特許ウォッチ

公開番号2025091570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206866
出願日2023-12-07
発明の名称タッチセンサ装置及びタッチパネル装置
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250612BHJP(計算;計数)
要約【課題】タッチ操作の種類を識別するための閾値を使用者が調整可能とすることで、タッチ操作の種類を正確に識別可能なタッチセンサ装置及びタッチパネル装置を提供する。
【解決手段】タッチセンサ装置1は、タッチセンサ11と、タッチ操作検出部121aと、タッチ操作識別部121bと、調整制御部121cとを備える。タッチ操作検出部121aは、タッチセンサ11に対する使用者のタッチ操作XによるタッチサイズSを検出する。タッチ操作識別部121bは、タッチサイズSと少なくとも1つの閾値Tとに基づいて、タッチ操作Xの種類を識別する。調整制御部121cは、調整モードにおける使用者による操作に応じて、閾値Tを調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
タッチセンサと、
前記タッチセンサに対する使用者のタッチ操作によるタッチサイズを検出するタッチ操作検出部と、
前記タッチサイズと少なくとも１つの閾値とに基づいて、前記タッチ操作の種類を識別するタッチ操作識別部と、
調整モードにおける前記使用者による操作に応じて、前記閾値を調整する調整制御部と
を備える、タッチセンサ装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記タッチ操作識別部によって識別される前記タッチ操作の種類は、タッチ操作可能なペン、指先、及び掌を含む、請求項１に記載のタッチセンサ装置。
【請求項３】
前記タッチ操作を撮像する第１撮像部をさらに備え、
前記タッチ操作識別部は、前記タッチサイズ及び前記閾値と、前記第１撮像部によって撮像された映像又は画像とに基づいて前記タッチ操作の種類を識別する、請求項１又は請求項２に記載のタッチセンサ装置。
【請求項４】
前記使用者を判別する使用者判別部と、
前記使用者に紐付けて前記閾値を記憶する記憶部と
をさらに備え、
前記タッチ操作識別部は、前記タッチサイズと、前記記憶部に記憶されている前記使用者に紐付けられている前記閾値とに基づいて、前記タッチ操作の種類を識別し、
前記調整制御部は、前記記憶部に記憶されている前記使用者に紐付けられている前記閾値を更新する、請求項１又は請求項２に記載のタッチセンサ装置。
【請求項５】
前記使用者判別部は、前記使用者を撮像する第２撮像部を含む、請求項４に記載のタッチセンサ装置。
【請求項６】
請求項１又は請求項２に記載のタッチセンサ装置と、
表示部を有する表示装置と
を備えるタッチパネル装置であって、
前記調整モードにおける前記使用者に対する複数の指示内容を順に前記表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
前記指示内容は、前記使用者に異なる種類の前記タッチ操作を指示し、
前記調整制御部は、前記複数の指示内容が順に表示される毎に検出された各前記タッチサイズに基づいて算出された前記閾値によって、前記使用者に紐付けられている前記閾値を更新する、タッチパネル装置。
【請求項７】
請求項１又は請求項２に記載のタッチセンサ装置と、
表示部を有する表示装置と
を備えるタッチパネル装置であって、
前記調整モードにおける前記使用者に対する指示内容を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記指示内容に応じた入力操作を受け付ける操作部と
をさらに備え、
前記調整制御部は、前記入力操作に基づいて決定された前記閾値によって、前記使用者に紐付けられている前記閾値を更新する、タッチパネル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、タッチセンサ装置及びタッチパネル装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、タッチ位置検出部で取得したタッチ位置に応じて感度補正処理を行い、補正後の感度に基づいて、タッチ操作を行う指示物がペンおよび指のいずれであるかを判別することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－２４２９８９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来のタッチセンサ装置では、タッチ操作の種類を識別するための閾値が固定値だったため、タッチ操作の種類を正確に識別できないことがあった。なお、ここで言う「タッチ操作の種類」とは、タッチ操作の際にタッチセンサ装置にタッチしているものの種類を意味する。「タッチ操作の種類」としては、例えば、タッチペン、使用者の指先や掌（てのひら）が挙げられるが、これらに限られない。
【０００５】
本開示は、タッチ操作の種類を識別するための閾値を使用者が調整可能とすることで、タッチ操作の種類を正確に識別可能なタッチセンサ装置及びタッチパネル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示のタッチセンサ装置は、タッチセンサと、タッチ操作検出部と、タッチ操作識別部と、調整制御部とを備える。前記タッチ操作検出部は、前記タッチセンサに対する使用者のタッチ操作によるタッチサイズを検出する。前記タッチ操作識別部は、前記タッチサイズと少なくとも１つの閾値とに基づいて、前記タッチ操作の種類を識別する。前記調整制御部は、調整モードにおける前記使用者による操作に応じて、前記閾値を調整する。
【０００７】
本開示のタッチパネル装置は、上記のタッチセンサ装置と、表示部を有する表示装置とを備える。前記タッチパネル装置は、表示制御部をさらに備える。前記表示制御部は、前記調整モードにおける前記使用者に対する複数の指示内容を順に前記表示部に表示させる。前記指示内容は、前記使用者に異なる種類の前記タッチ操作を指示する。前記調整制御部は、前記複数の指示内容が順に表示される毎に検出された各前記タッチサイズに基づいて算出された前記閾値によって、前記使用者に紐付けられている前記閾値を更新する。
【０００８】
本開示のタッチパネル装置は、上記のタッチセンサ装置と、表示部を有する表示装置とを備える。前記タッチパネル装置は、表示制御部と、操作部とをさらに備える。前記表示制御部は、前記調整モードにおける前記使用者に対する指示内容を前記表示部に表示させる。前記操作部は、前記指示内容に応じた入力操作を受け付ける。前記調整制御部は、前記入力操作に基づいて決定された前記閾値によって、前記使用者に紐付けられている前記閾値を更新する。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、タッチ操作の種類を識別するための閾値を使用者が調整可能なので、タッチ操作の種類を正確に識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示の第１実施形態に係るタッチセンサ装置１を備えるタッチパネル装置１０の全体構成を示すブロック図である。
タッチセンサ装置１の構成を示すブロック図である。
タッチサイズＳとタッチ操作Ｘの種類との対応を例示する図である。
第１撮像部１２６及び使用者判別部１２５の配置例を示す説明図である。
タッチセンサ装置１が有するタッチセンサ１１の検出信号Ｖ０の変化とサンプリング値ＳＶ０との関係を例示する説明図である。
タッチペンＰ１の先端部Ｐ１ａや頭部Ｐ１ｂの太さの差違を例示する説明図である。
使用者の指先Ｆ１の太さや掌Ｈ１の大きさの個人差を例示する説明図である。
タッチパネル装置１０の基本動作を示すフローチャートである。
閾値Ｔの調整手順を例示する説明図である。
本開示の第２実施形態に係るタッチセンサ１１ＡによるタッチサイズＳの検出の説明図である。
本開示の第３実施形態に係るタッチセンサ１１ＢによるタッチサイズＳの検出の説明図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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