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公開番号2025083346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025018857,2023525472
出願日2025-02-07,2021-10-27
発明の名称少なくとも部分的に埋め込まれたフィールド・プレートを有する電界効果トランジスタ
出願人ウルフスピード インコーポレイテッド,WOLFSPEED,INC.
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類H10D 30/47 20250101AFI20250523BHJP()
要約【課題】フィールド・プレートを含む半導体素子を提供する。
【解決手段】半導体素子は、半導体層と、半導体層上の表面誘電体層と、表面誘電体層上のゲートの少なくとも一部分とを含む。表面誘電体層は、ゲートから横方向に離間された開口をその中に含む。半導体素子は、表面誘電体層上の層間誘電体層と、層間誘電体層上のフィールド・プレートとを含む。フィールド・プレートは、ゲートから横方向に離間されており、フィールド・プレートの少なくとも一部分は、表面誘電体層内の開口の上方に埋込部分を含む。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
半導体層と、
前記半導体層上の表面誘電体層と、
前記表面誘電体層上のゲートの少なくとも一部分であって、前記表面誘電体層は、前記ゲートから横方向に離間された開口をその中に含む、ゲートの少なくとも一部分と、
前記表面誘電体層上の層間誘電体層と、
前記層間誘電体層上のフィールド・プレートであって、前記フィールド・プレートは、前記ゲートから横方向に離間されており、前記フィールド・プレートの少なくとも一部分が前記表面誘電体層における前記開口内にある、フィールド・プレートと
を備える、トランジスタ素子。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記フィールド・プレートは、前記半導体層の上に延びる非埋込部分を含み、前記フィールド・プレートの埋込部分が、前記非埋込部分が前記半導体層から垂直方向に離間されているよりも短い距離だけ、前記半導体層から垂直方向に離間されている、請求項1に記載のトランジスタ素子。
【請求項3】
前記層間誘電体層は、前記表面誘電体層における前記開口の中に延びている、請求項1に記載のトランジスタ素子。
【請求項4】
前記表面誘電体層における前記開口は、前記表面誘電体層を完全に通過して延びて前記半導体層を露出させている、請求項1に記載のトランジスタ素子。
【請求項5】
前記ゲートは、前記表面誘電体層を完全に通過して延びて前記半導体層に接触している、請求項1に記載のトランジスタ素子。
【請求項6】
前記半導体層上のソース接点及びドレイン接点をさらに含み、前記ゲートは、前記ソース接点と前記ドレイン接点との間にあり、前記非埋込部分は、前記半導体層の上を前記ドレイン接点に向かって延びる、ドレイン側ウィングを含む、請求項2に記載のトランジスタ素子。
【請求項7】
前記フィールド・プレートは、前記半導体層の上を前記ソース接点に向かって延びる、ソース側ウィングを含む、請求項6に記載のトランジスタ素子。
【請求項8】
前記ドレイン側ウィングは、約0nmから約500nmまでの幅を有する、請求項6に記載のトランジスタ素子。
【請求項9】
前記フィールド・プレートは、前記トランジスタ素子のアクティブ領域の外側の前記ソース接点に電気的に接続され、前記フィールド・プレートと前記ソース接点との間の電気接続が、前記ゲートの上を交差しない、請求項6に記載のトランジスタ素子。
【請求項10】
前記ドレイン側ウィングは、前記層間誘電体層と前記表面誘電体層とを合わせた厚さだけ、前記半導体層から垂直に離間されている、請求項6に記載のトランジスタ素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、トランジスタ構造に関し、特にはフィールド・プレートを含む、電解効果トランジスタに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
シリコン(Si)やガリウムヒ素(GaAs)等のナロー・バンドギャップ半導体材料は、低電力用途、及びSiの場合には、低周波用途用の半導体素子に広く使用されている。ただし、これらの半導体材料は、バンドギャップが比較的小さく(室温において、Siで1.12eV、GaAsで1.42eV)、絶縁破壊電圧が比較的小さいため、高電力及び/又は高周波数の用途にはあまり適していない場合がある。
【0003】
高出力、高温、及び/又は高周波の用途及びデバイスへの関心から、ワイド・バンドギャップ半導体材料、例えば、炭化ケイ素(室温において4H-SiCで3.2eV)及び第III族窒化物(例えば、室温においてGaNで3.36eV)が注目されている。これらの材料は、GaAs及びSiよりも高い電界破壊強度、及び高い電子飽和速度を有することができる。
【0004】
高電力及び/又は高周波数の用途で特に興味深い素子は、変調ドープ電界効果トランジスタ(MODFET:modulation doped field effect transistor)としても知られる、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)である。HEMT素子では、異なるバンドギャップ・エネルギーの2つの半導体材料のヘテロ接合において2次元電子ガス(2DEG:two-dimensional electron gas)が形成され得、この場合に、小さいバンドギャップの材料は、広いバンドギャップ材料よりも電子親和力が高い。2DEGは、ドープされていない小さいバンドギャップ材料の蓄積層であり、比較的高いシート電子濃度、例えば10
13
キャリア/cm

を超えるシート電子濃度を含むことができる。さらに、より広いバンドギャップ半導体に由来する電子は、2DEGに転移する可能性があり、イオン化された不純物の散乱が減少することにより、比較的高い電子移動度が可能になる。比較的高いキャリア濃度とキャリア移動度との、この組合せは、HEMTに比較的大きな相互コンダクタンスを与えることができ、高周波用途用の金属半導体電界効果トランジスタ(MESFETS:metal-semiconductor field effect transistors)を超える性能上の優位性をもたらすことができる。
【0005】
窒化ガリウム/窒化アルミニウムガリウム(GaN/AlGaN)材料系で製造されたHEMTは、比較的高い絶縁破壊電界、比較的広いバンドギャップ、比較的大きな伝導帯オフセット、及び/又は比較的高い飽和電子ドリフト速度等の材料特性の組合せにより、大量のRF電力を生成することが可能である。2DEG中の電子の大部分は、AlGaN中の分極に起因する可能性がある。
【0006】
フィールド・プレートは、マイクロ波周波数でのGaNベースのHEMTの性能を向上させるために使用されており、フィールド・プレートのない素子よりも性能が向上している。多くのフィールド・プレート・アプローチでは、フィールド・プレートをチャネルのドレイン側の上にのせた状態で、フィールド・プレートをトランジスタのソースに接続することを伴う。これにより、トランジスタのゲート・ドレイン側の電界が低下し、それによって絶縁破壊電圧が増加し、高電界トラップ効果が低下する可能性がある。ただし、ゲート・ドレイン間フィールド・プレートを備えたトランジスタの中には、特にゲートのソース側の電界が重要になるクラスC(又はそれより上のクラス)のオペレーションで、比較的低い信頼性性能を示すものがあり得る。
【0007】
図1は、炭化ケイ素基板12上に形成されたGaNベースHEMT10を示す。基板12上にはGaNチャネル層16があり、チャネル層16上にはAlGaNバリア層18がある。バリア層18に隣接するチャネル層16内に、2次元電子ガス(2DEG)20が生じる。チャネル層16上には、ソース接点22及びドレイン接点24が形成されている。2DEG20の導電率は、ソース接点22とドレイン接点24の間のバリア層18の上に形成されたゲート26に電圧を印加することによって、変調される。図1に示すように、ゲート26は、表面誘電体層25を通過して延びる比較的狭い接触領域において、ゲート26がバリア層18と接触する、マッシュルーム(mushroom)構成又はTトップ(T-top)構成を有していてもよい。
【0008】
HEMT10は、ソース接点22に接続されたフィールド・プレート28を含む。フィールド・プレート28は、層間誘電体層21によってゲート26から離間されるとともに、層間誘電体層21と表面誘電体層25とによってバリア層18から離間されている。フィールド・プレート28は、ゲート26の上方に延びるとともに、ドレイン24に向かって横方向に延びている。
【0009】
フィールド・プレート28は、ソース接点22に接続されている。フィールド・プレート28をソース接点22に接続すると、ゲート・ドレイン間容量(Cgd:gate-to-drain capacitance)を減少させ、その結果、素子のゲインを高めることができる。ゲート・ドレイン間容量Cgdを減少させることに加えて、フィールド・プレート28の存在は、素子の直線性を改善し、且つ/又は容量のドレイン・バイアス依存性を減少させることができる。GaNベースのHEMTは一般に良好な直線性を示すが、高電力RF用途ではさらなる改善が望まれる場合がある。また、図1に示された構造は、フィールド・プレートを備えない構造と比較して、ゲート・ドレイン間容量Cgdを小さくすることができる一方で、ゲート・ドレイン間容量Cgdは、依然としてドレイン接点24のバイアスに対して大きな依存性を示す可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許第6,849,882号明細書
米国特許第7,230,284号明細書
米国特許第7,501,669号明細書
米国特許第7,126,426号明細書
米国特許第7,550,783号明細書
米国特許第7,573,078号明細書
米国特許出願公開第2005/0253167号明細書
米国特許出願公開第2006/0202272号明細書
米国特許出願公開第2008/0128752号明細書
米国特許出願公開第2010/0276698号明細書
米国特許出願公開第2012/0049973号明細書
米国特許出願公開第2012/0194276号明細書
米国特許第9,847,411号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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