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公開番号
2025083396
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025035472,2022509576
出願日
2025-03-06,2020-08-14
発明の名称
骨髄性悪性腫瘍を処置するためのキメラ抗原受容体
出願人
エイチ リー モフィット キャンサー センター アンド リサーチ インスティテュート インコーポレイテッド
,
リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミネソタ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
40/11 20250101AFI20250523BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】対象において急性骨髄性白血病(AML)を処置するための組成物及び方法が開示される。特に、AMLを処置するために養子細胞移入とともに使用され得るキメラ抗原受容体(CAR)ポリペプチドが開示される。これらのCARを発現させるために改変される免疫エフェクター細胞、例えばT細胞又はナチュラルキラー(NK)細胞も開示される。
【解決手段】従って、対象においてAMLを処置する方法であって、開示されるCARを発現させるために改変されている、開示される免疫エフェクター細胞の養子移入を伴う方法も開示される。
【選択図】図1A-1E
特許請求の範囲
【請求項1】
CD83抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、細胞内シグナル伝達ドメイン及び同時刺激シグナル伝達領域を含むキメラ抗原受容体(CAR)ポリペプチドを発現するように遺伝子改変された免疫エフェクター細胞を含む、対象において骨髄性悪性腫瘍を治療する方法における使用のための医薬組成物であって、前記方法は有効量の前記免疫エフェクター細胞を前記対象に投与することを含み、
前記CD83抗原結合ドメインは、CD83に特異的に結合する抗体の1本鎖可変断片(scFv)であり、
前記抗CD83scFvは、CDR1、CDR2及びCDR3配列を有する可変重鎖(V
H
)ドメインと、CDR1、CDR2及びCDR3配列を有する可変軽鎖(V
L
)ドメインとを含み、
前記V
H
ドメインの前記CDR1配列は、アミノ酸配列の配列番号1、配列番号7又は配列番号13を含み;前記V
H
ドメインの前記CDR2配列は、アミノ酸配列の配列番号2、配列番号8又は配列番号14を含み;前記V
H
ドメインの前記CDR3配列は、アミノ酸配列の配列番号3、配列番号9又は配列番号15を含み;前記V
L
の前記CDR1配列は、アミノ酸配列の配列番号4、配列番号10又は配列番号16を含み;前記V
L
ドメインの前記CDR2配列は、アミノ酸配列の配列番号5、配列番号11又は配列番号17を含み;及び前記V
L
ドメインの前記CDR3配列は、アミノ酸配列の配列番号6、配列番号12又は配列番号1を含む、医薬組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記免疫エフェクター細胞は、制御性T細胞である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記抗CD83scFvのV
L
ドメインは、アミノ酸配列の配列番号20、配列番号54又は配列番号55を含む、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記抗CD83scFvは、アミノ酸配列の配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70又は配列番号71を含む、請求項1~3の何れか一項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記同時刺激シグナル伝達領域は、CD27、CD28、4-1BB、OX40、CD30、CD40、PD-1、ICOS、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7-H3及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される同時刺激分子の細胞質ドメインを含む、請求項1~4の何れか一項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記CARポリペプチドは、式:
SP-CD83-HG-TM-CSR-ISD;又は
SP-CD83-HG-TM-ISD-CSR
(式中、「SP」は、シグナルペプチドを表し、
「CD83」は、CD83結合領域を表し、
「HG」は、任意選択のヒンジドメインを表し、
「TM」は、膜貫通ドメインを表し、
「CSR」は、同時刺激シグナル伝達領域を表し、
「ISD」は、細胞内シグナル伝達ドメインを表し、
「-」は、二価リンカーを表す)
によって定義される、請求項1~5の何れか一項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3ゼータ(CD3ζ)シグナル伝達ドメインを含む、請求項1~6の何れか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記方法が、チェックポイント阻害剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項1~7の何れか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記チェックポイント阻害剤は、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体又はそれらの組み合わせを含む、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記骨髄性悪性腫瘍は、急性骨髄性白血病(AML)を含む、請求項1~9の何れかに記載の医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、その全体において参照により本明細書に組み込まれる、2019年8月16日提出の米国仮特許出願第62/888,072号明細書の利益を主張する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
配列リスト
本願は、2020年8月12日作成の「320803-2410_ST25」という名称のASCII.txtファイルとして電子形式で提出される配列リストを含む。配列リストの内容は、その全体において本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄が異常な骨髄芽球を作る血液癌のタイプである。AMLは、毎年、全新規白血病症例のほぼ3分の1を占める。American Cancer Societyは、2017年には、AMLを発症する患者が21,380名となり、10,590名のAML患者が死亡するであろうと推定している。
【0004】
AML処置のための標準治療は、過去40年間にわたってあまり変化していない。強化化学療法、それに続く造血性幹細胞移植は、引き続き最も有効な処置となっている。しかし、新たに診断された殆どの高齢患者は、強化化学療法に不適格であり、再発/難治性疾患の患者に対する有効な第2選択療法がない。結果的に、5年全生存率は、27%であり、60歳を超える患者では10%未満である。造血性幹細胞移植レシピエントの40~60%前後が移植片対宿主疾患(GVHD)を発症する。GVHD症例の30%が死亡している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Center for International Blood and Marrow Transplant Research(CIBMTR)からの長期的なデータによれば、毎年、1000名を超える患者が高リスクAMLに対して同種HCTを受けている(Gupta,V. et al.,Blood 117:2307-2318(2011))。患者が骨髄破壊的前処置療法に忍容性を示し得る場合でも、無再発生存は、67.8%に限定され、それに対して強度軽減移植前治療後では47.3%である(Scott B.L.et al.,J Clin Oncol 35:1154-1161(2017))。従って、AML再発を予防するための戦略が切実に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
骨髄悪性腫瘍を処置するために養子細胞移入とともに使用され得るキメラ抗原受容体(CAR)ポリペプチドが開示される。開示されるCARポリペプチドは、外部ドメインにおいて、CD83発現細胞に結合し得る抗CD83結合剤を含有する。開示されるCARポリペプチドを発現するように遺伝子改変される免疫エフェクター細胞も開示される。対象において骨髄悪性腫瘍を処置する方法であって、有効量の、開示されるCD83特異的なCARを用いて遺伝子改変される免疫エフェクター細胞を対象に投与することを伴う方法も開示される。
【0007】
骨髄悪性腫瘍は、造血幹細胞又は前駆細胞のクローン性疾患である。これらは、自己複製、増殖及び分化などの重要な過程を乱す遺伝子的及びエピジェネティック的な変化からの結果である。これらは、骨髄増殖性疾患(MPN)、骨髄異形成症候群(MDS)及び慢性骨髄単球性白血病(CMML)などの慢性段階及び急性段階、即ち急性骨髄性白血病(AML)を含む。いくつかの実施形態では、対象は、AMLを有する。いくつかの実施形態では、対象は、ホジキンリンパ腫を有する。
【0008】
再発は、依然として移植後不全及び死亡の重要な原因であるにもかかわらず、同種HCTは、高リスクAMLを処置するために必要であることが多い。HLAが介在する古典的なGVLと異なり、CD83 CAR T細胞は、CD83発現悪性細胞を選択的に破壊する。従って、開示されるCD83 CAR T細胞は、同種HCTと独立して、骨髄悪性腫瘍の処置において有効性を有し得る。いくつかの実施形態では、対象は、造血幹細胞移植で処置されている。他の実施形態では、対象は、造血幹細胞移植で処置されていない。いくつかの実施形態では、対象は、同種HCTに対して適格ではない。
【0009】
抗CD83結合物質は、いくつかの実施形態では、CD83に特異的に結合する抗体断片である。例えば、抗原結合ドメインは、CD83に特異的に結合する抗体のFab又は1本鎖可変断片(scFv)であり得る。抗CD83結合物質は、いくつかの実施形態では、CD83に特異的に結合するアプタマーである。例えば、抗CD83結合物質は、そのCD83結合能に基づくランダム配列プールから選択されるペプチドアプタマーであり得る。抗CD83結合物質は、CD83に結合可能である、CD83又はそれらの変異体及び/又は断片の天然リガンドでもあり得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、抗CD83 scFvは、CDR1、CDR2及びCDR3配列を有する可変重鎖(V
H
)ドメインと、CDR1、CDR2及びCDR3配列を有する可変軽鎖(V
L
)ドメインとを含み得る。
(【0011】以降は省略されています)
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