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公開番号2025084914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025032100,2021561663
出願日2025-02-28,2020-04-15
発明の名称がんの処置における使用のための、標的指向性のマスクされたI型インターフェロン(IFNAおよびIFNB)と腫瘍抗原に対する抗体とを含む融合タンパク質組成物
出願人クウィクセル セラピューティクス リミテッド ライアビリティ カンパニー
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 7/08 20060101AFI20250527BHJP(有機化学)
要約【課題】IFNをがん細胞に送達することに関連する現在の欠陥を考慮して、IFNの活性をそれが腫瘍に到達するまで阻害するマスクされたIFNを利用し、がんを処置する新たな方法に使用するための組成物、およびキットを提供する。
【解決手段】特定のポリペプチド配列を含む組成物であって、該ポリペプチド配列が、I型インターフェロン(IFN)の活性をマスクし、かつ該組成物が、腫瘍関連抗原に結合する抗体に融合している融合タンパク質をさらに含む、前記組成物である。
【選択図】図26
特許請求の範囲【請求項1】
ポリペプチド配列
TIFF
2025084914000064.tif
5
128
を含む組成物であって、該ポリペプチド配列が、I型インターフェロン(IFN)の活性をマスクし、かつ該組成物が、腫瘍関連抗原に結合する抗体に融合している融合タンパク質をさらに含む、前記組成物。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
可動性ペプチドリンカーをさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
腫瘍関連プロテアーゼ切断部位をさらに含む、請求項1または2記載の組成物。
【請求項4】
前記I型インターフェロンがIFNα1を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項5】
前記I型インターフェロンがIFNα2を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項6】
前記I型インターフェロンがIFNα4を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項7】
前記I型インターフェロンがIFNα5を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項8】
前記I型インターフェロンがIFNα6を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項9】
前記I型インターフェロンがIFNα14を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項10】
前記I型インターフェロンがIFNβ1を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年4月15日に出願された米国特許仮出願第62/920,140号に対して優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に完全に組み入れられる。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
ASCIIテキストファイルでの配列表の提出
ASCIIテキストファイルでの以下の提出の内容は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる:コンピュータ可読形式(CRF)の配列表(ファイル名:165802000140.txt、記録日:2020年4月14日、サイズ:24.7 KB)。
【0003】
連邦政府支援の研究下で行われた発明に対する権利の記述
該当しない。
【0004】
発明の分野
本明細書に記載される本発明は、がん治療法および他の免疫学的障害もしくは疾患の治療法の分野に関する。具体的には、本発明は、腫瘍抗原結合タンパク質に融合させて、ヒトにおける標的指向性がん治療法のためのビヒクルとして使用することができる、マスクされたI型インターフェロン(IFN)組成物に関する。本発明はさらに、がんならびに他の免疫学的障害および疾患などの、障害または疾患の処置に関する。
【背景技術】
【0005】
発明の背景
がんは、世界的に冠状動脈疾患の次の2番目に多い死因である。数百万人もの人々が、毎年がんで死亡し、米国単独において、がんは、年間50万人を優に超える人々を死亡させ、2017年には1,688,780の新たながん症例が診断された(American Cancer Society)。心疾患由来の死亡は有意に下落してきているが、がんに起因する死亡は、概して上昇中である。医学の発展が現在の傾向を変化させない限り、今世紀の初頭に、がんが主たる死因になることが予測される。
【0006】
いくつかのがんは、高い割合の死亡率を有するとして際立っている。骨髄腫を含む血液悪性腫瘍は、米国だけでも年間50,000人の死亡をもたらす(American Cancer Society, 2018)。加えて、肺がん(すべてのがんによる死亡の18.4%)、乳がん(すべてのがんによる死亡の6.6%)、大腸がん(すべてのがんによる死亡の9.2%)、肝臓がん(すべてのがんによる死亡の8.2%)、および胃がん(すべてのがんによる死亡の8.2%)は、世界中のすべての年齢で両方の性別について、がんによる死亡の主要な原因に相当する(GLOBOCAN 2018)。これらのおよび実質的にすべての他のがん腫は、原発腫瘍から離れた部位へ転移し、非常にわずかな例外はあるが、転移性疾患が致命的である点で、共通の致死の特徴を有する。さらに、その原発がんを最初に生き延びたがん患者についてさえ、その生活が劇的に変わる共通の経験が示されている。多くのがん患者は、再発または処置の失敗の可能性を意識することによって陥る強い不安を経験する。多くのがん患者はまた、処置後の身体的衰弱も経験する。さらに、多くのがん患者は、その疾患の再発を経験する。
【0007】
がん治療法は、過去数十年にわたって改善され、生存率は上昇してきているが、異質の要素からなるという性質ゆえに、がんは依然として、複数の処置様式を利用する新たな治療戦略を必要としている。これは特に、解剖学的に困難な部位の固形腫瘍(例えば、神経膠芽腫、頭頚部の扁平上皮がん、および肺腺がん)の処置において当てはまり、それらは、時には標準的な放射線療法および/または化学療法に限定される。それにもかかわらず、これらの治療法の有害な効果は、患者の生活の質を低減させる重度の副作用に加えて、化学療法耐性および放射線療法耐性であり、これは、局所領域での再発、離れた転移、および第2の原発腫瘍を促進する。
【0008】
さらに、モノクローナル抗体(mAb)(G. Kohler and C. Milstein, Nature 256:495-497 (1975)(非特許文献1))の治療的有用性は、現実化している。モノクローナル抗体は現在、移植、がん、感染症、心血管疾患、および炎症において治療法として承認されている。異なるアイソタイプは、異なるエフェクター機能を有する。そのような機能の差は、様々な免疫グロブリンアイソタイプについて別個の3次元構造に反映されている(P. M. Alzari et al., Annual Rev. Immunol., 6:555-580 (1988)(非特許文献2))。
【0009】
加えて、IFNαおよびIFNβ(I型)ならびにIFNγ(II型)を含むインターフェロンは、多くのがんに対する直接の抗増殖効果および多数の抗腫瘍免疫療法効果の両方を有する、抗がん免疫の不可欠な媒介物質である。しかし、IFNαは、複数のヒトがんに対する効力を示しているが、全身毒性を引き起こさずに腫瘍部位でIFNの有効な濃度を達成することができないことにより、その臨床的有用性は現在まで限定されている。
【0010】
全身毒性のために、いくつかのグループは、IFNを腫瘍部位に直接運ぶモノクローナル抗体の腫瘍ターゲティング能力を用いることによって、この問題にアプローチしている。Huang, et al., J. Immunol. 179(10), pp. 6881-6888 (2007)(非特許文献3)およびVasuthasawat, et. al., J. Immunol. 36(5), pp. 305-318 (2013)(非特許文献4)を参照されたい。初期の研究は、リンパ腫上に発現しているCD20にIFNαを標的指向させる抗CD20-IFNα2タンパク質、および多発性骨髄腫上に発現しているCD138を標的とする抗CD138-IFNα2融合タンパク質を用いていることが注目される。Vasuthasawat, et. al., MAbs 8(7), pp. 1386-1397 (2016)(非特許文献5)を参照されたい。これらのアプローチは、大きな治療的有望性を示しており、現在、ヒト臨床治験において試験され、商業的に開発されているが、いくつかの欠陥がある。
(【0011】以降は省略されています)

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