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公開番号2025086290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023200262
出願日2023-11-27
発明の名称内外管の一体構造物の製造方法、および傾斜角度調整治具
出願人個人
代理人個人
主分類F16B 7/04 20060101AFI20250530BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】手力のみにより強固に支持可能な固定支持治具を備えた内外管12、14の一体構造物の製造方法を提供する。
【解決手段】互いに嵌合する、中実状、または中空状の内管12と中空状の外管14とにおいて、外管14の嵌合部に相当する外表面に一対の貫通スリットおよび雌ネジ部を機械加工、または3Dプリンター造形またはロストワックス加工する段階と、前記外表面の外方から前記一対の貫通スリットに貫通して、2か所の面接触により前記内管12の外周面に対して密着式に押付け可能な、コの字側断面の押付部であって、バカ穴部を有する押付部、および前記雌ネジ部に螺合可能な雌ネジ部およびトルク付与グリップを具備する締付ネジ部とを準備する段階であって、手力のみにより強固に支持可能なように、支持荷重に応じて、トルク付与グリップの径を選択する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
互いに嵌合する、中実状、または中空状の内管と中空状の外管とにおいて、外管の嵌合部に相当する外表面に一対の貫通スリットおよび雌ネジ部を機械加工、または3Dプリンター造形またはロストワックス加工する段階と、
前記外表面の外方から前記一対の貫通スリットに貫通して、2か所の面接触により前記内管の外周面に対して密着式に押付け可能な、コの字側断面の押付部であって、バカ穴を有する押付部、および前記雌ネジ部に螺合可能な雌ネジ部および該雄ネジ部の延び方向を中心に回転を与えるトルク付与グリップを具備する締付ネジ部とを準備する段階であって、手力のみにより強固に支持可能なように、支持荷重に応じて、トルク付与グリップの径を選択し、
所定嵌合位置で、トルク付与グリップを介しての手力による前記締付ネジ部の締付により、前記雄ネジ部を前記バカ穴を介して前記雌ネジ部に螺合させることにより、前記押付部を前記内管の外周面に向けて前記内管の外周面に面接触の仕方で押付固定するとともに、前記押付部の前記内管に対する面接触部の反対側の前記内管の外周面を前記外管の内周面に対して押付固定することにより、内外管の全体長さ調整治具、または内管と外管とを枢軸を介して回転自在に連結し、内管と外管との嵌合位置の調整を通じての傾斜角度調整治具、または内外管いずれかで重量物を支持固定するスタンド向け固定支持治具を構成しつつ、内管と外管とを管の長手方向に対して一体固定して完成する段階とを有する、ことを特徴とするお内外管の一体構造物の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
雌ネジ部と、該雌ネジ部から所定範囲内に少なくとも1つの貫通穴とを外周面に備える管状部と、該管状部の延び方向に対して固定所定角度で延び、下端が接地される第1支持バーと、該第1支持バーの上端と該管状部とを連結する枢軸とを有し、該第1支持バーの上端が前記管状部に対して前記枢軸を中心に回動可能に連結固定され、
さらに、前記管状部に摺動自在に内嵌し、管状部の延び方向に沿って延び、下端が接地される第2支持バーと、
前記管状ベース部の外周面から該貫通穴を貫通して、前記第2支持バーの外周面に当たる、少なくとも1つの押付部と、
前記押付部を前記第2支持バーの外周面に向かって押付け固定可能な締付ネジ部とを有し、
該押付け部の先端面は、前記第2支持バーの外周面に対して面接触可能なように、前記第2支持バーの外周面に沿う形状とされ、
該締付ネジ部は、前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有し、
前記押付部は、前記雄ネジ部が貫通可能なバカ穴を有し、
前記第1支持バーを両支持バーの構成する平面内で両支持バーの下端間の距離が変わるように移動することにより、前記第1支持バーの上端が前記管状部に対して前記枢軸を中心に回動しつつ、前記管状ベース部の前記第2支持バーに対する嵌合位置を調整したうえで、前記締付ネジ部により、前記雄ネジ部を前記バカ穴を介して雌ネジ部に螺合させつつ、前記押付部をして前記貫通穴を貫通させて、前記先端面を前記第2支持バーの外周面に面接触の仕方で押付固定することにより、前記第2支持バーの接地面に対する傾斜角度を調整可能とする、ことを特徴とする傾斜角度調整治具。
【請求項3】
前記管状部は、それぞれ、その外表面から前記管状部の延び方向に交差する向きに張り出す、互いに対向する一対の張り出しフランジをさらに有し、前記一対の張り出しフランジはそれぞれ、前記枢軸の対応する端部を受入れ可能な第1貫通穴を有し、前記第1支持バーの前記上端には、前記第1支持バーの延び方向に交差する向きに、前記枢軸が貫通可能な第2貫通穴が設けられ、前記第1貫通穴および前記第2貫通穴が整列するように、前記一対の張り出しフランジ間に前記第1支持バーの前記上端が位置決めされ、前記枢軸は、前記第1貫通穴それぞれおよび前記第2貫通穴を貫通して設けられる、請求項2に記載の傾斜角度調整治具。
【請求項4】
請求項2に記載の前記傾斜角度調整具が、前記両支持バーの構成する前記平面が平行となるように一対設けられ、
矩形板状重量物の対向縁それぞれが、前記傾斜角度調整具のそれぞれの前記第2支持バーにより支持されつつ、矩形板状重量物が前記傾斜角度調整具のそれぞれの前記第1支持バーの下端および前記第2支持バーの下端により4点支持され、
前記傾斜角度調整具のそれぞれの前記管状ベース部の対応する前記第2支持バーに対する嵌合位置を調整して、前記傾斜角度調整具のそれぞれの対応する前記第2支持バーの傾斜角度を調整することにより、矩形板状重量物の矩形面の傾斜角度が調整される、ことを特徴とする矩形板状重量物の支持および傾斜角度調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内外管の一体構造物の製造方法、および傾斜角度調整治具に関し、より詳細には、手力のみにより強固に支持可能な固定支持治具を備えた内外管の一体構造物の製造方法、およびシンプルな構造で過度な締付力を要することなく簡便な操作により、内管と外管との嵌合位置を調整することにより、重量物の所定傾斜角度向きを調整可能な傾斜角度調整治具に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、互いに嵌合する内外管の嵌合長さを調整することにより、内外管の全体長さを調整可能な内外管部材が、日用品を所望の高さで支持するスタンド、物干竿、掃除機の吸引管、自転車のサドルの高さ調整等多用途に用いられている。
このような長さを調整可能な内外管部材は、通常、手作業により、内管の外管に対する嵌合長さを調整することにより、スタンドの長さを調整したり、洗濯物の数に応じて竿の長さを調整したり、サドルの高さを調整したりしている。
より具体的には、内管の一端部の外周面が、外管の一端開口部から内周面に対して嵌合され、嵌合長さを適宜調整したうえで、外管の外周面に設けられた円形貫通穴の雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有する締結ネジを回転することにより、雄ネジ部の先端部が内管の一端部の外周面に当たり、締付固定され、嵌合長さが固定されるようにしている。
場合により、このような締付固定により、内外管を鉛直方向に配置し、内管または外管により、重量物を支持し、重量物を所定高さに保持して、内外管をスタンドとして活用することが可能である。
【0003】
しかしながら、このような従来の内外管部材の長さ調整治具には、以下のような技術的問題点が存する。
第1に、内外管部材の長さの調整は可能であるとしても、調整した内外管部材の長さ保持が、不十分である点である。
より詳細には、締結ねじは、雄ネジの長手方向を中心として回転させることにより、外管の雌ネジ部にねじ込む以上、締結ネジ部の先端部を内管の外周面の湾曲形状に沿った形状にするとしても、内管の外周面に当たる際の先端部の回転位置次第で、締結ネジ部の先端部と内管の外周面とが、たまたま面接触になることがあるに過ぎない。
内外管が円形断面のように、湾曲状外周面の場合には、締結ねじの先端部と内管の外周面との間は、点または線接触となり、内管の外管に対する固定保持が不十分となり、内外管部材の長さ保持が、困難となる。
【0004】
第2に、重量物を支持するスタンドとして活用する場合には、締付固定力が不十分となる傾向があり、不意に嵌合固定が外れ、重量物が落下することがある。
より詳細には、重量物の重さは、嵌合位置における締結ネジ部の雄ネジ部の先端と内管12の外周面15との間の摩擦力により支持されるところ、摩擦力の一部を構成する雄ネジ部の先端の内管12の外周面15に対する抗力が、ネジの緩み等により時間経過とともに低下することがある。
だからといって、固定保持の不十分さをカバーするために、たとえば、スタンドのように、重量物の支持の場合、複数の締結ネジをそれぞれ締結するのでは、時間、手間を要し、不便で実用的でないし、締付固定力を確保しようとすると、雄ネジ部の先端部が内管の一端部の外周面に跡または凹みを残すことがあり、機能上、美観上の観点から劣化を引き起こすことがある。
特に、樹脂製の内外管の場合、締付固定力が強過ぎるために、内管の外周面にひびが入ったり、割れたりすることがある。
【0005】
第3に、たとえば、上下方向に向けられた内外管自体が比較的長い状態で、重量物を支持する場合のように、その分、管の厚み、特に外管の厚みが厚い場合には、雄ネジ部は外管の厚みを貫通して、内管の外周面に到達する必要があり、雄ネジ部の長さが自ずと必要となり、その分、ねじ込みの時間、手間を要し、不便で実用的でない。
以上、締結ネジを外管の外表面側から外管にねじ込んで、先端部で内管の外周面に固定するのでは、内外管の嵌合長さが調整可能であるとしても、内外管の嵌合長さの調整自体の実用性も含め、ほんの限られた用途にしか有用とはいえない。
【0006】
この点、内外管部材の長さを調整するのに、外管に管の長手方向に対向する一対の張り出しフランジを設け、各張り出しフランジに設けた雌ネジ部に対して、ネジ部を締め付けることにより、一対の張り出しフランジ間のクリアランスを狭め、以て、外管の内周面を内管の外周面に対して押付けることにより行う内外管部材の長さ調整治具が知られている。
このような内外管部材の長さ調整治具によれば、ネジ部の先端が内管の外周面に当たることなく、外管の内周面を内管の外周面に対して押付ける方式であるが、ネジ部により十分な締付力を得るのが困難である。
より詳細には、ネジ部は、ヘッド部とヘッド部から延びる雄ネジ部を有するところ、ヘッド部を指で回すことにより、締付力を付与するが、ヘッド部は、外管の外表面近傍に設けるので、拡径するのが困難で、手でグリップして回すというより、指で摘まんで回す態様となり、力を入れにくい。ネジ部に長いシャンク部を設けることにより、ヘッド部は、外管の外表面から離して拡径するのは可能であるが、外観上見栄えが悪く、デザイン的に好ましくない。
【0007】
さらに、内外管部材の長さを調整するのに、外管の雌ネジ部に雄ネジ部を有するネジをねじ込む点では、上述と同様であるが、外管に外方に突出する突出部を設け、突出部により形成される内部スペース内にスペーサを配置し、スペーサを介してネジの締付力により、内管の外周面に対して固定する内外管部材の長さ調整治具が知られている。
このような内外管部材の長さ調整治具によれば、ネジ部の先端が内管の外周面に直接当たることなく、外管の内周面を内管の外周面に対して間接的に押付ける方式であるが、上述と同様、外管に外方に突出する突出部を設ける点において、旋盤加工では加工ができないので、ロストワックスなどの加工方法が必要であるとともに、外観上見栄えが悪く、デザイン的に好ましくない。
【0008】
以上の点は、内外管嵌合部材の長さ調整治具、内外管嵌合部材による重量物支持治具だけでなく、内外管嵌合部材を利用して、内管と外管とを枢軸を介して回転自在に連結し、内管と外管との嵌合位置の調整を通じて相対傾斜角度を調整する傾斜角度調整治具についても、同様に当ては技術的問題点である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、手力のみにより強固に支持可能な固定支持治具を備えた内外管の一体構造物の製造方法を提供することにある。
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、シンプルな構造で簡便な操作により、内管と外管との全体長さを調整可能である、内外管の一体構造物の製造方法を提供することにある。
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、内管と外管との嵌合構造を通じて、重量物を所定高さで支持する場合において、シンプルな構造で簡便な操作により、内管と外管との全体長さを調整することにより、重量物の高さ位置を調整可能な内外管の一体構造物の製造方法を提供することにある。
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、内管と外管との嵌合構造を通じて、内外管いずれかにより重量物を所定傾斜角度向きに支持する場合において、シンプルな構造で簡便な操作により、内管と外管との嵌合位置を調整することにより、重量物の所定傾斜角度向きを調整可能な内外管の一体構造物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を達成するために、本発明の内外管の一体構造物の製造方法は、
互いに嵌合する、中実状、または中空状の内管と中空状の外管とにおいて、外管の嵌合部に相当する外表面に一対の貫通スリットおよび雌ネジ部を機械加工、または3Dプリンター造形またはロストワックス加工する段階と、
前記外表面の外方から前記一対の貫通スリットに貫通して、2か所の面接触により前記内管の外周面に対して密着式に押付け可能な、コの字側断面の押付部であって、バカ穴を有する押付部、および前記雌ネジ部に螺合可能な雌ネジ部および該雄ネジ部の延び方向を中心に回転を与えるトルク付与グリップを具備する締付ネジ部とを準備する段階であって、手力のみにより強固に支持可能なように、支持荷重に応じて、トルク付与グリップの径を選択し、
所定嵌合位置で、トルク付与グリップを介しての手力による前記締付ネジ部の締付により、前記雄ネジ部を前記バカ穴を介して前記雌ネジ部に螺合させることにより、前記押付部を前記内管の外周面に向けて前記内管の外周面に面接触の仕方で押付固定するとともに、前記押付部の前記内管に対する面接触部の反対側の前記内管の外周面を前記外管の内周面に対して押付固定することにより、内外管の全体長さ調整治具、または内管と外管とを枢軸を介して回転自在に連結し、内管と外管との嵌合位置の調整を通じての傾斜角度調整治具、または内外管いずれかで重量物を支持固定するスタンド向け固定支持治具を構成しつつ、内管と外管とを管の長手方向に対して一体固定して完成する段階とを有する、構成としている。
(【0011】以降は省略されています)

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