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公開番号2025086824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023201135
出願日2023-11-28
発明の名称通信装置、制御方法、及び、プログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04W 74/0808 20240101AFI20250602BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 TXOPの獲得及び他の通信装置への共有を行った通信装置と周囲の他の通信装置との通信の衝突を削減することを目的の1つとする。
【解決手段】 通信装置は、無線フレームを送信するためのTransmission Opportunity(TXOP)を獲得する。当該通信装置は、第1の無線フレームを用いて第1のTXOP期間を確保する。当該通信装置は、Triggerフレームを用いて前記第1のTXOP期間のうちの第2のTXOP期間を他の通信装置に割り当てる。当該通信装置は、前記第2のTXOP期間において前記第2のTXOP期間を終了することを示す所定のコントロールフレームを受信する。当該通信装置は、前記第2のTXOP期間において前記所定のコントロールフレームを受信した場合、前記受信から所定のInter Frame Space(IFS)時間経過後に第2の無線フレームを送信するよう制御する。当該通信装置は、所定の条件に基づいて前記第2の無線フレームを送信するよう制御する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
通信装置であって、
無線フレームを送信するためのTransmission Opportunity(TXOP)を獲得する獲得手段と、
第1の無線フレームを用いて第1のTXOP期間を確保する確保手段と、
Triggerフレームを用いて前記第1のTXOP期間のうちの第2のTXOP期間を他の通信装置に割り当てる共有手段と、
前記第2のTXOP期間において前記第2のTXOP期間を終了することを示す所定のコントロールフレームを受信する受信手段と、
前記第2のTXOP期間において前記所定のコントロールフレームを受信した場合、前記受信から所定のInter Frame Space(IFS)時間経過後に第2の無線フレームを送信するよう制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は所定の条件に基づいて前記第2の無線フレームを送信するよう制御する
ことを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記所定のコントロールフレームはContension Free-End(CF-End)フレームである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記所定のIFSはShort IFSである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記所定のIFSはPoint Coordination Function IFSである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記TriggerフレームはMulti User-Request To Send TXOP Sharing Trigger(MU-RTS TXS Trigger)フレームである
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記通信装置及び前記他の通信装置とはAPであって、
前記通信装置は無線ネットワークを構築する構築手段を更に有する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記第2の無線フレームは前記Triggerフレームであって、
前記制御手段は前記他の通信装置とは異なる他の通信装置に前記第1のTXOP期間のうちの第3のTXOP期間を割り当てると判断したことに基づいて前記Triggerフレームを送信するよう制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記第2の無線フレームはデータフレームであって、
前記制御手段は前記無線ネットワークに参加する通信装置へのデータの送信を行うと判断したことに基づいて前記データフレームを送信するよう制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項9】
前記第2の無線フレームは前記Triggerフレームであって、
前記制御手段は前記無線ネットワークに参加する通信装置にデータフレームの送信を促すと判断したことに基づいて前記Triggerフレームを送信するよう制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項10】
前記第2の無線フレームは前記所定のコントロールフレームであって、
前記制御手段は前記第1のTXOP期間を終了すると判断したことに基づいて前記所定のコントロールフレームを送信するよう制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を行う通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラムに関する
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、通信されるデータ量の増加に伴い、無線LAN(Local Area Network)等の通信技術の開発が進められている。無線LANの主要な通信規格として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格シリーズが知られている。IEEE802.11規格シリーズには、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax等の規格が含まれる。なお、現在、IEEE802.11axの後継規格であるIEEE802.11be規格の規格策定が進んでいる。
【0003】
また、IEEE802.11規格のチャネルアクセス方式として、Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance(CSMA/CA)方式が知られている。このCSMA/CA方式の場合、通信を開始しようとする通信装置は、通信を開始する前に必ず周囲の他の通信装置が電波を出していないかの確認を行い、周囲の他の通信装置が電波を出していない(チャネルがアイドル状態)ことを確認してから通信を開始する。例えば、周囲の他の通信装置が電波を出している(チャネルがビジー状態)場合は、ある所定期間(IFS:Inter Frame Space)だけ待ち、当該所定期間後に周囲の他の通信装置が電波を出していないかの確認を再度行う。確認の結果、チャネルがアイドル状態である場合は、あるランダムな待機時間だけ待機する。そして、ランダムな待機時間を待機した後もチャネルがアイドル状態である場合に、送信機会(TXOP:Transmission Opportunity)を獲得したものとし、通信を開始する。また、送信機会を獲得した通信装置は、最初に送信するフレームにおいて当該送信機会の時間(TXOP期間)を宣言することで周囲の他の通信装置にTXOP期間分のNetwork Allocation Vector(NAV)を設定させる。周囲の他の通信装置はこのNAVの設定によりNAVが設定された期間、チャネルがアイドル状態であるか否かに関わらず、上述のチャネルアクセスの処理を行わないように制御される。
【0004】
また、設定されたNAVを解除するための無線フレームとしてContension Free-End(CF-End)フレームが知られている。これはTXOPを確保している通信装置が周囲の他の通信装置に報知することで、当該TXOP期間の終了を知らさる際に用いられる無線フレームである。そのため、CF-Endフレームを受信した通信装置は自装置に設定されているNAVを解除することで、上述のチャネルアクセス処理を再開する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-103805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
また、上述のIEEE802.11beではTXOP sharingと呼ばれる仕組みが検討されている。これは、AP(Access Point)が獲得したTXOPの一部をSTA(Station)に割り当てることで、APが確保したTXOPをSTAと共有する仕組みである。またAPがSTAに対してTriggerフレームを送ることにより、当該APが獲得したTXOPの一部をSTAに割り当てる仕組みをTriggered TXOP sharingという。このようにAPが獲得したTXOPをAPが指定したSTAと共有することで、この共有されたTXOPの期間ではAPと指定されたSTAのみが通信を行うことが可能になる。つまり、この共有されたTXOP期間では指定外のSTAの通信を禁止することで無駄な送信フレームによる通信の衝突やチャネルの利用を避けることができ、通信の効率化を図ることができる。
【0007】
また、TXOP sharingにおいて、TXOPを共有されたSTAが共有されたTXOPの期間が終了する前に通信を終了する場合に、CF-Endフレームを送信することでTXOP期間の利用の終了を通知することが検討されている。これにより残りのTXOPの期間をAPに返却することが可能になり、APは必要に応じて残りのTXOP期間において通信を開始することが可能となる。
【0008】
しかしながら、CF-Endフレームを受信した周囲の他の通信装置においては、APが残りのTXOP期間を確保しているにも関わらず、自装置に設定されているNAVを解除し、通信を開始することが想定される。そのため、NAVを解除した通信装置がTXOP期間を確保しているAPと同等の待機時間の待機後に通信を開始する場合、当該通信装置とTXOP期間を確保しているAPとの通信とが衝突してしまう恐れがある。
【0009】
上記課題を鑑み、本発明は、TXOPの獲得及び他の通信装置への共有を行った通信装置と周囲の他の通信装置との通信の衝突を削減することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る通信装置は、無線フレームを送信するためのTransmission Opportunity(TXOP)を獲得する獲得手段と、第1の無線フレームを用いて第1のTXOP期間を確保する確保手段と、
Triggerフレームを用いて前記第1のTXOP期間のうちの第2のTXOP期間を他の通信装置に割り当てる共有手段と、前記第2のTXOP期間において前記第2のTXOP期間を終了することを示す所定のコントロールフレームを受信する受信手段と、前記第2のTXOP期間において前記所定のコントロールフレームを受信した場合、前記受信から所定のInter Frame Space(IFS)時間経過後に第2の無線フレームを送信するよう制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は所定の条件に基づいて前記第2の無線フレームを送信するよう制御する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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