TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025090802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2025041957,2021017880
出願日2025-03-15,2021-02-06
発明の名称紫外線吸収剤水性組成物
出願人御国色素株式会社
代理人個人
主分類C09K 3/00 20060101AFI20250610BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】透明性に優れ、かつ紫外線を十分に遮蔽する紫外線吸収剤水性組成物、及びそれを用いたコーティング組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも紫外線吸収剤及び分散剤が水性媒体中に存在している水性組成物であって、紫外線吸収剤が、以下の一般式で表される化合物であることを特徴とする紫外線吸収剤水性組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025090802000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">59</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
式中、R1及びR1’は、独立に、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ペルフルオロアルキル基等、R2及びR2’は、独立に、炭素原子数1~12のアルキル基等である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも紫外線吸収剤及び分散剤が水性媒体中に存在している水性組成物であって、紫外線吸収剤が、以下の一般式(I)で表される化合物であることを特徴とする紫外線吸収剤水性組成物。
一般式(I)
TIFF
2025090802000007.tif
59
170
式中、
R
1
及びR
1'
は、互いに同一又は異なってもよく、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、1個ないし12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基、R
3
SO-基又はR
3

2
-基である。
R
2
及びR
2'
は、互いに同一又は異なってもよく、炭素原子数1~12のアルキル基、CO
2
H基により置換された炭素原子数1~12のアルキル基、フェニル基、アルキル基部分に1~4個の炭素原子を含むフェニルアルキル基、または炭素原子数5~8のシクロアルキル基である。
R
3
は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数2ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし9のアルコキシカルボニル基により置換されたアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のフェニルアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基又は炭素原子数1ないし4のアルキル基1個又は2個により置換された前記アリール基、或いは1,1,2,2-テトラヒドロペルフルオロアルキル基(この基のペルフルオロアルキル部分は、6個ないし16個の炭素原子からなる)である。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
紫外線吸収剤が、平均分散粒子径10~35nmで分散していることを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収剤水性組成物。
【請求項3】
分散剤が、コントロール重合のアクリル系共重合物から選択される一以上の化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載の紫外線吸収剤水性組成物。
【請求項4】
さらに界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の紫外線吸収剤水性組成物。
【請求項5】
一般式(I)の化合物において、


が塩素、R

がtert-オクチルであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の紫外線吸収剤水性組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の紫外線吸収剤水性組成物を、更に樹脂成分と混合し、コーティング液化することを特徴とするコーティング用組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線吸収剤組成物、その製造方法及びコーティング用組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、優れた紫外線吸収性能及び光安定性等の性質が知られ、広く用いられてきた。特に、2,2´-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-tert-オクチルフェノール](別名ビスオクトリゾール)は、長波長まで吸収できる紫外線吸収剤として知られているが、有機系化合物であり、揮発性有機溶媒等に溶解して分子状態で使用されるのが一般的である。
しかし、揮発性有機系溶媒の環境、人体への影響が懸念されることから、水系溶媒の使用が望まれるが、ビスオクトリゾールは水には不溶である。そこで当該化合物を水中に分散する手法が報告されている(特許文献1,2,3,4,5)。
水中に分散することにより、水系溶媒が使用可能になり有機系溶媒を用いなくて済むだけでなく、分散状態であり溶解していないことから、紫外線吸収剤自体の耐光性が向上し、また分散状態のものは溶解状態のものより長波長まで吸収が増大することから紫外線吸収剤の使用量をより少なくできるため、水系塗料、ゾルゲルコーティング液、インラインコーティング液等へ適用製品対象が広がることが期待できる。さらに、水分散液とすることで、塗料形態にもフィルム形態などにも加工でき、特に、透明な分散液とすることで、繊維材料、インク、化粧品等、耐光性が必要かつ透明性が重視される製品への幅広い適用が期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-95559号公報
特許5270134号公報
WO2015/152057
特許5396265号公報
特許5700552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、本発明者の検討により、これら従来より知られている文献で開示されている分散液では、紫外線を十分にカットしつつ可視光透過率を向上させることが難しいことがかった。具体的には、上記の各文献のうち特許文献1~3では、紫外領域(200nm~380nm)の透過率が0.0%となる場合の可視光(600nm)の透過率が25%を越えるもの(紫外線吸収剤濃度を0.00982%としたときの数値)は得られなかったこのため、ガラスコーティングのように上記報告よりも高い透明性を必要とする用途への適応は難しかった。
【0005】
また、特許文献4、5では、長時間の製造工程を経ることによって高い透過率を保持しており、製造工程が長いことより生産効率が高いとは言えなかった。
従って、高い透過率を保持しつつ製造工程の短い生産効率の高い分散組成物が求められた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記の課題を解決するために検討を重ねた。その結果、特定の紫外線吸収剤を用い分散することによりこれまでよりも短い時間で透過率を向上できることがわかった。すなわち、特定のビスオクトリゾール類縁化合物を水中に分散させた分散液である。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1) 少なくとも紫外線吸収剤及び分散剤が水性媒体中に存在している水性組成物であって、紫外線吸収剤が、以下の一般式(I)で表される化合物であることを特徴とする紫外線吸収剤水性組成物、
一般式(I)
TIFF
2025090802000001.tif
59
170
式中、
R
1
及びR
1'
は、互いに同一又は異なってもよく、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、1個ないし12個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基、R
3
SO-基又はR
3

2
-基である。
R
2
及びR
2'
は、互いに同一又は異なってもよく、炭素原子数1~12のアルキル基、CO
2
H基により置換された炭素原子数1~12のアルキル基、フェニル基、アルキル基部分に1~4個の炭素原子を含むフェニルアルキル基、または炭素原子数5~8のシクロアルキル基である。
R
3
は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数2ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし9のアルコキシカルボニル基により置換されたアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のフェニルアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基又は炭素原子数1ないし4のアルキル基1個又は2個により置換された前記アリール基、或いは1,1,2,2-テトラヒドロペルフルオロアルキル基(この基のペルフルオロアルキル部分は、6個ないし16個の炭素原子からなる)である。
(2) 紫外線吸収剤が、平均分散粒子径10~35nmで分散していることを特徴とする上記(1)記載の紫外線吸収剤水性組成物、
【0008】
(3) 分散剤が、コントロール重合のアクリル系共重合物から選択される一以上の化合物であることを特徴とする上記(1)1又は(2)記載の紫外線吸収剤水性組成物、
(4) さらに界面活性剤を含有することを特徴とする上記(1)~(3)のいずれかに記載の紫外線吸収剤水性組成物、
(5) 一般式(I)の化合物において、


が塩素、R

がtert-オクチルであることを特徴とする上記(1)~(4)のいずれかに記載の紫外線吸収剤水性組成物、
(6) 上記(1)~(5)のいずれかに記載の紫外線吸収剤水性組成物を、更に樹脂成分と混合し、コーティング液化することを特徴とするコーティング用組成物の製造方法、
にある。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、紫外線を十分にカットしつつ可視光透過率を向上させることのできる紫外線吸収剤組成物及びこれを用いたコーティング組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1、実施例2で得られた本発明の紫外線吸収剤分散体と比較例1、比較例4、比較例5、比較例8、比較例9で得られた紫外線吸収剤分散体の波長に対する透過率のグラフを示す図である。
図2は、実施例1、実施例2で得られた本発明の紫外線吸収剤分散体と比較例1、比較例4、比較例5、比較例8、比較例9で得られた紫外線吸収剤分散体の波長に対する吸光度のグラフを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

御国色素株式会社
黒色顔料及び黒色顔料分散液
1か月前
御国色素株式会社
導電性炭素材料分散液及びその製造方法
20日前
御国色素株式会社
紫外線吸収剤水性組成物
1日前
日本板硝子株式会社
機能性膜付きガラス基材
2か月前
個人
消火塗料
2か月前
個人
粘着テープ
1か月前
ベック株式会社
被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性被覆材
8日前
ベック株式会社
水性被覆材
8日前
日榮新化株式会社
粘着テープ
2か月前
ぺんてる株式会社
固形描画材
1か月前
三商株式会社
屋外用塗料組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
パテ組成物
1か月前
日榮新化株式会社
掲示パネルセット
2か月前
東ソー株式会社
ホットメルト接着剤
2か月前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
1か月前
ぺんてる株式会社
水性インキ組成物
27日前
artience株式会社
印刷インキ
8日前
コニシ株式会社
プライマー組成物
2か月前
JNC株式会社
光硬化型導電性ペースト
16日前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
9日前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
2か月前
株式会社フェクト
透明防錆塗料
6日前
花王株式会社
レオロジー改質剤
1か月前
個人
レンズ用防曇剤
1か月前
アイカ工業株式会社
バランスウエイト用組成物
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末
2か月前
日東電工株式会社
粘着シート
19日前
大日本印刷株式会社
塗工液及び容器
2か月前
TOTO株式会社
部材
2か月前
花王株式会社
液状レオロジー改質剤
1か月前
旭化成株式会社
包装材
1か月前
TOTO株式会社
設備
2か月前
リンテック株式会社
粘着シート
1日前
artience株式会社
コーティング剤及び包装材
2か月前
続きを見る