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公開番号2025090368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205565
出願日2023-12-05
発明の名称表示装置、及び、表示装置の制御方法
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G09G 3/36 20060101AFI20250610BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】表示領域、部分領域に表示される映像を考慮して、バックライトの輝度を決定することで、バックライトの輝度の適正化を図る。
【解決手段】表示領域(A0)を有する表示パネル(11)と、複数の部分領域(Ai)に光を照射するバックライト12と、制御部(16)と、を備え、制御部は、平均階調、階調分布、部分平均階調、及び、部分階調分布、を取得し、平均階調、階調分布、複数の部分平均階調、複数の部分階調分布に基づいて、複数の発光器の輝度を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
映像が表示される表示領域を有する表示パネルと、
前記表示領域を区分するように設定される複数の部分領域それぞれに光を照射し、且つ、輝度を独立して制御可能な、複数の発光器を有するバックライトと、
映像信号に基づき、前記表示パネル、及び、前記バックライトを駆動する駆動部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記映像信号の平均階調、
前記映像信号の階調分布、
前記映像信号の前記複数の部分領域それぞれに対応する信号成分の平均階調である、部分平均階調、及び、
前記信号成分の階調分布である、部分階調分布、
を取得する取得処理と、
前記平均階調、前記階調分布、複数の前記部分平均階調、複数の前記部分階調分布に基づいて、前記複数の発光器の輝度を決定する輝度決定処理と、を実行し、
前記駆動部は、前記映像信号、及び、前記輝度決定処理において決定された輝度に基づいて、前記表示パネル、及び、前記バックライトを駆動する、表示装置。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記平均階調、前記階調分布、複数の前記部分平均階調、複数の前記部分階調分布に基づいて、次のパラメータ（１）～（４）の少なくとも何れかを決定し、
（１）前記映像信号の階調と前記複数の発光器の輝度階調との対応関係を表すパラメータ
（２）前記部分平均階調と、前記部分階調分布において、前記部分平均階調より大きい所定の部分高階調と、に基づいて、前記複数の発光器の輝度を規定するためのパラメータであって、前記所定の部分高階調に対する、前記部分平均階調の重みを表わす、パラメータ
（３）第１の基準輝度よりも輝度が大きい、少なくとも１つの第１の部分領域と、前記第１の基準輝度よりも小さい第２の基準輝度よりも輝度が小さい、複数の第２の部分領域とが、互いに隣接するときに、前記複数の第２の部分領域の輝度を調節するためのパラメータ
（４）前記表示パネルの部分領域での階調動作範囲の最大階調を規定し、この最大階調に対応して、前記複数の発光器の輝度を調節するためのパラメータ
前記パラメータ（１）～（４）の少なくとも何れかに基づいて、前記複数の発光器の輝度を決定する、請求項１に記載の表示装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記部分平均階調と、前記所定の部分高階調と、前記パラメータ（２）と、に基づいて、前記複数の発光器の輝度を規定する、請求項２に記載の表示装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記部分平均階調と、前記所定の部分高階調と、前記パラメータ（１）、及び、（２）と、に基づいて、前記複数の発光器の輝度を規定する、請求項３に記載の表示装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
規定された前記複数の発光器の輝度を前記パラメータ（３）、（４）の少なくとも一方に基づいて調節する、請求項３に記載の表示装置。
【請求項６】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
規定された前記複数の発光器の輝度に基づいて、互いに隣接する前記少なくとも１つの第１の部分領域、前記複数の第２の部分領域の組み合わせを抽出し、
前記パラメータ（３）に基づいて、前記複数の第２の部分領域の少なくとも１つでの輝度を増加させる、請求項５に記載の表示装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記パラメータ（４）に基づいて、前記複数の部分領域での階調動作範囲の最大階調を低下させ、この最大階調の低下に対応するように複数の発光器の輝度を増加させる、請求項５に記載の表示装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記平均階調に基づいて、前記パラメータ（１）を決定する、請求項２～７の何れか１項に記載の表示装置。
【請求項９】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記平均階調と、前記階調分布において、第１の基準階調より大きい階調の割合、及び、前記第１の基準階調より小さい第２の基準階調より小さい階調の割合と、に基づいて、前記パラメータ（１）を決定する、請求項８に記載の表示装置。
【請求項１０】
前記制御部は、前記輝度決定処理において、
前記平均階調と、前記部分階調分布において、第１の部分基準階調より大きい階調の割合、及び、前記第１の部分基準階調より小さい第２の部分基準階調より小さい階調の割合と、に基づいて、前記パラメータ（２）を決定する、請求項２～７の何れか１項に記載の表示装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は表示装置、及び、表示装置の制御方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
バックライトが複数のエリアに分割されている場合に、エリア毎に輝度を決定する技術が知られている（特許文献１参照）。この技術では、入力画像を複数のエリアに分割し、各エリアに対応したバックライトの輝度値を算出する（特許文献１の段落００２１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－０４０１３５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、発明者らの検討の結果、上述の技術は、入力画像全体としては、バックライトの輝度が、必ずしも適切とは言い難い場合があることが判明した。
【０００５】
本発明の一態様は、映像を表示する表示領域、及び、この表示領域中の部分領域の双方に表示される映像を考慮して、バックライトの輝度を決定することによって、バックライトの輝度の更なる適正化を図った表示装置、及び、表示装置の制御方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、映像が表示される表示領域を有する表示パネルと、前記表示領域を区分するように設定される複数の部分領域それぞれに光を照射し、且つ、輝度を独立して制御可能な、複数の発光器を有するバックライトと、映像信号に基づき、前記表示パネル、及び、前記バックライトを駆動する駆動部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記映像信号の平均階調、前記映像信号の階調分布、前記映像信号の前記複数の部分領域それぞれに対応する信号成分の平均階調である、部分平均階調、及び、前記信号成分の階調分布である、部分階調分布、を取得する取得処理と、前記平均階調、前記階調分布、複数の前記部分平均階調、複数の前記部分階調分布に基づいて、前記複数の発光器の輝度を決定する輝度決定処理と、を実行し、前記駆動部は、前記映像信号、及び、前記輝度決定処理において決定された輝度に基づいて、前記表示パネル、及び、前記バックライトを駆動する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の一態様によれば、映像を表示する表示領域、及び、この表示領域中の部分領域の双方に表示される映像を考慮して、バックライトの輝度を決定することによって、バックライトの輝度の更なる適正化を図った表示装置、及び、表示装置の制御方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の実施形態１に係る表示装置を表すブロック図である。
本発明の実施形態１に係る表示装置の制御方法を表すフロー図である。
輝度決定処理の一例を表すフロー図である。
ＢＫガンマカーブの一例を表す図である。
バックライトの輝度分布の一例を表す図であり。
パラメータ決定処理の一例を表すフロー図である。
決定されるＢＫガンマカーブの一例を表す図である。
パラメータ（１）～（４）に基づく輝度決定処理の一例を表すフロー図である。
本発明の実施形態２に係る表示装置を表すブロック図である。
本発明の実施形態４に係る表示装置を表すブロック図である。
本発明の実施形態５に係る表示装置を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
〔実施形態１〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図１は、本発明の実施形態１に係る表示装置１０を表すブロック図である。表示装置１０は、表示パネル１１、バックライト１２、駆動部１３（表示パネル駆動部１３ａ、バックライト駆動部１３ｂ）、映像信号処理部１４、記憶部１５、及び、制御部１６を有する。
【００１０】
表示パネル１１は、例えば、非発光の表示装置、一例として、液晶表示装置である。表示パネル１１は、映像が表示される表示領域Ａ０を有する。表示領域Ａ０は、表示領域Ａ０を区分するように設定される複数の部分領域Ａｉを有する。表示領域Ａ０及び部分領域Ａｉには、階調（例えば、透過率）が変化する複数の画素Ｐが配置される。
（【００１１】以降は省略されています）

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