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公開番号
2025091098
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206100
出願日
2023-12-06
発明の名称
樹脂シート
出願人
住友ベークライト株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250611BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】放熱効果が高く、追従性が良好な新規の樹脂シートの提供。
【解決手段】樹脂シート1であって、樹脂シート1は、熱可塑性樹脂と、熱伝導性フィラーと、を含み、樹脂シート1は、貫通孔19を有し、樹脂シート1における貫通孔19の数が、4~400個/cm
2
である、樹脂シート1。貫通孔19の平均直径は、50~1000μmであってもよく、貫通孔19のピッチは、0.5~4mmであってもよい。樹脂シート1は、前記熱伝導性フィラーとして、板状フィラーと、連結フィラーと、を含んでいてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂シートであって、
前記樹脂シートは、熱可塑性樹脂と、熱伝導性フィラーと、を含み、
前記樹脂シートは、貫通孔を有し、
前記樹脂シートにおける前記貫通孔の数が、4~400個/cm
2
である、樹脂シート。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記貫通孔の平均直径が、50~1000μmである、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項3】
前記貫通孔のピッチが、0.5~4mmである、請求項1又は2に記載の樹脂シート。
【請求項4】
前記樹脂シートが、前記熱伝導性フィラーとして、板状フィラーと、連結フィラーと、を含む、請求項1又は2に記載の樹脂シート。
【請求項5】
前記連結フィラーの平均粒子径が2μm以下である、請求項4に記載の樹脂シート。
【請求項6】
1枚の前記樹脂シート、又は2枚以上の前記樹脂シートの積層物であり、かつ厚さがT
0
の試験片を用い、前記試験片に対して、100℃の環境下で10分間、前記試験片の厚さ方向において12kPaの圧力を加えて、前記圧力を加えている部位での前記試験片の厚さT
1
を測定したとき、下記式:
R=(T
0
-T
1
)/T
0
×100
で算出される埋め込み率Rが30%以上である、請求項1又は2に記載の樹脂シート。
【請求項7】
TM0m0モード空洞共振器摂動法に準拠して測定された、周波数10GHzでの前記樹脂シートの比誘電率が、4以下である、請求項1又は2に記載の樹脂シート。
【請求項8】
TM0m0モード空洞共振器摂動法に準拠して測定された、周波数10GHzでの前記樹脂シートの誘電正接が、0.01以下である、請求項1又は2に記載の樹脂シート。
【請求項9】
前記板状フィラーが、窒化ホウ素又は酸化アルミニウムからなる、請求項4に記載の樹脂シート。
【請求項10】
前記連結フィラーが水酸化マグネシウムからなる、請求項4に記載の樹脂シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
中央処理装置(central processing unit、本明細書においては、「CPU」と略記する)は、コンピューターを構成する代表的なデバイスの1種である。CPUの発熱量は、コンピューターの動作時に飛躍的に多くなる。これに対して、近年は、電子機器の高性能化、小型化及び軽量化に伴って、半導体パッケージの高密度実装化、LSIの高集積化、及び処理の高速化が進み、電子機器において発生する熱への対策が、極めて重要になっている。
【0003】
通常の電子機器においては、回路基板上に配置されたCPUに対して、熱界面材料(Thermal Interface Material、本明細書においては、「TIM」と略記する)を介してヒートスプレッダーが装着され、このヒートスプレッダーがヒートシンクに接触して配置されている。これにより、電子機器においては、CPUで発生した熱が、TIMを介してヒートスプレッダーに伝導され、さらにプレート状のこのヒートスプレッダーによって、その面方向に熱が伝導され、ヒートシンクを介して電子機器の外部に熱が放散される(特許文献1参照)。
【0004】
従来、CPUに対してこのような放熱構造を採用する理由は、以下のとおりである。すなわち、ヒートスプレッダーは、金属又はグラファイト等で構成され、その面方向での熱伝導率が高く、放熱性が高い反面、冷却対象物(CPU)に対する追従性を有さず、冷却対象物(CPU)に対する密着性も不十分であり、さらに絶縁性を有していない。一方で、TIMは、冷却対象物(CPU)に対して、ある程度の追従性を有し、かつ良好な密着性を有し、さらに絶縁性を有している反面、熱伝導率が不十分である。そのため、これら(ヒートスプレッダー及びTIM)を組み合わせて用い、上述の放熱構造を採用することで、これらの欠点を補完している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/139364号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このような従来の電子機器では、TIMを必須の構成とする限り、放熱構造が限定されてしまい、電子機器の構成も限定されてしまう。そして、TIMに代わるものとしては、絶縁性や追従性が必要であることを考慮すると、樹脂シートを用いることが適切であるが、放熱効果が高く、追従性が良好な樹脂シートは、これまでに十分に検討されていない。
なお、ここまでは、CPUを例に挙げて説明したが、CPUと同様の発熱体を備えた他の機器でも、同様の問題点が生じ得る。
【0007】
本発明は、放熱効果が高く、追従性が良好な新規の樹脂シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成を採用する。
[1] 樹脂シートであって、前記樹脂シートは、熱可塑性樹脂と、熱伝導性フィラーと、を含み、前記樹脂シートは、貫通孔を有し、前記樹脂シートにおける前記貫通孔の数が、4~400個/cm
2
である、樹脂シート。
[2] 前記貫通孔の平均直径が、50~1000μmである、[1]に記載の樹脂シート。
[3] 前記貫通孔のピッチが、0.5~4mmである、[1]又は[2]に記載の樹脂シート。
【0009】
[4] 前記樹脂シートが、前記熱伝導性フィラーとして、板状フィラーと、連結フィラーと、を含む、[1]~[3]のいずれか一項に記載の樹脂シート。
[5] 前記連結フィラーの平均粒子径が2μm以下である、[4]に記載の樹脂シート。
[6] 1枚の前記樹脂シート、又は2枚以上の前記樹脂シートの積層物であり、かつ厚さがT
0
の試験片を用い、前記試験片に対して、100℃の環境下で10分間、前記試験片の厚さ方向において12kPaの圧力を加えて、前記圧力を加えている部位での前記試験片の厚さT
1
を測定したとき、下記式:
R=(T
0
-T
1
)/T
0
×100
で算出される埋め込み率Rが30%以上である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の樹脂シート。
【0010】
[7] TM0m0モード空洞共振器摂動法に準拠して測定された、周波数10GHzでの前記樹脂シートの比誘電率が、4以下である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の樹脂シート。
[8] TM0m0モード空洞共振器摂動法に準拠して測定された、周波数10GHzでの前記樹脂シートの誘電正接が、0.01以下である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の樹脂シート。
[9] 前記板状フィラーが、窒化ホウ素又は酸化アルミニウムからなる、[4]~[8]のいずれか一項に記載の樹脂シート。
(【0011】以降は省略されています)
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