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公開番号
2025081718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2025031502,2020054447
出願日
2025-02-28,2020-03-25
発明の名称
離型フィルムで保護された粘着テープ
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250520BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】粘着剤の染み出しを抑えることができる離型フィルムで保護された粘着テープを提供する。
【解決手段】粘着テープと前記粘着テープを挟持する1組の離型フィルムとからなる離型フィルムで保護された粘着テープであって、前記粘着テープは23℃のせん断貯蔵弾性率G’(23℃)が1.0×10
6
Pa以下であり、かつ、130℃のせん断貯蔵弾性率G’(130℃)が3.0×10
4
Pa以上であり、前記粘着テープは厚み50μmの時の透湿度が100g/m
2
・24hr以下であり、前記粘着テープは10kHzでの誘電率が3以下であり、前記粘着テープは厚みが1μm以上300μm以下である離型フィルムで保護された粘着テープ。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着テープと前記粘着テープを挟持する1組の離型フィルムとからなり、
前記粘着テープは23℃のせん断貯蔵弾性率G’(23℃)が1.0×10
6
Pa以下であり、かつ、
130℃のせん断貯蔵弾性率G’(130℃)が3.0×10
4
Pa以上であり、
前記粘着テープは、厚み50μmの時の透湿度が100g/m
2
・24hr以下であり、
前記粘着テープは、10kHzでの誘電率が3以下であり、
前記粘着テープは、厚みが1μm以上300μm以下である
ことを特徴とする離型フィルムで保護された粘着テープ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
粘着テープと前記粘着テープを挟持する1組の離型フィルムとからなり、
前記粘着テープは、ゴム系粘着剤を含有し、
前記粘着テープは、23℃でのせん断貯蔵弾性率G’(23℃)が1.0×10
6
Pa以下であり、かつ、
130℃でのせん断貯蔵弾性率G’(130℃)が3.0×10
4
Pa以上であり、
前記粘着テープは、厚みが1μm以上300μm以下である
ことを特徴とする離型フィルムで保護された粘着テープ。
【請求項3】
前記粘着テープは、G’(23℃)/G’(130℃)<15であることを特徴とする請求項1又は2記載の離型フィルムで保護された粘着テープ。
【請求項4】
前記ゴム系粘着剤は、一般式(A-B)nCで表される構造を有するラジアル型スチレン系エラストマーであることを特徴とする請求項2又は3記載の離型フィルムで保護された粘着テープ。
A:芳香族アルケニル重合体ブロック
B:共役ジエン重合体ブロック
C:カップリング剤に由来する成分
n:3以上の整数
【請求項5】
前記粘着テープは、SP値が8.5以下であり、23℃で液体の軟化剤及び/又はSP値が8.0~9.0であり、軟化点が80℃以上の粘着付与樹脂を含有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の離型フィルムで保護された粘着テープ。
【請求項6】
前記軟化剤の含有量が前記ラジアル型スチレン系エラストマー100重量部に対して50重量部以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の離型フィルムで保護された粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着テープは、前記ラジアル型スチレン系エラストマーと架橋性官能基を有するポリマーとを含有し、
前記架橋性官能基を有するポリマーの含有量が前記ラジアル型スチレン系エラストマー100重量部に対して5重量部以上である
ことを特徴とする請求項4、5又は6記載の離型フィルムで保護された粘着テープ。
【請求項8】
電子機器部品固定用途、車載部品固定用途、基地局アンテナ固定用途、基地局送受信機固定用途、スマートグラス固定用途に用いられることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の離型フィルムで保護された粘着テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、離型フィルムで保護された粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistants、PDA)等の携帯電子機器においては、部品を筐体等に固定するために粘着テープが用いられている(例えば、特許文献1、2)。また、車載用パネル等の車載用電子機器部品を車両本体に固定する用途にも粘着テープが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-242541号公報
特開2009-258274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶ディスプレイ等の表示装置は、材料となる光学部品を複数積層させて製造されており、この光学部品の貼り合わせにノンサポートタイプの透明粘着テープ(OCA)が用いられている。OCAでは従来透明度の観点からアクリル系粘着剤が用いられてきたが、光学部品は水分や静電気に弱いことから、低透湿性と低誘電性に優れる粘着剤が求められている。そこで、低透湿性と低誘電性に優れる粘着剤としてゴム系粘着剤が検討されている。
【0005】
一方、OCAは、粘着テープの両面に離型フィルムが積層された状態で製造され、製造現場で所望の形状に打ち抜かれた後、重ねられて保管される。この際、粘着テープにゴム系粘着剤を用いると、打ち抜き時の圧力によって離型フィルムの外側へ染み出した粘着剤や、重ねられた粘着テープの重量や自重によって離型フィルムの外側へ徐々に染み出した粘着剤が、重ねられた粘着テープの離型フィルム間に入り込んで汚染してしまうことがあった。
【0006】
本発明は、粘着剤の染み出しを抑えることができる離型フィルムで保護された粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、粘着テープと前記粘着テープを挟持する1組の離型フィルムとからなる離型フィルムで保護された粘着テープであって、前記粘着テープは23℃のせん断貯蔵弾性率G’(23℃)が1.0×10
6
Pa以下であり、かつ、130℃のせん断貯蔵弾性率G’(130℃)が3.0×10
4
Pa以上であり、前記粘着テープは、厚み50μmの時の透湿度が100g/m
2
・24hr以下であり、前記粘着テープは、10kHzでの誘電率が3以下であり、前記粘着テープは厚みが1μm以上300μm以下である離型フィルムで保護された粘着テープである。
以下、本発明について詳述する。
【0008】
本発明者らは、鋭意検討した結果、粘着剤の高温下におけるせん断貯蔵弾性率G’が低いほど長期間での流動性が大きくなる、つまり、粘着剤が染み出しやすくなることを見出した。従来のゴム系粘着剤を用いた粘着テープは、高温になるとせん断貯蔵弾性率G’が低下するため、保管時に粘着剤が離型フィルムの外側へ染み出しやすくなっていた。この知見を基に本発明者らは検討を進めた結果、特定の透湿度と誘電率を有する粘着テープの23℃でのせん断貯蔵弾性率と130℃でのせん断貯蔵弾性率を特定の範囲とすることによって、ゴム性を有する粘着剤を用いながらも粘着テープが染み出し難く、粘着力にも優れる粘着テープが得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
本発明の離型フィルムで保護された粘着テープは、粘着テープと上記粘着テープを挟持する1組の離型フィルムとからなる。
本発明は、粘着テープが後述するせん断貯蔵弾性率を満たすことで、粘着テープが離型フィルムの外側へ染み出し難い粘着テープとすることができる。
【0010】
本発明において、上記粘着テープは、23℃でのせん断貯蔵弾性率G’(23℃)が1.0×10
6
Pa以下である。
粘着テープの23℃でのせん断貯蔵弾性率G’が上記範囲であることで、室温において充分な粘着力で被着体に貼り付けることができる。より室温での粘着力が向上する観点から、上記G’(23℃)の好ましい上限は8.0×10
5
Pa、より好ましい上限は5.0×10
5
Paである。上記G’(23℃)の下限は特に限定されないが、粘着力の観点から1.0×10
4
Paであることが好ましい。上記G’(23℃)は、粘着テープに用いる粘着剤の種類によって調節することができる。
なお、上記G’(23℃)は、以下の方法で得ることができる。
粘着テープを1000μmまで積層し、測定サンプルを作製する。作製した測定サンプルについて、粘弾性スペクトロメーター(例えば、アイティー計測制御社製、DVA-200)を用い、低速昇温せん断変形モードの5℃/分、1Hzの条件で、-50℃~200℃の動的粘弾性スペクトルを測定したときの23℃における貯蔵弾性率として得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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