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公開番号
2025081930
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023195040
出願日
2023-11-16
発明の名称
錠剤、造粒粒子、造粒粒子の製造方法及び錠剤の製造方法
出願人
ライオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
9/20 20060101AFI20250521BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】イブプロフェンを含み且つ摩損が抑制された錠剤の提供。
【解決手段】(A)成分:イブプロフェンと、(B)成分:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン及び結晶セルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種と、(C)成分:制酸剤と、を含む造粒粒子を含み、前記(A)成分及び前記(B)成分の体積平均粒子径が、5~20μmである、錠剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)成分:イブプロフェンと、
(B)成分:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン及び結晶セルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(C)成分:制酸剤と、
を含む造粒粒子を含み、
前記(A)成分及び前記(B)成分の体積平均粒子径が、5~20μmである、錠剤。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記(C)成分が、酸化マグネシウム及び乾燥水酸化アルミニウムゲルからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の錠剤。
【請求項3】
前記造粒粒子が、(D)成分:水溶性高分子をさらに含む請求項1又は2に記載の錠剤。
【請求項4】
第十八改正日本薬局方に記載される摩損度試験機を用い、合計量が30gにできるだけ近い値となる数の前記錠剤を試料とし、回転速度30rpm、15分間の条件で摩損度試験を行ったときの摩損度が、1質量%未満である請求項1又は2に記載の錠剤。
【請求項5】
(A)成分:イブプロフェンと、
(B)成分:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン及び結晶セルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(C)成分:制酸剤と、
を含み、
前記(A)成分及び前記(B)成分の体積平均粒子径が、5~20μmである、造粒粒子。
【請求項6】
前記(C)成分が、酸化マグネシウム及び乾燥水酸化アルミニウムゲルからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項5に記載の造粒粒子。
【請求項7】
請求項5に記載の造粒粒子を製造する方法であり、
前記(A)成分と前記(B)成分とを含む第1の粉体組成物を、体積平均粒子径が5~20μmとなるように粉砕し、得られた粉砕物と前記(C)成分とを含む第2の粉体組成物を湿式造粒する、造粒粒子の製造方法。
【請求項8】
請求項5に記載の造粒粒子を製造する方法であり、
前記(A)成分と前記(B)成分と前記(C)成分とを含む第1の粉体組成物を、体積平均粒子径が5~20μmとなるように粉砕し、得られた粉砕物を含む第2の粉体組成物を湿式造粒する、造粒粒子の製造方法。
【請求項9】
衝撃式の粉砕機で前記第1の粉体組成物を共粉砕する請求項7又は8に記載の製造方法。
【請求項10】
請求項7又は8に記載の製造方法により造粒粒子を製造し、得られた造粒粒子を含む第3の粉体組成物を打錠する、錠剤の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤、造粒粒子、造粒粒子の製造方法及び錠剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
イブプロフェンは難溶性の薬物であるため、イブプロフェンを含む固形製剤からのイブプロフェンの溶出性を改善する試みがなされていた。
特許文献1には、イブプロフェンと、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等の賦形剤との共粉砕物を、水溶性高分子の水溶液を用いて湿式造粒する技術が開示されている。
【0003】
一方、イブプロフェンの副作用として胃傷害性が知られている。イブプロフェンによる胃傷害を抑制するために、制酸剤を配合することがある。酸性物質であるイブプロフェンと塩基性物質である制酸剤は、配合変化を生じやすいため、配合変化を抑制する試みがなされていた。
特許文献2には、イブプロフェンと、制酸剤と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等の膨潤剤とを含有する組成物を湿式造粒する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-182726号公報
特開2006-328000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、イブプロフェンは、蝋状の物質であり、粉体同士の結合性が強くなく、また摩擦によって伸びやすい性質がある。そのため、イブプロフェンを含む錠剤は、輸送時や製造工程において錠剤が受ける衝撃で摩損が生じやすく、錠剤表面から一部が脱落することによる小さなくぼみが生じやすい。また、イブプロフェンを含む原料を打錠して錠剤を製造する際に、原料の一部が打錠機に付着しやすく、特に打錠機がロータリー式の場合には、回転盤の盤上に筋のように付着しやすい。かかる課題は、上記の従来技術においても解決されていなかった。
【0006】
本発明は、イブプロフェンを含み且つ摩損が抑制された錠剤、並びにイブプロフェンを含み且つ摩損が抑制された錠剤が得られる造粒粒子及び錠剤の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、予めイブプロフェンと特定の賦形剤とを特定の体積平均粒子径となるまで共粉砕し、この共粉砕物に制酸剤を加えて湿式造粒することで、意外にも、錠剤の摩損が軽減され、さらには錠剤表面から一部が脱落することによる小さなくぼみの発生や打錠時における打錠機への付着も抑制されることを見出した。
本発明は上記知見に基づくものであり、以下の態様を有する。
【0008】
<1>
(A)成分:イブプロフェンと、
(B)成分:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン及び結晶セルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(C)成分:制酸剤と、
を含む造粒粒子を含み、
前記(A)成分及び前記(B)成分の体積平均粒子径が、5~20μmである、錠剤。
<2>
前記(C)成分が、酸化マグネシウム及び乾燥水酸化アルミニウムゲルからなる群から選ばれる少なくとも1種である<1>に記載の錠剤。
<3>
前記造粒粒子が、(D)成分:水溶性高分子をさらに含む<1>又は<2>に記載の錠剤。
<4>
前記(D)成分が、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、ポビドン、ポリビニルアルコール及びポリアクリル酸ヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種である<3>に記載の錠剤。
<5>
第十八改正日本薬局方に記載される摩損度試験機を用い、合計量が30gにできるだけ近い値となる数の前記錠剤を試料とし、回転速度30rpm、15分間の条件で摩損度試験を行ったときの摩損度が、1質量%未満である<1>~<4>のいずれかに記載の錠剤。
<6>
(A)成分:イブプロフェンと、
(B)成分:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン及び結晶セルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(C)成分:制酸剤と、
を含み、
前記(A)成分及び前記(B)成分の体積平均粒子径が、5~20μmである、造粒粒子。
<7>
前記(C)成分が、酸化マグネシウム、及び乾燥水酸化アルミニウムゲルからなる群から選ばれる少なくとも1種である<6>に記載の造粒粒子。
<8>
(D)成分:水溶性高分子をさらに含む<6>又は<7>に記載の造粒粒子。
<9>
前記(D)成分が、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、ポビドン、ポリビニルアルコール及びポリアクリル酸ヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種である<8>に記載の造粒粒子。
<10>
<6>~<9>のいずれかに記載の造粒粒子を製造する方法であり、
前記(A)成分と前記(B)成分とを含む第1の粉体組成物を、体積平均粒子径が5~20μmとなるように粉砕し、得られた粉砕物と前記(C)成分とを含む第2の粉体組成物を湿式造粒する、造粒粒子の製造方法。
<11>
<6>~<9>のいずれかに記載の造粒粒子を製造する方法であり、
前記(A)成分と前記(B)成分と前記(C)成分とを含む第1の粉体組成物を、体積平均粒子径が5~20μmとなるように粉砕し、得られた粉砕物を含む第2の粉体組成物を湿式造粒する、造粒粒子の製造方法。
<12>
前記湿式造粒する方法が、流動層造粒法、攪拌造粒法、又は押出造粒法である<10>又は<11>に記載の製造方法。
<13>
衝撃式の粉砕機で前記第1の粉体組成物を粉砕する<10>~<12>のいずれかに記載の製造方法。
<14>
<10>~<13>のいずれかに記載の製造方法により造粒粒子を製造し、得られた造粒粒子を含む第3の粉体組成物を打錠する、錠剤の製造方法。
<15>
前記第3の粉体組成物が、前記造粒粒子に加えて、賦形剤及び滑沢剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む<14>に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、イブプロフェンを含み且つ摩損が抑制された錠剤、並びにイブプロフェンを含み且つ摩損が抑制された錠剤が得られる造粒粒子及び錠剤の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔錠剤〕
本発明の錠剤は、(A)成分と(B)成分と(C)成分とを含む造粒粒子(以下、造粒粒子(P)ともいう)を含む。
造粒粒子(P)は、(D)成分をさらに含んでいてもよい。
造粒粒子(P)は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分以外の成分(以下、任意成分(1)ともいう)をさらに含んでいてもよい。
本発明の錠剤は、造粒粒子(P)以外の成分(以下、任意成分(2)ともいう)をさらに含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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