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公開番号2025084452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198364
出願日2023-11-22
発明の名称画像形成装置及び階調補正方法
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20250527BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】着色材の消費を抑えつつ階調補正できるようにする。
【解決手段】印刷画像の階調特性に基づいて階調補正テーブルを更新し、当該階調補正テーブルを用いて画像データの階調特性を補正する画像形成装置であり、画像データから一定の画素値で構成される領域を疑似パッチとして抽出する疑似パッチ抽出部と、階調特性を補正した前記画像データに基づいて着色材を用いて媒体に画像を印刷する印刷部と、前記媒体に印刷された印刷画像から濃度を読み取り、前記画像データの1画素に相当する単位ごとの濃度値を示す読取画像を生成する濃度読取部と、前記読取画像から前記疑似パッチに該当する箇所の濃度値を取得し、当該濃度値と当該疑似パッチの画素値とに基づいて印刷画像の階調特性を取得する階調特性取得部とを備える。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項１】
印刷画像の階調特性に基づいて、画像データの階調特性を補正する為の階調補正テーブルを更新し、当該階調補正テーブルを用いて画像データの階調特性を補正する画像形成装置であり、
画像データから一定の画素値で構成される領域を疑似パッチとして抽出する疑似パッチ抽出部と、
階調特性を補正した前記画像データに基づいて媒体に着色材を用いて画像を印刷する印刷部と、
前記媒体に印刷された印刷画像から濃度を読み取り、前記画像データの１画素に相当する単位ごとの濃度値を示す読取画像を生成する濃度読取部と、
前記読取画像から前記疑似パッチに該当する箇所の濃度値を取得し、当該濃度値と当該疑似パッチの画素値とに基づいて印刷画像の階調特性を取得する階調特性取得部と
を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
階調特性を補正した前記画像データにハーフトーン処理を施すことにより二値化画像を生成する二値化部を備え、
前記印刷部は、
前記二値化画像に基づいて前記媒体に前記着色材を用いて画像を印刷し、
前記疑似パッチ抽出部は、
前記画像データから、一定の画素値で構成され、前記ハーフトーン処理で用いるディザマトリクスのサイズと同一サイズの領域を前記疑似パッチとして抽出する
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記疑似パッチ抽出部は、
前記画像データから単色の一定の画素値で構成される領域を前記疑似パッチとして抽出する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記疑似パッチ抽出部は、
前記画像データから単色又は混色の一定の画素値で構成される領域を前記疑似パッチとして抽出する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
【請求項５】
印刷画像の階調特性を示す階調特性データを記憶する階調記憶部を備え、
前記階調特性取得部は、
前記読取画像から取得した前記疑似パッチに該当する箇所の濃度値と、当該疑似パッチの画素値とを用いて前記階調記憶部に記憶されている前記階調特性データを補正することにより印刷画像の階調特性を取得する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記疑似パッチ抽出部は、
画像データから抽出した前記疑似パッチの数が所定数に達するまで、前記印刷部が画像データに基づいて印刷する度に当該画像データから前記疑似パッチを抽出する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
【請求項７】
印刷画像の階調特性に基づいて、画像データの階調特性を補正する為の階調補正テーブルを更新し、当該階調補正テーブルを用いて画像データの階調特性を補正する階調補正方法であり、
前記画像データから一定の画素値で構成される領域を疑似パッチとして抽出するステップと、
階調特性を補正した前記画像データに基づいて媒体に着色材を用いて画像を印刷するステップと、
前記媒体に印刷された印刷画像から濃度を読み取り、前記画像データの１画素に相当する単位ごとの濃度値を示す読取画像を生成するステップと、
前記読取画像から前記疑似パッチに該当する箇所の濃度値を取得し、当該濃度値と当該疑似パッチの画素値とに基づいて印刷画像の階調特性を取得するステップと
を備える
ことを特徴とする階調補正方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成装置及び階調補正方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
媒体に画像を形成（つまり印刷）するプリンタなどの画像形成装置では、印刷画像の階調特性が目標の階調特性と一致するように、印刷画像の元となる画像データの階調特性を補正する（つまり階調補正を行う）ようになっている。階調補正には、各階調値に対して補正後の階調値が定められた階調補正テーブルを用いるようになっている。
【０００３】
印刷画像の階調特性は、環境変化や経時変化などによって変動する。この為、画像形成装置では、定期的に印刷画像の階調特性を取得し、取得した階調特性と目標の階調特性との誤差に応じて、階調補正テーブルを更新するようになっている。従来の画像形成装置では、印刷画像の周囲に階調パッチを印刷し、当該階調パッチを読み取ることで印刷画像の階調特性を取得するようになっていた（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－３０２８８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら従来の画像形成装置では、印刷画像とは別に階調パッチを印刷する為、インクやトナーなどの着色材を余分に消費してしまうという問題を有していた。
【０００６】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、着色材の消費を抑えつつ階調補正し得る画像形成装置及び階調補正方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の画像形成装置は、印刷画像の階調特性に基づいて、画像データの階調特性を補正する為の階調補正テーブルを更新し、当該階調補正テーブルを用いて画像データの階調特性を補正する画像形成装置であり、画像データから一定の画素値で構成される領域を疑似パッチとして抽出する疑似パッチ抽出部と、階調特性を補正した前記画像データに基づいて媒体に着色材を用いて画像を印刷する印刷部と、前記媒体に印刷された印刷画像から濃度を読み取り、前記画像データの１画素に相当する単位ごとの濃度値を示す読取画像を生成する濃度読取部と、前記読取画像から前記疑似パッチに該当する箇所の濃度値を取得し、当該濃度値と当該疑似パッチの画素値とに基づいて印刷画像の階調特性を取得する階調特性取得部とを備える。
【０００８】
また本発明の階調補正方法は、印刷画像の階調特性に基づいて、画像データの階調特性を補正する為の階調補正テーブルを更新し、当該階調補正テーブルを用いて画像データの階調特性を補正する階調補正方法であり、前記画像データから一定の画素値で構成される領域を疑似パッチとして抽出するステップと、階調特性を補正した前記画像データに基づいて媒体に着色材を用いて画像を印刷するステップと、前記媒体に印刷された印刷画像から濃度を読み取り、前記画像データの１画素に相当する単位ごとの濃度値を示す読取画像を生成するステップと、前記読取画像から前記疑似パッチに該当する箇所の濃度値を取得し、当該濃度値と当該疑似パッチの画素値とに基づいて印刷画像の階調特性を取得するステップとを備える。
【０００９】
このように、画像データの中から一定の画素値で構成される領域を疑似パッチとして抽出し、印刷画像から当該疑似パッチに該当する箇所の濃度値を読み取るようにしたことにより、印刷画像とは別に階調パッチを印刷する必要がなく、インクやトナーなどの着色材を余分に消費することなく印刷画像の階調特性を取得することができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、着色材の消費を抑えつつ階調補正し得る画像形成装置及び階調補正方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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