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公開番号
2025086360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2024206824
出願日
2024-11-27
発明の名称
粘度測定具及びスプーン
出願人
金井重要工業株式会社
,
個人
代理人
主分類
G01N
11/00 20060101AFI20250530BHJP(測定;試験)
要約
【課題】流動性物体の粘度の測定を簡単・迅速に繰り返し行うことができる粘度測定具と、飲食物のとろみの測定を簡単・迅速に繰り返し行うことができ携行が容易でそのまま飲食にも使用することができる、スプーンを提供する。
【解決手段】本発明にかかる粘度測定具は、把持可能な柄と、柄の先端に設けた流動性を有する流動性物体を掬いとる計量部と、計量部を所定の姿勢から所定方向に所定角度で傾けることが可能なガイド機能部とを有する。計量部の内面には、粘度測定開始時に規定量の流動性物体を掬いとるための目印と、計量部に残った流動性物体の量を示す1つ以上の目盛とを形成する。任意に設定した粘度の流動性物体を計量部に規定量掬いあげてガイド機能部によって計量部を所定の姿勢から所定方向に所定角度で傾けた後に計量部に残る流動性物体の量と目盛が対応付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
流動性を有する流動性物体の粘度を測定する粘度測定具であって、
把持可能な柄と、
前記柄の先端に設けた流動性物体を掬いとる計量部と、
前記計量部を所定の姿勢から所定方向に所定角度で傾けることが可能なガイド機能部とを有し、
前記計量部の内面に、粘度測定開始時に規定量の流動性物体を掬いとるための目印と、前記計量部に残った流動性物体の量を示す1つ以上の目盛とを形成し、
任意に設定した粘度の流動性物体を前記計量部に規定量掬いあげて前記ガイド機能部によって前記計量部を所定の姿勢から所定方向に所定角度で傾けた後に前記計量部に残る流動性物体の量と前記目盛が対応付けられていることを特徴とする、粘度測定具。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
手で把持可能な柄と、前記柄の先端に設けた皿とを備えたスプーンであって、
前記皿が、規定量の流動性飲食物を掬いとるための目印と、皿に残った流動性飲食物の量を示す少なくとも1つ以上の目盛とを有し、
前記柄が、前記皿を前記柄の長手方向周りに所定の角度で傾けることが可能にするガイドを有し、
前記皿に残った流動性飲食物の量を示す目盛が、予め規定したとろみに対応づけられていることを特徴とする、スプーン。
【請求項3】
前記皿を前記柄の長手方向周りに所定の角度で傾けることが可能にするガイドが、前記柄の少なくとも一部に設けた多角柱状の外周面である、請求項2に記載のスプーン。
【請求項4】
前記皿を前記柄の長手方向周りに所定の角度で傾けることが可能にするガイドが、前記柄に着脱自在に設けられている、請求項2に記載のスプーン。
【請求項5】
前記皿の表面が、疎水性または撥水性を有している、請求項2に記載のスプーン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度測定具及びスプーンに関し、特に流動性を有する流動性物体の粘度を簡単・迅速に測定することができる粘度測定具及び流動性のある飲食物のとろみを簡単・迅速に測定することができ、且つ携行が容易でそのまま飲食にも使用することができるスプーンに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
摂食・嚥下機能に障害を抱える患者(以下、単に「嚥下障害者」または「患者」という。)は、自分の嚥下能力に見合っていない流動性のある飲食物(以下、単に「飲食物」という場合あり。)を摂取した場合、むせが生じやすい。ひどいときには、呼吸困難を引き起こすこともある。さらに、誤嚥してしまったときは、飲食物・唾液と共に口喉内の細菌が肺に入ってしまうことで、誤嚥性肺炎を引き起こすケースも見られる。これらのトラブルを防ぐために、嚥下障害者用の飲食物には、とろみ剤を添加してとろみ(粘度)を増加させることが一般的に行われている。飲食物のとろみを増加させることで、喉に送られる速度を遅くし、飲食物をまとめて飲み込みやすくするためである。
【0003】
しかし、適切なとろみ付けが行われなかった場合は、かえって誤嚥等のリスクを高めることがある。例えば、とろみを付与し過ぎた場合、飲食物が喉に貼りつく咽頭残留が生じやすくなり、これが誤嚥を引き起こす原因となる。このような事態を避けるためには、嚥下障害者の嚥下能力を検査で正確に把握した上で、患者に適したとろみが飲食物に付与されることが重要である。
【0004】
飲食物のとろみを正確に測定する方法としては、粘度計のような精密機器を用いる方法や、精密機器は用いないが結果が出るまでに時間のかかる方法がある。しかし、これらの方法は、医療や介護の現場で使用するには適さなかった。この課題に鑑み、飲食物のとろみの違いによる生ずる流動性の違いを利用して、簡単にとろみを判別するスプーンが発明されている(特許文献1、特許文献2)。特許文献1のスプーンは、スプーンの皿部分に切込みを設けられており、粘性のある液体を掬い、スプーン上に残る液体量を測定することにより飲食物のとろみを調べるものである。そして、特許文献2のスプーンは、スプーンの皿部分に飲食物を掬うための窪みを2つ有しており、各々の窪みの底には大きさの異なる孔が設けられている。そして、とろみの判別には、小さな孔及び大きな孔からの飲食物が流出の有無を確認することで行われるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-3437号公報
意匠公報第1672762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1や特許文献2のとろみ測定用のスプーンでは、測定当初から皿部分の孔や切り込みに飲食物が付着している場合、飲食物の流出がスムースにうまく行われないため、精度の高い測定を行うことが困難であった。そのため、これらのスプーンでは、とろみの調整を行いつつ繰り返し測定を行うようなケースでの使用には不適当であった。
【0007】
また、特許文献1や特許文献2のスプーンは、とろみ測定専用のスプーンのため、食事の際は別に食事用のスプーンを準備しなければならず、洗い物が増えるという課題があった。さらに、これらのスプーンでは、スプーンに小さい孔や切り込みが設けられているため、広く使われているキッチンスポンジでは掃除がしにくいという課題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、流動性を有する流動性物体の粘度を測定する粘度測定具であって、把持可能な柄と、柄の先端に設けた流動性物体を掬いとる計量部と、計量部を所定の姿勢から所定方向に所定角度で傾けることが可能なガイド機能部とを有し、計量部の内面に、粘度測定開始時に規定量の流動性物体を掬いとるための目印と、計量部に残った流動性物体の量を示す1つ以上の目盛とを形成し、任意に設定した粘度の流動性物体を計量部に規定量掬いあげてガイド機能部によって計量部を所定の姿勢から所定方向に所定角度で傾けた後に計量部に残る流動性物体の量と目盛が対応付けられていることを特徴とする、粘度測定具である。
請求項2に記載の発明は、手で把持可能な柄と、柄の先端に設けた皿とを備えたスプーンであって、皿が、規定量の流動性飲食物を掬いとるための目印と、皿に残った流動性飲食物の量を示す少なくとも1つ以上の目盛とを有し、柄が、皿を柄の長手方向周りに所定の角度で傾けることが可能にするガイドを有し、皿に残った流動性飲食物の量を示す目盛が、予め規定したとろみに対応づけられていることを特徴とする、スプーンである。
請求項3に記載の発明は、皿を柄の長手方向周りに所定の角度で傾けることが可能にするガイドが、柄の少なくとも一部に設けた多角柱状の外周面である、請求項2に記載のスプーンである。
請求項4に記載の発明は、皿を柄の長手方向周りに所定の角度で傾けることが可能にするガイドが、柄に着脱自在に設けられている、請求項2に記載のスプーンである。
請求項5に記載の発明は、皿の表面が、疎水性または撥水性を有している、請求項2に記載のスプーンである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、流動性物体の粘度の測定を簡単・迅速に繰り返し行うことができる粘度測定具と、飲食物のとろみの測定を簡単・迅速に繰り返し行うことができ、携行が容易でそのまま飲食にも使用することができる、スプーンを提供することができる。
【0010】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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