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公開番号2025088556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203333
出願日2023-11-30
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20250604BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】網膜層の形状に関する情報から検出した異常領域と断層画像を基に検出した異常領域との関係を容易に把握するための手段を提供する。
【解決手段】被検眼の眼底の断層画像を取得する断層画像取得部と、前記断層画像を基に、前記被検眼の網膜層における異常な形状を有する部分についての情報である形状異常情報を取得する形状異常情報取得部と、前記断層画像における異常領域である断層異常領域を基に、前記被検眼の網膜層における前記断層異常領域を有する部分についての情報である断層異常情報を取得する断層異常情報取得部と、前記形状異常情報の少なくとも一部と前記断層異常情報の少なくとも一部とを互いに区別できるように表示する制御を行う表示制御部と、を備える、ことを特徴とする情報処理装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
被検眼の眼底の断層画像を取得する断層画像取得部と、
前記断層画像を基に、前記被検眼の網膜層における異常な形状を有する部分についての情報である形状異常情報を取得する形状異常情報取得部と、
前記断層画像における異常領域である断層異常領域を基に、前記被検眼の網膜層における前記断層異常領域を有する部分についての情報である断層異常情報を取得する断層異常情報取得部と、
前記形状異常情報の少なくとも一部と前記断層異常情報の少なくとも一部とを互いに区別できるように表示する制御を行う表示制御部と、
を備える、ことを特徴とする情報処理装置。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記形状異常情報の少なくとも一部と前記断層異常情報の少なくとも一部とを、前記眼底に沿った面および前記眼底と垂直に交わる方向の面の少なくともいずれか一方の面に表した異常マップを取得する異常マップ取得部をさらに有し、
前記表示制御部は、前記異常マップを表示する制御を行うことが可能なように構成されている、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記異常マップ取得部は、形状異常マップ取得部および断層異常マップ取得部を有し、
前記形状異常マップ取得部は、第１の所定の網膜層についての前記形状異常情報を、前記眼底に沿った面に表したマップである形状異常マップを取得し、
前記断層異常マップ取得部は、第２の所定の網膜層についての前記断層異常情報を前記眼底に沿った面に投影して得られたマップである断層異常マップを取得し、
前記表示制御部は、前記形状異常マップと前記断層異常マップとを表示する制御を行うことが可能なように構成されている、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記異常マップ取得部は、形状異常マップ取得部および形状異常逆投影領域取得部を有し、
前記形状異常マップ取得部は、第１の所定の網膜層についての前記形状異常情報を、前記眼底に沿った面に表したマップである形状異常マップを取得し、
前記形状異常逆投影領域取得部は、前記断層画像における前記形状異常マップに対応する領域を示す形状異常逆投影領域を取得し、
前記表示制御部は、前記形状異常逆投影領域と前記断層異常領域とを表示する制御を行うことが可能なように構成されている、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項５】
被検眼の眼底の断層画像における異常領域である断層異常領域を取得する断層異常領域取得部と、
前記断層異常領域に基づいて、処理対象である対象網膜層を決定する決定部と、
前記断層画像を基に、前記対象網膜層について異常な形状を有する部分についての情報を、前記眼底に沿った面に表した形状異常マップを取得する形状異常マップ取得部と、
前記形状異常マップを表示する制御を行う表示制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項６】
前記表示制御部は、前記第１の所定の網膜層と前記第２の所定の網膜層とが同一でない場合に、前記第１の所定の網膜層および前記第２の所定の網膜層のうちの少なくともいずれか一方に関する情報を表示する制御を行うことが可能なように構成されている、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記断層異常マップ取得部は、前記第２の所定の網膜層として、前記第１の所定の網膜層と同一の網膜層を設定して前記断層異常マップを取得するように構成されている、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記断層異常情報取得部は、前記第１の所定の網膜層と同一の網膜層における前記断層異常領域を取得するように構成されている、請求項３または４に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記形状異常マップ取得部は、前記第１の所定の網膜層として、前記第２の所定の網膜層と同一の網膜層を設定して前記形状異常マップを取得するように構成されている、請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記形状異常マップ上の注目位置を指定する注目位置指定部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記注目位置を含む前記断層画像における、前記断層異常領域および前記形状異常逆投影領域を表示する制御を行うことが可能なように構成されている、請求項４に記載の情報処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
光干渉断層撮影（ＯＣＴ：ＯｐｔｉｃａｌＣｏｈｅｒｅｎｃｅＴｏｍｏｇｒａｐｈｙ）装置などの眼底の断層画像撮像装置は、網膜層内部の状態を三次元的に観察することが可能である。ＯＣＴ画像撮像装置などの断層画像撮像装置は、疾病の診断をより的確に行うのに有用であることから近年注目を集めている。
また、眼底の断層画像から疾病などに関連し得る異常領域を検出する技術も存在する。この技術も、疾病の診断を支援するのに有用であることから近年注目を集めている。
特許文献１には、断層画像中の層厚や曲率などの網膜層の形状に関する情報を眼底画像に重畳して表示する技術が開示されている。特許文献１では、網膜層の形状に関する情報を眼底に沿った面（以下、眼底平行面ともいう。）に投影した２次元マップ（以下、形状マップともいう）を取得し、また、形状マップ中の異常領域を画像化した２次元マップを取得している。
また、特許文献２には、断層画像中の異常領域を形状マップに重畳して表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－２３８０号公報
特開２０２２－１６０１８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示されるような網膜層の形状に関する情報から検出した異常領域と、特許文献２に開示されるような断層画像を基に検出した異常領域とは、互いに異なるプロセスを経て検出された異常領域である。そのため、これらの異常領域の関係を容易に把握するための手段が求められる。本発明は、上記課題を解決するために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
すなわち、本発明の一態様による情報処理装置は、被検眼の眼底の断層画像を取得する断層画像取得部と、前記断層画像を基に、前記被検眼の網膜層における異常な形状を有する部分についての情報である形状異常情報を取得する形状異常情報取得部と、前記断層画像における異常領域である断層異常領域を基に、前記被検眼の網膜層における前記断層異常領域を有する部分についての情報である断層異常情報を取得する断層異常情報取得部と、前記形状異常情報の少なくとも一部と前記断層異常情報の少なくとも一部とを互いに区別できるように表示する制御を行う表示制御部と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、網膜層の形状に関する情報から検出した異常領域と断層画像を基に検出した異常領域との関係を容易に把握するための手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
第１の実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。
第１の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
第１の実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の手順の一例を示すフロー図である。
第１の実施形態における表示画面の一例を示す図である。
第１の実施形態における表示画面の一例を示す図である。
第１の実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
本発明は、ＯＣＴ画像撮像装置に接続されたワークステーションや画像解析を行うワークステーション、読影端末ビューワに対して好ましく適用できる。前記ＯＣＴ画像撮像装置は、例えば、タイムドメインＯＣＴ装置、スペクトラルドメインＯＣＴ装置などを含む。
【０００９】
［第１の実施形態］
第１の実施形態では、断層異常領域と、断層異常マップと、形状異常マップと、形状異常逆投影領域と、を区別できるように表示する情報処理装置について説明する。本実施形態において断層異常領域は、被検眼の眼底をＯＣＴ画像撮像装置で撮影して得られたＯＣＴボリュームデータ中の特定の断層画像の異常領域である。また、本実施形態において断層異常マップは、全断層画像における断層異常領域を眼底平行面に投影した２次元マップである。また、本実施形態において形状異常マップは、各断層画像中における特定の網膜層の形状に関する情報を、全断層画像で眼底平行面に投影した２次元マップである形状マップにおける異常領域を示すマップである。また、本実施形態において形状異常逆投影領域は、形状異常マップを前記特定の断層画像上に逆投影した領域である。
【００１０】
ここで逆投影とは、本実施形態では、形状マップ上または形状異常マップ上の所定の領域に対応する断層画像上の領域を求める処理のことを表す。
（【００１１】以降は省略されています）

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