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公開番号
2025093831
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023223612
出願日
2023-12-12
発明の名称
珪酸塩発泡樹脂ペレットおよびその製造方法
出願人
睦月電機株式会社
代理人
主分類
C08J
3/20 20060101AFI20250617BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球が分散している珪酸塩発泡樹脂ペレットを提供する。
【解決手段】本発明の珪酸塩発泡樹脂ペレットは、直径が1~5mmで長さが1~10mmの成形体で、離型剤を含有したスーパーエンジニアリングプラスチックなどの熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球を分散させてできている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
直径が1~5mmで長さが1~10mmの成形体の珪酸塩発泡樹脂ペレットであって、離型剤を含有した熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球を分散させてなることを特徴とする珪酸塩発泡樹脂ペレット。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂はスーパーエンジニアリングプラスチックであって、前記離型剤は低分子量のシリコンオイル・フッ素系離型剤もしくは低分子量ポリエチレン系離型剤で、珪酸塩は粒径が1~500μm、珪酸塩粒の含水分量は5~30%で、珪酸塩粒とスーパーエンジニアリングプラスチックとの混合比は10~50と50~90で、離型剤は珪酸塩粒とスーパーエンジニアリングプラスチックとを100として0.1~3%含有してできていることを特徴とする請求項1に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレット。
【請求項3】
前記珪酸塩は硼砂、硼酸などの硼素化合物を含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレット。
【請求項4】
離型剤を含有した熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球が分散している珪酸塩発泡樹脂ペレットの製造方法であって、珪酸塩粒と熱可塑性樹脂粒と離型剤とをもしくは硼砂、硼酸などの硼素化合物を含有した珪酸塩粒と熱可塑性樹脂粒と離型剤とを攪拌混合して攪拌混合物を得る攪拌混合工程と、前記攪拌混合物を押出機で柱状の成形体と成す押出成形工程と、前記柱状の成形体を直径が1~5mmで長さが1~10mmになるように切断する切断工程とからなることを特徴とする珪酸塩発泡樹脂ペレットの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、珪酸塩発泡樹脂ペレットおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
本願の発明者は珪酸塩の気泡球が熱可塑性樹脂材で被覆された発泡成形体として、特許文献1に記載された粒径が500μm以下の粒子状の珪酸塩もしくは硼砂、硼酸などの硼素化合物を含有した珪酸塩の発泡剤と熱可塑性樹脂材との混合物を熱可塑性樹脂材の融点以上の温度で加熱してその発泡剤を発泡させて多数個の気泡部を形成するとともに気泡部の外周に溶融した熱可塑性樹脂材の被膜を形成した発泡成形体の発明を創出し、更に、種々の成形装置に適用して種々の形状の珪酸塩発泡樹脂成形体を得ることを狙ってこの発明にもとづき成形した発泡成形体を粉砕加工して、直径が1~5mmで長さが1~10mmの成形体の珪酸塩発泡樹脂ペレットを製作して、その珪酸塩発泡樹脂ペレットを射出成形装置に適用してみた。しかし、この珪酸塩発泡樹脂ペレットを射出成形装置の成形金型に充填させる過程で、その成形金型に充填させる加熱シリンダー内のスクリューに珪酸塩発泡樹脂ペレットが溶着して生産性が悪く、望ましい気泡球が得られないことが判明した。そこで、離型剤を成形金型の表面に塗布する発明者の経験から、その離型剤を含有させて珪酸塩発泡樹脂ペレットを得る発明を創出するとともに、珪酸塩発泡樹脂ペレットを製作するには押出機により柱状に成形して、これを直径が1~5mmで長さが1~10mmの成形体に切断して製作することが有用であることを見出した。
【0003】
特許文献2には熱可塑性樹脂の発泡成形に用いる発泡剤組成物ペレットの製造方法として、バッチ式の混練機で混練した後、押出機とペレタイザーによりペレット形状に製造する方法が提案されており、発泡剤組成物ペレットを製造するための装置として、段落番号0036にバンバリーミキサー、ロッキングミキサー(愛知電機社製)、ハイスピードミキサー(深江パウテック社製)、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)、万能攪拌機(ダルトン社製)、ナウタミキサー(ホソカワミクロン社製)、CFグラニュレーター(フロイント産業社製)、バーチカル・グラニュレーター(パウレック社製)、フロージェットグラニュレーター(大川原製作所社製)、ロールプレスDP型(セイシン企業社製)、RCP型ローラコンパクタ(栗本鐵工所社製)、ブリケッタBGS-IV・II(新東工業社製)、ディスク・ペレッター(不二パウダル社製)、二軸押出造粒機(不二パウダル社製)等を用いることができることや段落番号0037には発泡剤組成物ペレットは、これらエンジニアリングプラスチック等、高温加工樹脂に使用することが効果的であることが記載されており、さらに段落番号0038において熱可塑性樹脂に離型安定剤を添加してもよいと記載されている。
【0004】
しかし、特許文献2は発泡剤組成物ペレットの製造方法であっても、熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球が分散している珪酸塩発泡樹脂ペレットを製造することについては記載されていない。また、この特許文献2には熱可塑性樹脂に離型安定剤を添加してもよいと記載されているが、珪酸塩発泡樹脂ペレットを種々の成形装置に適用させて珪酸塩発泡樹脂ペレットとするには離型剤の存在が必須であることについても記載されていない。
【0005】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-6622号公報
特許第6113017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球が分散している珪酸塩発泡樹脂ペレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレットは、直径が1~5mmで長さが1~10mmの成形体の珪酸塩発泡樹脂ペレットであって、離型剤を含有した熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球を分散させてなることを特徴とする。また、請求項2に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレットは、請求項1に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレットにおいて、前記熱可塑性樹脂はスーパーエンジニアリングプラスチックであって、前記離型剤は低分子量のシリコンオイル・フッ素系離型剤もしくは低分子量ポリエチレン系離型剤で、珪酸塩は粒径が1~500μm、珪酸塩粒の含水分量は5~30%で、珪酸塩粒とスーパーエンジニアリングプラスチックとの混合比は10~50と50~90で、離型剤は珪酸塩粒とスーパーエンジニアリングプラスチックとを100として0.1~3%含有してできていることを特徴とする。また、請求項3に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレットは、請求項1または2に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレットにおいて、前記珪酸塩は硼砂、硼酸などの硼素化合物を含有していることを特徴とする。本発明の請求項4に記載の珪酸塩発泡樹脂ペレットの製造方法は、離型剤を含有した熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球が分散している珪酸塩発泡樹脂ペレットの製造方法であって、珪酸塩粒と熱可塑性樹脂粒と離型剤とをもしくは硼砂、硼酸などの硼素化合物を含有した珪酸塩粒と熱可塑性樹脂粒と離型剤とを攪拌混合して攪拌混合物を得る攪拌混合工程と、前記攪拌混合物を出機で柱状の成形体と成す押出成形工程と、前記柱状の成形体を直径が1~5mmで長さが1~10mmになるように切断する切断工程とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の珪酸塩発泡樹脂ペレットは、熱可塑性樹脂の成形体内に珪酸塩でできた複数個の気泡球を分散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図2のA-A断面図である。
本発明の珪酸塩発泡樹脂ペレットの実施形態を示す。
本発明の珪酸塩発泡樹脂ペレットの製造プロセスを示す。
珪酸塩発泡樹脂ペレットの断面写真を示す。
射出成形品の断面写真を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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