用具は、被介助者と介助者、両者の体を守り負担を軽減することによって、臥床中心の生活、立位・座位のとりにくい方を一人で移動移乗介助が行えるようになり、さらに、その強みを活かして、一人介助でしか実現できない狭い空間にも移動移乗ができる介助用具である。そうすることによって、外出の自由を得、その先にあるQOLの向上と、それぞれの可能性の広がりを期待できるものである。
これらは、従来の移動移乗に関する介助用具では成しえなかった領域である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)はマット部を上から見た図、(b)は介助者が抱えたイメージ図。
(a)はマット部を上から見て透過した図、(b)はA-A線断面図、(c)はB-B線断面図、(d)はC-C線断面図。
被介助者が載置されたマット部を下から見た図。
マット部とベスト部を透過して、マット部本体裏面の第1マット部ベルトとベスト部の肩ベルトとの構造と関係性、被介助者との関係性を表した図。
くるみ布の使用方法を表した図。
マット部本体の舌片について、(a)は舌片の間に凹部を設けた図、(b)は凹部を設けない場合の図。
ベスト部と肩ベルトと腰部ベルトを表した図。
肩ベルトを外した状態の図で、(a)はベスト部と腰部ベルトの外側の図、(b)はベスト部と腰部ベルトの内側の図。
ベスト部と腰部ベルトとの内側の構造を表す図。
(a)は肩ベルトの構造を示す図、(b)は環状ゴムの使い方を示す図、(c)は長さ調節部分を表した図、(d)と(e)は長さ調節金具の使い方を側面から見た図。
(a)は介助者にベスト部と腰部ベルトが装着された正面イメージ図、(b)は介助者にベスト部と腰部ベルトが装着された後ろ姿を表す図、(c)は外側シートとステッチの必要性を説明する為の比較として用いた図。
ベスト部と腰部ベルトが装着された介助者を横から見た図であり、(a)は介助前の装着イメージ図、(b)は介助中のイメージ図。
(a)は介助者と被介助者が接触した状態の図、(b)は介助者と被介助者が離れた状態の図。
人を省いて表現した図で、(a)はベスト部と腰部ベルトの正面イメージ図、(b)はマット部とベスト部と腰部ベルトのイメージ図。
(a)はマット部とベスト部を連結したイメージ図、(b)は介助中のイメージ図。
人を省いて後ろから見た図で、(a)はベスト部と腰部ベルトのイメージ図、(b)はマット部とベスト部と腰部ベルトのイメージ図。
後ろから見た図で、(a)はマット部とベスト部を連結したイメージ図、(b)は介助中のイメージ図。
移動介助イメージ図。
(a)は収納バッグの完成図、(b)は第1収納部の図、(c)は第2収納部の図。
収納バッグの使い方を示す図。
被介助者の移動の流れを表した図。
介助のためベッドを上げた図。
被介助者の体の下にマット部を敷き込んでいる図。
マット部を平らに広げている図。
くるみ布で体を包んだ図。
ベスト部を装着した介助者が、被介助者を引き寄せて抱え上げようとしている図。
移動介助の図。
車に移動する図。
車内に入る動作を表した図。
介助者の動作を表した図。
図30を運転席側から見た詳細図。
図31の移乗後、背もたれを倒している図。
被介助者にシートベルトをした図。
リクライニング車いすを車の横に置き左側アームレストを下げた図。
リクライニング車いすへ移乗した図。
リクライニング車いすから抱え上げる介助動作を表した図。
マット部本体裏面の高摩擦部によるズレ下がりの防止を表した図。
水平移乗のイメージ図。
持ち上げ下げ移乗のイメージ図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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