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公開番号2025082571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195992
出願日2023-11-17
発明の名称合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物及び合成皮革
出願人トリプルエー株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06N 3/14 20060101AFI20250522BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】液状の主剤と硬化剤が常温で混合された際に速やかに硬化し、合成皮革の表面に塗布されたウレタン樹脂被膜を耐剥離強度性及び屈曲性に優れた状態に形成可能な合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物であり、さらにはこれを用いて耐剥離強度性及び屈曲性に優れた合成皮革を創製することである。
【解決手段】ポリオール化合物及び鎖長剤を含有する主剤と、イソシアネート化合物を含有する硬化剤とからなる2液型ウレタン樹脂組成物であって、前記ポリオール化合物が、2以上の第3級アミン基と3以上のヒドロキシル基を含む自触媒性アミン系ポリオールを、前記ポリオール化合物100質量%中に1~15質量%含む液状ポリオール化合物である合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール化合物及び鎖長剤を含有する液状の主剤と、イソシアネート化合物を含有する液状の硬化剤とからなり、前記ポリオール化合物が、2以上の第3級アミン基と3以上のヒドロキシル基を含む自触媒性のアミン系ポリオールを、前記ポリオール化合物100質量%中に1~15質量%含む液状ポリオール化合物である合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記アミン系ポリオールが、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トルエンジアミン及びテトラエチレンペンタミンから選ばれる1種以上のアミンに、プロピレンオキサイド(PO)またはプロピレンオキサイド(PO)と共にエチレンオキサイド(EO)が付加重合した水酸基価300~1000KOHmg/gのアミン系ポリエーテルポリオールである請求項1に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記主剤が、バイオポリオールもしくはバイオ鎖長剤またはこれらの両方を含有する主剤である請求項1または2に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記2液型ウレタン樹脂組成物の(イソシアネート基/水酸基)の当量比が1.0~1.4である請求項1または2に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
前記2液型ウレタン樹脂組成物の(イソシアネート基/水酸基)の当量比が1.0~1.4である請求項3に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
【請求項6】
前記2液型ウレタン樹脂組成物のプレポリマー成分比が、50%未満である請求項1または2に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
【請求項7】
前記2液型ウレタン樹脂組成物のプレポリマー成分比が、50%未満である請求項3に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1または2に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物で基布表面を被覆してなる合成皮革。
【請求項9】
請求項3に記載の合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物で基布表面を被覆してなる合成皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物及びこれを用いた合成皮革に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、自動車の座席やスポーツシューズなどに用いられている合成皮革は、基布である編物や織物の上に、樹脂層を重ねて一体化させることによって製造されている。
合成皮革に類似した構成の人造皮革は、基布として不織布に樹脂液を染み込ませたものを用いるが、基布の表面に樹脂層を重ねて一体化させる構造は合成皮革と共通するので、この発明では人造皮革も含めて合成皮革と総称する。
【0003】
このような合成皮革の樹脂層に用いられる2液型ウレタン樹脂として、バイオポリオールやバイオ鎖長剤を用いることにより環境に配慮されたものが知られており、有機溶剤を用いずにプレポリマーとポリオールを混合機にて瞬間的に加熱混合し、その直後に基布に塗布可能な合成皮革用ウレタン樹脂系プレポリマーが知られている(特許文献1)。
【0004】
また、2液型ウレタン樹脂の主剤成分のポリオールと、硬化剤成分のイソシアネートとの反応を促進するために触媒が用いられており、そのような触媒として第三アミン化合物やイソシアネート反応基を有するアミン、または第三アミン基を含有するアミン開始剤に基づく自触媒ポリオールが知られている(特許文献2の段落0068)。
【0005】
上記自触媒性アミン系ポリオールは、主剤成分のポリオールに触媒機能を付加したものであり、例えば2から8の官能価で、15から200のヒドロキシル価を有し、少なくとも1つの第3級アミン基を有する自触媒機能を付与するポリオール化合物であって、可撓性のポリウレタンフォームの製造に用いられることが知られている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7295539号公報
特表2003-533565号公報
特表2007-535606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記した特許文献1に記載されるような合成皮革用2液型ウレタン樹脂は、プレポリマーを調製する時に、ポリオール(OH)成分およびイソシアネート(NCO)成分をそれぞれまたは混合状態で加熱し、粘度を低くして反応させるので、その際に多くの熱エネルギーを必要とする。また、ウレタン樹脂の塗布後にも乾燥と硬化に多くの熱エネルギーと時間を費し、フィラーの添加量も制約されるので、コストダウンを図ることも難しい。
【0008】
上記したウレタン樹脂系プレポリマーを用いて、合成皮革を製造するには、ポリウレタン樹脂を基布に塗布する寸前に触媒を用い、プレポリマーとポリオールを瞬間混合機にて瞬間的に混合し、OH成分とNCO成分を速やかに反応させる必要があるが、その際に必要な触媒の種類や配合量によっては、合成皮革がブリート(変色)を起こしやすくなり、物性を低下させる場合もある。
【0009】
また、特許文献2、3に示される自触媒性アミン系ポリオールは、発泡性のポリオール組成物100重量%中に、15から200のヒドロキシル価のものを2~100重量%と
いう不特定量を配合し、発泡や剥離強度、一体感等の点で、合成皮革に適用できるものとは言えない。
すなわち、このような自触媒性アミン系ポリオールを用いて合成皮革用2液型ウレタン樹脂を組成することは従来想定されておらず、もし偶発的に用いられることがあったとしても、基布や剥離紙に塗布するための可使時間の調製のために、品質を損なわないように加熱調整することは容易でなく、所要の屈曲性や耐剥離強度性を備え、かつ環境に配慮された品質の合成皮革を安定的に得ることは困難である。
【0010】
そこで、この発明の課題は、上記した問題点を解決し、製造に多くの熱エネルギーを必要とするプレポリマーの樹脂組成物中の成分比を50%以下に低減できる2液型ウレタン樹脂組成物であり、しかも多量の触媒を配合しなくても常温にて液状の主剤と硬化剤とを混合するだけで速やかに硬化反応が進行し、合成皮革のウレタン樹脂被膜の耐剥離強度性及び屈曲性に優れた合成皮革用2液型ウレタン樹脂組成物とし、または同2液型ウレタン樹脂組成物を用いた合成皮革とすることである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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