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公開番号2025102437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219883
出願日2023-12-26
発明の名称複層塗膜の形成方法及び複層塗膜
出願人日本ペイント株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250701BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】被塗物の防錆性を向上できると共に、塗膜の膨れを抑制できる複層塗膜の形成方法を提供すること。
【解決手段】被塗物上に、下塗塗料組成物を塗装し下塗塗膜を形成する工程と、下塗塗膜上に、上塗塗料組成物を塗装し上塗塗膜を形成する工程と、を含む複層塗膜の形成方法であって、下塗塗料組成物は、樹脂成分と、顔料と、溶剤と、を含み、樹脂成分は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びアルキド樹脂のうち少なくとも1種を含み、顔料は、防錆顔料としての酸化マグネシウム、及びリン酸塩を含み、下塗塗膜の顔料体積濃度(PVC)が10~70であり、かつ、下塗塗膜における防錆顔料の顔料体積濃度(PVC)が1~50である、複層塗膜の形成方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被塗物上に、下塗塗料組成物を塗装し下塗塗膜を形成する工程と、前記下塗塗膜の上層に、上塗塗料組成物を塗装し上塗塗膜を形成する工程と、を含む複層塗膜の形成方法であって、
前記下塗塗料組成物は、樹脂成分と、顔料と、溶剤と、を含み、
前記樹脂成分は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びアルキド樹脂のうち少なくとも1種を含み、
前記顔料は、防錆顔料としての酸化マグネシウム、及びリン酸塩を含み、
前記下塗塗膜の顔料体積濃度(PVC)が10~70%であり、かつ、前記下塗塗膜における前記防錆顔料の顔料体積濃度(PVC)が1~50%である、複層塗膜の形成方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記顔料として、体質顔料を更に含む、請求項1に記載の複層塗膜の形成方法。
【請求項3】
前記上塗塗料組成物は、フッ素系塗料組成物、シリコン系塗料組成物、ウレタン系塗料組成物、アルキド系塗料組成物、及びエポキシ系塗料組成物のうちいずれかである、請求項1又は2に記載の複層塗膜の形成方法。
【請求項4】
前記下塗塗膜を形成する工程の前に、前記被塗物上にジンクリッチペイントを塗装しジンクリッチ塗膜を形成する工程を更に含む、請求項1又は2に記載の複層塗膜の形成方法。
【請求項5】
前記下塗塗膜における、前記酸化マグネシウムに対する前記リン酸塩の含有比は、質量比で0.05~20である、請求項1又は2に記載の複層塗膜の形成方法。
【請求項6】
被塗物上に形成される、下塗塗膜、及び前記下塗塗膜の上層に配置される上塗塗膜を含む複層塗膜であって、
前記下塗塗膜は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びアルキド樹脂のうち少なくとも1種と、防錆顔料としての酸化マグネシウム、及びリン酸塩と、を含み、
前記下塗塗膜の顔料体積濃度(PVC)が10~70%であり、かつ、前記下塗塗膜における前記防錆顔料の顔料体積濃度(PVC)が1~50%である、複層塗膜。
【請求項7】
前記下塗塗膜は、体質顔料を更に含む、請求項6に記載の複層塗膜。
【請求項8】
前記上塗塗膜は、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、及びエポキシ系樹脂のうちいずれかを含む、請求項6又は7に記載の複層塗膜。
【請求項9】
前記被塗物と、前記下塗塗膜との間に、ジンクリッチ塗膜を有する、請求項6又は7に記載の複層塗膜。
【請求項10】
前記下塗塗膜における、前記酸化マグネシウムに対する前記リン酸塩の含有比は、質量比で0.05~20である、請求項6又は7に記載の複層塗膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複層塗膜の形成方法及び複層塗膜に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、鋼鈑等の被塗物の表面に、防錆性を向上させるための複層塗膜を形成することが行われている。複層塗膜としては、下塗塗料により形成される下塗塗膜と、上塗塗料により形成される上塗塗膜と、を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-106154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複層塗膜が形成される被塗物に対しては、防錆性が付与されるが、更なる防錆性や耐久性の向上が要求されていた。特に被塗物の用途によっては、複層塗膜を塗り直す際に多大な費用が発生する場合がある。従って、被塗物に防錆性を付与するだけでなく、複層塗膜の耐久性を向上させることで、被塗物のメンテナンス費用を節減できるため好ましい。しかし、従来の複層塗膜は、塗膜に傷がついた場合に、その箇所を起点として塗膜の膨れが発生し防錆性が低下するという課題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、被塗物の防錆性を向上できると共に、塗膜の膨れを抑制できる複層塗膜の形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明は、被塗物上に、下塗塗料組成物を塗装し下塗塗膜を形成する工程と、前記下塗塗膜の上層に、上塗塗料組成物を塗装し上塗塗膜を形成する工程と、を含む複層塗膜の形成方法であって、前記下塗塗料組成物は、樹脂成分と、顔料と、溶剤と、を含み、前記樹脂成分は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びアルキド樹脂のうち少なくとも1種を含み、前記顔料は、防錆顔料としての酸化マグネシウム、及びリン酸塩を含み、前記下塗塗膜の顔料体積濃度(PVC)が10~70%であり、かつ、前記下塗塗膜における前記防錆顔料の顔料体積濃度(PVC)が1~50%である、複層塗膜の形成方法に関する。
【0007】
(2) 前記顔料として、体質顔料を更に含む、(1)に記載の複層塗膜の形成方法。
【0008】
(3) 前記上塗塗料組成物は、フッ素系塗料組成物、シリコン系塗料組成物、ウレタン系塗料組成物、アルキド系塗料組成物、及びエポキシ系塗料組成物のうちいずれかである、(1)又は(2)に記載の複層塗膜の形成方法。
【0009】
(4) 前記下塗塗膜を形成する工程の前に、前記被塗物上にジンクリッチペイントを塗装しジンクリッチ塗膜を形成する工程を更に含む、(1)~(3)のいずれかに記載の複層塗膜の形成方法。
【0010】
(5) 前記下塗塗膜における、前記酸化マグネシウムに対する前記リン酸塩の含有比は、質量比で0.05~20である、(1)~(4)のいずれかに記載の複層塗膜の形成方法。
(【0011】以降は省略されています)

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