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公開番号
2025086646
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023200765
出願日
2023-11-28
発明の名称
再生ポリエステル樹脂
出願人
三菱瓦斯化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
63/12 20060101AFI20250602BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、環境に配慮したポリエステル樹脂やポリエステル製品を提供しようとするものである。
【解決手段】本発明によれば、ジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位を有する再生ポリエステル樹脂であって、前記ジオール構成単位が、下記式(1)で表される環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位を含み、且つ、該環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位の含有量が、前記ジオール構成単位の総量に対して、1~90モル%であり、再生ポリエステル樹脂に対して1質量%以上の量で、使用済みポリエステル製品、及びポリエステル製品を製造する工程で発生する廃棄ポリエステルからなる群より選択される少なくとも1種のリサイクル用ポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位(リサイクル用ポリエステル由来構成単位)を有する、再生ポリエステル樹脂が提供される。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位を有する再生ポリエステル樹脂であって、
前記ジオール構成単位が、下記式(1)で表される環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位を含み、且つ、該環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位の含有量が、前記ジオール構成単位の総量に対して、1~90モル%であり、
再生ポリエステル樹脂に対して1質量%以上の量で、使用済みポリエステル製品、及びポリエステル製品を製造する工程で発生する廃棄ポリエステルからなる群より選択される少なくとも1種のリサイクル用ポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位(リサイクル用ポリエステル由来構成単位)を有する、
再生ポリエステル樹脂。
TIFF
2025086646000003.tif
30
166
(式(1)中、R
1
及びR
2
はそれぞれ独立して、炭素数が1~10の脂肪族基、炭素数が3~10の脂環式基、又は炭素数が6~10の芳香族基を表す。)
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位が、3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン単位である、請求項1に記載の再生ポリエステル樹脂。
【請求項3】
前記ジカルボン酸構成単位が、2,6-ナフタレンジカルボン酸単位であり、且つ、前記ジオール構成単位が、前記ジオール構成単位の総量に対して、更に脂環式ジオール構成単位を1~90モル%含む、請求項1又は2に記載の再生ポリエステル樹脂。
【請求項4】
前記脂環式ジオール単位が、1,4-シクロヘキサンジメタノール単位である、請求項3に記載の再生ポリエステル樹脂。
【請求項5】
再生ポリエステル樹脂に対して1~10質量%の量で、前記リサイクル用ポリエステル由来構成単位を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の再生ポリエステル樹脂。
【請求項6】
前記リサイクル用ポリエステル由来構成単位が、下記(1)~(3);
(1)リサイクル用ポリエステルをマテリアルリサイクルして得られたマテリアルリサイクルポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位、
(2)リサイクル用ポリエステルをセミケミカルリサイクルして得られたオリゴマーに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位、及び
(3)リサイクル用ポリエステルをケミカルリサイクルして得られたジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位
からなる群より選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の再生ポリエステル樹脂。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、射出成形体。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、押出成形体。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、発泡体。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか一項に記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、容器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生ポリエステル樹脂に関し、詳細には、ジオール構成単位として、環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位を含み、且つ、1質量%以上の量でリサイクル用ポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位を有する、再生ポリエステル樹脂に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
耐熱性、透明性、機械的性能に優れ、哺乳瓶などの成形用途に適したポリエステル樹脂として、3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン(以下、「スピログリコール」ともいう。)とジカルボン酸成分を共重合したポリエステル樹脂が知られている(特許文献1)。
【0003】
ポリエステル樹脂を用いて製品を製造するにあたっては、製造段階又は加工段階で屑の発生が避けられない。また、ポリエステル樹脂製品は使用後に廃棄処分されることが多い。
【0004】
製造・加工段階で発生した屑や廃棄処分されたポリエステル製品を焼却する際には、高熱が発生するため、焼却炉が傷みやすく短寿命となる。
【0005】
焼却しない場合には、屑や廃棄処分されたポリエステル製品は腐敗分解せずに半永久的に残ることになる。近年、ゴミとして捨てられたプラスチック容器等が河川を経由して海洋へ流出し、波又は潮流の作用で細かく破砕されてマイクロプラスチックとして海洋生物の体内に蓄積され食物連鎖で濃縮されて、海洋生物の生態系に悪影響が出ていること、プラスチックが海洋汚染の一大原因となっていることが問題視されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-105873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、環境に配慮したポリエステル樹脂やポリエステル製品を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]
ジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位を有する再生ポリエステル樹脂であって、
前記ジオール構成単位が、下記式(1)で表される環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位を含み、且つ、該環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位の含有量が、前記ジオール構成単位の総量に対して、1~90モル%であり、
再生ポリエステル樹脂に対して1質量%以上の量で、使用済みポリエステル製品、及びポリエステル製品を製造する工程で発生する廃棄ポリエステルからなる群より選択される少なくとも1種のリサイクル用ポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位(リサイクル用ポリエステル由来構成単位)を有する、
再生ポリエステル樹脂。
TIFF
2025086646000001.tif
30
166
(式(1)中、R
1
及びR
2
はそれぞれ独立して、炭素数が1~10の脂肪族基、炭素数が3~10の脂環式基、又は炭素数が6~10の芳香族基を表す。)
[2]
前記環状アセタール骨格を有するジオールに由来する構成単位が、3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン単位である、上記[1]に記載の再生ポリエステル樹脂。
[3]
前記ジカルボン酸構成単位が、2,6-ナフタレンジカルボン酸単位であり、且つ、前記ジオール構成単位が、前記ジオール構成単位の総量に対して、更に脂環式ジオール構成単位を1~90モル%含む、上記[1]又は[2]に記載の再生ポリエステル樹脂。
[4]
前記脂環式ジオール単位が、1,4-シクロヘキサンジメタノール単位である、上記[3]に記載の再生ポリエステル樹脂。
[5]
再生ポリエステル樹脂に対して1~10質量%の量で、前記リサイクル用ポリエステル由来構成単位を有する、上記[1]~[4]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂。
[6]
前記リサイクル用ポリエステル由来構成単位が、下記(1)~(3);
(1)リサイクル用ポリエステルをマテリアルリサイクルして得られたマテリアルリサイクルポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位、
(2)リサイクル用ポリエステルをセミケミカルリサイクルして得られたオリゴマーに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位、及び
(3)リサイクル用ポリエステルをケミカルリサイクルして得られたジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位
からなる群より選択される、上記[1]~[5]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂。
[7]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、射出成形体。
[8]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、押出成形体。
[9]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、発泡体。
[10]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、容器。
[11]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、ボトル。
[12]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、食器。
[13]
上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル樹脂を用いた、哺乳瓶。
[14]
使用済ポリエステル製品及びポリエステル製品を製造する工程で発生する廃棄ポリエステルから選択される少なくとも1種のリサイクル用ポリエステルを原料として用いて再生ポリエステル樹脂を製造する方法であって、前記リサイクル用ポリエステルにエチレングリコール及び/またはメタノールを添加して解重合体を得る工程を含む、再生ポリエステル樹脂の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用済みポリエステル製品、及びポリエステル製品を製造する工程で発生する廃棄ポリエステルからなる群より選択される少なくとも1種のリサイクル用ポリエステルに由来するジカルボン酸構成単位及びジオール構成単位を含有しており、各種成形体や各種製品の製造に利用することができる、環境に配慮した再生ポリエステル樹脂が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
(【0011】以降は省略されています)
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