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公開番号2025091242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206404
出願日2023-12-06
発明の名称車載用カメラ
出願人パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
代理人個人
主分類H04N 23/50 20230101AFI20250611BHJP(電気通信技術)
要約【課題】磁性材を含む樹脂部材が回路基板に接触し、電磁波の経路となり得る隙間を塞ぐとともに、ノイズを遮断または吸収する機能を有することにより、ノイズのシールド作用を奏し、車載用カメラの高い信頼性を担保する。
【解決手段】車載用カメラは、レンズユニットと、回路基板と、撮像素子と、レンズユニットを支持し回路基板と撮像素子を収容する筐体と、筐体の内部空間において回路基板を囲うように配置された金属製のシールドと、磁性材を含み所定の熱伝導性を備え、回路基板とシールドの第1底面部の間においてシールドの第1底面部の中心部を含む孔の周りの全周に渡って配置された樹脂部材と、を備える。樹脂部材は、回路基板の第2面、シールドの第1側面部、第2側面部、第3側面部、第4側面部及び第1底面部に接触する。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一つのレンズを備えたレンズユニットと、
第1面と、前記第1面と反対の第2面を有し、前記第1面と前記第2面と、前記第1面と前記第2面との間に配置された端面と、を有する回路基板と、
前記回路基板の回路に電気的に接続され、前記少なくとも一つのレンズの光軸上に配置された撮像素子と、
前記レンズユニットを支持し、少なくとも前記回路基板と前記撮像素子を収容する筐体と、
前記筐体の内部空間において前記回路基板を囲うように配置された金属製のシールドと、を備え、
前記回路基板は、前記回路基板の平面視において、少なくとも第1辺、第2辺、第3辺、及び第4辺を備える第1形状を有し、
前記回路基板の前記端面は、前記第1辺に対応する第1端面、前記第2辺に対応する第2端面、前記第3辺に対応する第3端面、前記第4辺に対応する第4端面を、少なくとも備え、
前記筐体は、前記回路基板と対向する底面において、前記筐体の内側と外側に渡って配置されたコネクタを備え、
前記コネクタは、前記筐体の内側と外側を電気的に接続する第1端子と第2端子を少なくとも備え、
前記コネクタの前記第1端子及び前記第2端子は、前記回路基板の前記回路に電気的に接続され、
前記シールドは、
前記回路基板の前記第2面に対向するように配置され、前記シールドの平面視において第5辺、第6辺、第7辺、及び第8辺を少なくとも有する第2形状を有し、前記第2形状の中心部を含むように配置された孔を備える第1底面部と、
前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含むように配置された前記孔に対応し、前記回路基板の前記第2面に対向するように、かつ、前記回路基板の前記第2面を基準に前記第1底面部より離れて配置された第2底面部と、
前記第1底面部の前記第5辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第1側面部と、
前記第1底面部の前記第6辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第2側面部と、
前記第1底面部の前記第7辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第3側面部と、
前記第1底面部の前記第8辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第4側面部と、
前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含むように配置された前記孔の全周と、前記第2底面部の全周とを接続する接続部と、を備え、
前記シールドの前記第2底面部は、前記筐体の前記底面に対応し、
前記コネクタは、前記シールドの前記第2底面部を貫通するように配置され、
前記シールドの前記第1側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第1端面に対向し、
前記シールドの前記第2側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第2端面に対向し、
前記シールドの前記第3側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第3端面に対向し、
前記シールドの前記第4側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第4端面に対向し、
前記シールドの前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含むように配置された前記孔は、前記シールドの平面視で第3形状を有し、
磁性材を含み所定の熱伝導性を備え、前記回路基板と前記シールドの前記第1底面部の間において前記シールドの前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含む前記孔の周りの全周に渡って配置された、樹脂部材を更に備え、
前記樹脂部材は、前記回路基板の前記第2面、前記シールドの前記第1側面部、前記シールドの前記第2側面部、前記シールドの前記第3側面部、前記シールドの前記第4側面部、及び前記シールドの前記第1底面部に接触する、
車載用カメラ。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記シールドの、少なくとも前記第1側面部、前記第2側面部、前記第3側面部、前記第4側面部、前記第1底面部、前記接続部、及び前記第2底面部が、連続曲面によって形成された、
車載用カメラ。
【請求項3】
請求項2に記載の車載用カメラであって、
前記シールドの少なくとも前記第1側面部、前記第2側面部、前記第3側面部、前記第4側面部、前記第1底面部、前記接続部、及び前記第2底面部が、一枚の金属板を基に絞り加工により形成された、
車載用カメラ。
【請求項4】
請求項2に記載の車載用カメラであって、
前記シールドは、
前記シールドの前記第1側面部及び前記第2側面部を繋ぐ曲面状の角部である第1シールド角部と、
前記シールドの前記第2側面部及び前記第3側面部を繋ぐ曲面状の角部である第2シールド角部と、
前記シールドの前記第3側面部及び前記第4側面部を繋ぐ曲面状の角部である第3シールド角部と、
前記シールドの前記第4側面部及び前記第1側面部を繋ぐ曲面状の角部である第4シールド角部と、を有し、
前記樹脂部材は、前記第1シールド角部の内面、前記第2シールド角部の内面、前記第3シールド角部の内面、及び前記第4シールド角部の内面に、更に接触する、
車載用カメラ。
【請求項5】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記シールドは、少なくとも前記第1底面部、前記接続部、及び前記第2底面部が、連続曲面によって形成され、
前記シールドの前記第1側面部と前記第2側面部との間には、第1シールド隙間部が存在し、
前記シールドの前記第2側面部と前記第3側面部との間には、第2シールド隙間部が存在し、
前記シールドの前記第3側面部と前記第4側面部との間には、第3シールド隙間部が存在し、
前記シールドの前記第4側面部と前記第1側面部との間には、第4シールド隙間部が存在し、
前記樹脂部材が、前記第1シールド隙間部、前記第2シールド隙間部、前記第3シールド隙間部、及び前記第4シールド隙間部に配置された、
車載用カメラ。
【請求項6】
請求項5に記載の車載用カメラであって、
前記シールドの前記第1底面部、前記接続部、及び前記第2底面部が、一枚の金属板を基に絞り加工により形成され、
前記シールドの前記第1側面部、前記第2側面部、前記第3側面部、及び前記第4側面部が、前記金属板の折り曲げ加工により形成される、
車載用カメラ。
【請求項7】
請求項5に記載の車載用カメラであって、
前記樹脂部材が、前記第1シールド隙間部、前記第2シールド隙間部、前記第3シールド隙間部、及び前記第4シールド隙間部を通って前記筐体の内面に接触する、
車載用カメラ。
【請求項8】
請求項5に記載の車載用カメラであって、
前記筐体は、
前記シールドの前記第1側面部に対応した第1側壁部と、
前記第1側壁部と連続して形成され、前記シールドの前記第2側面部に対応した第2側壁部と、
前記第2側壁部と連続して形成され、前記シールドの前記第3側面部に対応した第3側壁部と、
前記第3側壁部及び前記第1側壁部と連続して形成され、前記シールドの前記第4側面部に対応した第4側壁部と、
前記筐体の前記第1側壁部及び前記第2側壁部の間に形成された第1筐体角部と、
前記筐体の前記第2側壁部及び前記第3側壁部の間に形成された第2筐体角部と、
前記筐体の前記第3側壁部及び前記第4側壁部の間に形成された第3筐体角部と、
前記筐体の前記第4側壁部及び前記第1側壁部の間に形成された第4筐体角部と、を備え、
前記樹脂部材は、
前記第1シールド隙間部を通って、前記筐体の前記第1筐体角部の内面と接触し、
前記第2シールド隙間部を通って、前記筐体の前記第2筐体角部の内面と接触し、
前記第3シールド隙間部を通って、前記筐体の前記第3筐体角部の内面と接触し、
前記第4シールド隙間部を通って、前記筐体の前記第4筐体角部の内面と接触する、
車載用カメラ。
【請求項9】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記樹脂部材は、前記回路基板の前記第1端面、前記回路基板の前記第2端面、前記回路基板の前記第3端面、及び前記回路基板の前記第4端面に、更に接触する、
車載用カメラ。
【請求項10】
請求項9に記載の車載用カメラであって、
前記樹脂部材の界面の少なくとも一部が、前記光軸の方向において、前記回路基板の前記第1面及び前記回路基板の前記第2面の間にある、
車載用カメラ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載用カメラに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両の安全性向上、自動運転機能の導入などの要請に伴い、車両に搭載され、車両の内外を撮影する車載用カメラの開発が活発になっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/125074号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に求められる安全性、自動運転機能などに関する要求レベルは向上する一方であり、車載用カメラについてもさらなる性能向上などが求められている。
【0005】
本開示は、新たな車載用カメラを提供する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、少なくとも一つのレンズを備えたレンズユニットと、第1面と、前記第1面と反対の第2面を有し、前記第1面と前記第2面との間に端面を有する回路基板と、前記回路基板の回路に電気的に接続され、前記少なくとも一つのレンズの光軸上に配置された撮像素子と、前記レンズユニットを支持し、少なくとも前記回路基板と前記撮像素子を収容する筐体と、前記筐体の内部空間において前記回路基板を囲うように配置された金属製のシールドと、を備え、前記回路基板は、前記回路基板の平面視において、少なくとも第1辺、第2辺、第3辺、及び第4辺を備える第1形状を有し、前記回路基板の前記端面は、前記第1辺に対応する第1端面、前記第2辺に対応する第2端面、前記第3辺に対応する第3端面、前記第4辺に対応する第4端面を、少なくとも備え、前記筐体は、前記回路基板と対向する底面において、前記筐体の内側と外側に渡って配置されたコネクタを備え、 前記コネクタは、前記筐体の内側と外側を電気的に接続する第1端子と第2端子を少なくとも備え、前記コネクタの前記第1端子及び前記第2端子は、前記回路基板の前記回路に電気的に接続され、前記シールドは、前記回路基板の前記第2面に対向するように配置され、前記シールドの平面視において第5辺、第6辺、第7辺、及び第8辺を少なくとも有する第2形状を有し、前記第2形状の中心部を含むように配置された孔を備える第1底面部と、前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含むように配置された前記孔に対応し、前記回路基板の前記第2面に対向するように、かつ、前記回路基板の前記第2面を基準に前記第1底面部より離れて配置された第2底面部と、前記第1底面部の前記第5辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第1側面部と、前記第1底面部の前記第6辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第2側面部と、前記第1底面部の前記第7辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第3側面部と、 前記第1底面部の前記第8辺に対応して、前記第2底面部と反対の向きに配置された第4側面部と、前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含むように配置された前記孔の全周と、前記第2底面部の全周とを接続する接続部と、を備え、前記シールドの前記第2底面部は、前記筐体の前記底面に対応し、前記コネクタは、前記シールドの前記第2底面部を貫通するように配置され、前記シールドの前記第1側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第1端面に対向し、前記シールドの前記第2側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第2端面に対向し、前記シールドの前記第3側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第3端面に対向し、前記シールドの前記第4側面部の少なくとも一部は、前記回路基板の前記第4端面に対向し、前記シールドの前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含むように配置された前記孔は、前記シールドの平面視で第3形状を有し、磁性材を含み所定の熱伝導性を備え、前記回路基板と前記シールドの前記第1底面部の間において前記シールドの前記第1底面部の前記第2形状の中心部を含む前記孔の周りの全周に渡って配置された、樹脂部材を更に備え、前記樹脂部材は、前記回路基板の前記第2面、前記シールドの前記第1側面部、前記シールドの前記第2側面部、前記シールドの前記第3側面部、前記シールドの前記第4側面部、及び前記シールドの前記第1底面部に接触する、車載用カメラを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、樹脂部材が回路基板及びシールドに接触し、電磁波の経路となり得る隙間を塞ぐため、ノイズの輻射または流入を効果的に防止することができる。また、樹脂部材そのものが磁性材を含むため、ノイズを遮断または吸収する機能を有している。よって、樹脂部材が放熱作用のみならず、ノイズのシールド作用をも奏することができ、車載用カメラの高い信頼性を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車両の一例であって、車載用カメラが搭載された車両の上面図
図1に示した車両に設けられる車載用カメラ、カメラECU及びディスプレイの接続例を示すブロック図
車両の他の例であって、車載用カメラが搭載された車両の車室の概略図
図3の車両の上面図
図3に示した車両に設けられる車載用カメラ、カメラECU及び表示器の接続例を示すブロック図
実施形態に係る車載用カメラの前方斜視図
実施形態に係る車載用カメラの後方斜視図
実施形態に係る車載用カメラの分解斜視図
実施形態に係る車載用カメラの上面図
図9のI-I線に沿った断面図
シールドの斜視図
レンズユニット、回路基板、及び撮像素子を除いた状態における車載用カメラの上面図
図12の斜視図
変形例のシールドの斜視図
車載用カメラから外部に漏れ出るノイズの強度を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を適宜参照しつつ、本開示に係る車載用カメラを具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
【0010】
(車載用カメラが搭載された車両)
図1は、車両の一例であって、車載用カメラが搭載された車両の上面図を示す。車両Vは、車載用カメラ100として、車載用カメラ100A、車載用カメラ100B、車載用カメラ100C、車載用カメラ100Dを搭載している。車載用カメラ100Aはフロントカメラであり、車載用カメラ100Bはリアカメラであり、車載用カメラ100Cは右サイドカメラであり、 車載用カメラ100Dは左サイドカメラである。車載用カメラ100A~100Dは、例えば180°程度の画角を有する広角カメラであり、車両Vの全周が撮像されるように配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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