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公開番号2025091141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206210
出願日2023-12-06
発明の名称ケラチン繊維に適した組成物
出願人ロレアル,L’OREAL
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/42 20060101AFI20250611BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】脂肪アミンをベースとする、毛髪等のケラチン繊維の処置に有用な組成物であって、ケラチン繊維に、強化された滑らかさ等の改善された美容性能をもたらすことができる、組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は主に、毛髪等のケラチン繊維用の組成物であって、(a)少なくとも1種の脂肪アミンと、(b)少なくとも1種のエステルクワットと、(c)少なくとも1種のスクロースエステルとを含む、組成物に関する。本発明は、例えば、脂肪アミンのみしか含まない組成物と比較して、毛髪等のケラチン繊維の滑らかさを改善することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
毛髪等のケラチン繊維用の組成物であって、
(a)少なくとも1種の脂肪アミンと、
(b)少なくとも1種のエステルクワットと、
(c)少なくとも1種のスクロースエステルと
を含む、組成物。
続きを表示（約 1,900 文字）【請求項２】
(a)脂肪アミンが脂肪アミドアミンから選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項３】
(a)脂肪アミンが、以下の式(II):
R-CO-N(H)-R''-N(R')
2
(II)
(式中、
Rは、5～29個の炭素原子、好ましくは7～23個の炭素原子を含有する一価炭化水素系基、特に、直鎖状若しくは分枝状、飽和若しくは不飽和、置換若しくは非置換のC
5
～C
29
、好ましくはC
7
～C
23
アルキル基、好ましくは、直鎖状若しくは分枝状のC
5
～C
29
、更により良好にはC
5
～C
23
アルキル基、又は、直鎖状若しくは分枝状のC
5
～C
29
、好ましくはC
7
～C
23
アルケニル基を表し、
R"は、同一であっても異なっていてもよく、6個未満の炭素原子、好ましくは2個又は3個の炭素原子を含有する二価炭化水素系基(例えば、アルキレン基)を表し、
R'は、同一であっても異なっていてもよく、6個未満の炭素原子、好ましくは1～4個の炭素原子を含有する、直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換の一価炭化水素系基(例えば、アルキル基)、好ましくはメチル基を表す)
を有する脂肪アミドアミンから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項４】
(a)脂肪アミンが、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項５】
組成物中の(a)脂肪アミンの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%～15質量%、好ましくは0.05質量%～10質量%、より好ましくは0.1質量%～5質量%である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項６】
(b)エステルクワットが、以下の一般式(1):
R
1
CO-O-CH
2
CH
2
-N
+
(R
3
)
2
-CH
2
CH
2
-O-OCR
2
A
-
(1)
(式中、
R
1
CO及びOCR
2
のそれぞれは、独立して、10～28個の炭素原子、好ましくは12～24個の炭素原子、より好ましくは14～20個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和の、好ましくは飽和の、アシル基を示し、
R
3
は、独立して、メチル基等のC
1～4
アルキル基、又はヒドロキシエチル基(-CH
2
CH
2
OH)等のC
1～4
ヒドロキシアルキル基を示し、
A
-
は、対イオンである)
によって表される、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項７】
(b)エステルクワットが、ジステアロイルエチルジモニウムクロリド、ジオレオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項８】
組成物中の(b)エステルクワットの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%～15質量%、好ましくは0.05質量%～10質量%、より好ましくは0.1質量%～5質量%である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項９】
(c)スクロースエステルが、スクロースと、少なくとも1種の直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和のC
6
～C
30
、好ましくはC
12
～C
22
脂肪酸とのエステルから選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項１０】
(c)スクロースエステルが、ラウリン酸スクロース、パルミチン酸スクロース、ステアリン酸スクロース、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、毛髪等のケラチン繊維を処置するのに適した、好ましくはコンディショニングするのに適した組成物に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
毛髪の美容の分野において、多様なリーブオンタイプ及びリンスオフタイプの毛髪ケア美容製品が、毛髪を処置、例えばコンディショニングするために使用されてきた。
【０００３】
ヘアトリートメント用化粧品は、多くの場合、カチオン性又は潜在的にカチオン性の成分を含み、カチオン性又は潜在的にカチオン性の成分を毛髪繊維に付着させることによる滑らかさ等の美容性能の改善が期待される。脂肪アミンは、ヘアトリートメント用化粧品に広く使用される該成分の一つである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
Walter Noll著、Chemistry and Technology of Silicones(1968)Academic Press
Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27～32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
脂肪アミンをベースとするヘアトリートメントの美容性能を更に改善する必要性が依然として存在する。
【０００６】
本発明の目的は、脂肪アミンをベースとする、毛髪等のケラチン繊維の処置に有用な組成物であって、ケラチン繊維に、強化された滑らかさ等の改善された美容性能をもたらすことができる、組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の上記の目的は、毛髪等のケラチン繊維用の組成物であって、
(a)少なくとも1種の脂肪アミンと、
(b)少なくとも1種のエステルクワットと、
(c)少なくとも1種のスクロースエステルと
を含む、組成物によって達成することができる。
【０００８】
(a)脂肪アミンは、脂肪アミドアミンから選択してよい。
【０００９】
(a)脂肪アミンは、以下の式(II):
R-CO-N(H)-R''-N(R')
2
(II)
(式中、
Rは、5～29個の炭素原子、好ましくは7～23個の炭素原子を含有する一価炭化水素系基、特に、直鎖状若しくは分枝状、飽和若しくは不飽和、置換又は非置換のC
5
～C
29
、好ましくはC
7
～C
23
アルキル基、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC
5
～C
29
、更により良好にはC
5
～C
23
アルキル基、又は直鎖状若しくは分枝状のC
5
～C
29
、好ましくはC
7
～C
23
アルケニル基を表し、
R"は、同一であっても異なっていてもよく、6個未満の炭素原子、好ましくは2個又は3個の炭素原子を含有する二価炭化水素系基(例えば、アルキレン基)を表し、
R'は、同一であっても異なっていてもよく、6個未満の炭素原子、好ましくは1～4個の炭素原子を含有する、直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換の一価炭化水素系基(例えば、アルキル基)、好ましくはメチル基を表す)
を有する脂肪アミドアミンから選択してもよい。
【００１０】
(a)脂肪アミンは、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択されうる。
（【００１１】以降は省略されています）

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