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公開番号2025088337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202986
出願日2023-11-30
発明の名称液体吐出ヘッド、ヘッドモジュール及び液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20250604BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ヘッド基板に発生した電流を放電させる構造を有する液体吐出ヘッドを提供すること。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、圧力発生手段により容積を変化させることができる圧力室を形成した液室基板122と、液室基板122に接合されたノズル基板10と、液室基板122の、ノズル基板10と接合されている面と反対の面に接合された保持基板126と、を備え、液室基板122の四つの角部と、少なくとも四つの角部の、液室基板122から保持基板126までの側面とは、導電性樹脂130で覆われた構造であり、保持基板126は、液室基板122と接合されている面と反対の面に導電性のフレーム(導電性フレーム)が接合された構造である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
圧力発生手段により容積を変化させることができる圧力室を形成した液室基板と、
前記液室基板に接合されたノズル基板と、
前記液室基板の、前記ノズル基板と接合されている面と反対の面に接合された保持基板と、を備え、
前記液室基板の四つの角部と、少なくとも前記四つの角部の、前記液室基板から前記保持基板までの側面とは、導電性樹脂で覆われた構造であり、
前記保持基板は、前記液室基板と接合されている面と反対の面に導電性のフレームが接合された構造である
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
圧力発生手段により容積を変化させることができる圧力室を形成した液室基板と、
前記液室基板に接合されたノズル基板と、
前記液室基板の、前記ノズル基板と接合されている面と反対の面に接合された保持基板と、を備え、
前記液室基板の四つの角部と、少なくとも前記四つの角部の、前記液室基板から前記保持基板までの側面と、少なくとも前記液室基板の周囲の側面の表面とは、導電性樹脂で覆われた構造であり、
前記保持基板は、前記液室基板と接合されている面と反対の面に導電性のフレームが接合された構造である
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドであって、
前記液室基板から前記保持基板までの側面は、前記側面と前記導電性樹脂との間に絶縁性の樹脂が設けられ、絶縁性樹脂と導電性樹脂との二層構造である
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項4】
圧力発生手段により容積を変化させることができる圧力室を形成した液室基板と、
前記液室基板に接合されたノズル基板と、
前記液室基板の、前記ノズル基板と接合されている面と反対の面に接合された保持基板と、を備え、
前記液室基板と前記保持基板との周囲の側面は、導電性樹脂で覆われた構造であり、
前記保持基板は、前記液室基板と接合されている面と反対の面に導電性のフレームが接合された構造である
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項5】
請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドであって、
前記液室基板と前記保持基板との側面には、金属部材の露出が無いことを特徴とする
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項6】
請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドであって、
金属製のベース部材と、
金属のカバー部材と、をさらに備え、
前記フレームは、前記ベース部材に絶縁物を介さず取り付けられ、
前記ベースは、前記ノズル基板の側に、前記カバー部材を接合した構造とする
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項7】
請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドであって、
前記ノズル基板と、前記液室基板と、前記保持基板とは、シリコンからなる
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項8】
請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドを搭載したヘッドモジュール。
【請求項9】
請求項8に記載のヘッドモジュールを搭載した液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド、ヘッドモジュール及び液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般的なインクジェットヘッドの吐出方式である圧電方式では、ノズル基板、液室基板、ダンパ及び保持基板(ダンパーフレーム)を接合した構造のヘッド基板が既に知られている。ノズル基板は、インクをインク滴として外部に吐出するための基板である。液室基板は、電気エネルギーを変位や力などの機械的エネルギーに変換する。ダンパは、そのエネルギーを消散させて衝撃を軽減する。保持基板は、ダンパが動くことのできる空間を有する。
従来から、液体の吐出性を向上させるため種々の提案がなされている(例えば、特許文献1)。
しかし、従来の液体吐出ヘッドでは、製造工程等で静電気が発生した場合、ヘッド基板で帯電し、過剰な電流(静電気)がヘッド基板に流れて液室基板の電極が破壊されてしまう問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ヘッド基板に発生した電流を放電させる構造を有する液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、
圧力発生手段により容積を変化させることができる圧力室を形成した液室基板と、
前記液室基板に接合されたノズル基板と、
前記液室基板の、前記ノズル基板と接合されている面と反対の面に接合された保持基板と、を備え、
前記液室基板の四つの角部と、少なくとも前記四つの角部の、前記液室基板から前記保持基板までの側面とは、導電性樹脂で覆われた構造であり、
前記保持基板は、前記液室基板と接合されている面と反対の面に導電性のフレームが接合された構造である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、ヘッド基板に発生した電流を放電させる構造を有する液体吐出ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
一実施形態に係るヘッドモジュールのノズル面側から見た分解斜視説明図である。
同ヘッドモジュールのヘッド短手方向に沿う断面説明図である。
図2の断面説明図の保持基板とその周辺を拡大した詳細説明図である。
実施形態1におけるヘッド基板の一例の詳細説明図であり、(A)は側面の断面説明図、(B)はノズル基板側から見たときの説明図である。
実施形態2におけるヘッド基板の一例の詳細説明図であり、(A)は側面の断面説明図、(B)はノズル基板側から見たときの説明図である。
実施形態2におけるヘッド基板の他の例の詳細説明図であり、(A)は側面の断面説明図、(B)はノズル基板側から見たときの説明図である。
実施形態3におけるヘッド基板の一例の詳細説明図であり、(A)は実施形態1のヘッド基板における電流の流れを説明する側面の断面説明図、(B)は実施形態3のヘッド基板の構造例と電流の流れとを説明する側面の断面説明図である。
実施形態4における液体吐出ヘッドの構造を説明する模式図であり、(A)は、液体吐出ヘッドの分解斜視模式図、(B)は、液体吐出ヘッドをノズル基板側から見た模式図である。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の概略説明図である。
同装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。
液体を吐出する装置の他の例における概略図である。
液体を吐出する装置の他の例における概略図である。
液体吐出ユニットの一例における概略図である。
液体吐出ユニットの他の例における概略図である。
適用例1における、本発明の実施形態に係る液体を吐出する装置としての電極の製造装置の一例を示す模式図である。
適用例2に係るアクチュエータを超音波診断装置に適用した一例を示す概略説明図である。
適用例2における、超音波探触子の構成の一例を示す概略構成図である。
適用例2における、アクチュエータの一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0008】
本発明は、液体吐出ヘッドとしてのインクジェットの構造に際して、ヘッド基板の最外周を導電性の樹脂で覆うことで、ノズル基板に発生した静電気が、導電性樹脂、導電性のフレーム及びベース部材を介して外部に放電することを特徴としている。
ヘッド基板の最外周の少なくとも一部分を導電性の樹脂で覆い、ヘッド基板に発生した電流を放電させる構造とすることで、静電気の影響を受けない液体吐出ヘッドを提供することができる。これにより、過剰な電流(静電気)によるヘッド基板の破壊を防止することができる。
【0009】
本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドは、例えば、圧力発生手段(圧電素子40)により容積を変化させることができる圧力室を形成した液室基板(液室基板122)と、液室基板に接合されたノズル基板(ノズル基板10)と、液室基板の、ノズル基板と接合されている面と反対の面に接合された保持基板(保持基板126)と、を備え、液室基板の四つの角部と、少なくとも四つの角部の、液室基板から保持基板までの側面とは、導電性樹脂(導電性樹脂130)で覆われた構造であり、保持基板は、液室基板と接合されている面と反対の面に導電性のフレーム(導電性フレーム128)が接合された構造である。( )内は後述する図3-4の構成を一例として対応付けている。
以下、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド等について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るヘッドモジュールのノズル面側から見た分解斜視説明図、図2は、同ヘッドモジュールのヘッド短手方向に沿う断面説明図である。
図1,図2を用いて本発明の一実施形態に係るヘッドモジュール(「液体吐出ユニット」、「ヘッドユニット」ともいう)について説明する。
ヘッドモジュール100は、複数のヘッド101と、ベース部材102と、カバー部材(「ノズルカバー」ともいう)103と、放熱部材104と、マニホールド105と、プリント基板(PCB)106と、モジュールケース107とを備えている。
ここで、一実施形態に係る液体吐出ヘッドは、複数のヘッド101と、ベース部材102と、カバー部材103とを備えるものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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