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公開番号2025083562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025043315,2023194588
出願日2025-03-18,2018-03-26
発明の名称ポリオール含有組成物、及びポリウレタンフォーム
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/20 20060101AFI20250523BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】発泡剤としてハイドロフルオロオレフィンを使用した場合であっても安定性を向上させつつ、触媒活性の低下を防ぐことができ、低温下での吹付施工であっても吹付対象とポリウレタンフォームとの間に生じる剥離を抑制できるポリオール含有組成物、及びそれを用いたポリウレタンフォームを提供する。
【解決手段】ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、下記一般式(1)で表されるカルボン酸アンモニウム塩、窒素原子を有する複素環式化合物、ハイドロフルオロオレフィン、及び整泡剤を含有することを特徴とするポリオール含有組成物。
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(一般式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立にアルキル基を表し、R3は水素原子又はアルキル基を表す。また、M+は4級アンモニウムイオンを表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、下記一般式(1)で表されるカルボン酸アンモニウム塩、窒素原子を有する複素環式化合物、ハイドロフルオロオレフィン、及び整泡剤を含有するポリオール含有組成物。
JPEG
2025083562000007.jpg
23
71
(一般式(1)中、R

及びR

は、それぞれ独立にアルキル基を表し、R

は水素原子又はアルキル基を表す。また、M

は4級アンモニウムイオンを表す。)
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記カルボン酸アンモニウム塩の配合量が、前記ポリオール100質量部に対して1~22質量部である、請求項1に記載のポリオール含有組成物。
【請求項3】
前記一般式(1)におけるR

がアルキル基である、請求項1又は2に記載のポリオール含有組成物。
【請求項4】
前記一般式(1)におけるM

がテトラメチルアンモニウムイオンである、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項5】
前記一般式(1)で表されるカルボン酸アンモニウム塩が、2,2-ジメチルプロパン酸アンモニウム塩である、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項6】
前記窒素原子を有する複素環式化合物の配合量が、ポリオール100質量部に対して1~23質量部である、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項7】
前記窒素原子を有する複素環式化合物が、下記一般式(2)で表されるイミダゾール誘導体である、請求項1~6のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
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2025083562000008.jpg
23
52
(一般式(2)中、R

及びR

は、それぞれ独立に炭素数1~8のアルキル基又はアルケニル基を表す。)
【請求項8】
前記窒素原子を有する複素環式化合物が1,2-ジメチルイミダゾールである、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートとの反応生成物である、ポリウレタンフォーム。
【請求項10】
イソシアネートインデックスが200以上である、請求項9に記載のポリウレタンフォーム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオール含有組成物、及びポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリウレタンを発泡させるための発泡剤としては、ハイドロフルオロカーボン(HFC)が使用されていた。しかし、ハイドロフルオロカーボンは、地球温暖化係数が高く、また、法規制の動きもあるため、代替材料への切り替えが検討されている。前記代替材料としてはハイドロフルオロオレフィン(HFO)が挙げられるが、ハイドロフルオロオレフィンはポリウレタンフォームの製造に用いる触媒を分解して触媒の活性を低下させるため、ポリオールとポリイソシアネートとの反応が十分に進行しないという問題がある。
このような問題を解決する方法として特許文献1には、発泡剤、ポリオール、シリコーン界面活性剤、及び特定の立体障害アミン触媒を含むポリオールプレミックス組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2011-500892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ポリウレタンフォームは、難燃性を高めたり、不燃性にしたりするためには、ポリイソシアネートの三量化により、イソシアヌレート結合を多くする必要がある。また、ポリウレタンフォームは、例えば、吹付施工により建築物の壁面等に施工されるが、触媒の活性が十分に高くない場合は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応が十分に進行せず、ポリウレタンフォームに横伸びが発生して、吹付対象がコーナー部を有するときなど、吹付対象との間に剥離が発生する場合がある。特に0℃程度の低温下において吹付施工をする場合は触媒の活性が低下しやすいため、上記剥離の問題が生じやすい。
【0005】
これに対して特許文献1では特定の触媒を用いることを特徴としているが、イソシアヌレート結合を有するポリウレタンフォームにおいて、触媒活性を高めてフォームの横伸びを抑制する点などについて言及されていない。
さらに、イソシアヌレート結合を多く有するポリウレタンフォームを得るためには、三量化触媒と樹脂化触媒を併用する必要があるが、これらを含有するポリオール含有組成物は、ハイドロフルオロオレフィンに対して使用すると、安定性が低下して、発泡が適切に行えないなどの不具合が生じやすくなる。
【0006】
そこで本発明は、触媒として三量化触媒と樹脂化触媒を使用し、発泡剤としてハイドロフルオロオレフィンを使用した場合であっても、安定性を向上させつつ、触媒活性の低下を防ぐことができ、例えば低温下での吹付施工などであっても、触媒活性の低下による横伸びなどが発生しにくいポリオール含有組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、触媒として特定のカルボン酸アンモニウム塩と窒素原子を有する複素環式化合物とを併用すると、発泡剤としてハイドロフルオロオレフィンを用いた場合であっても、触媒の活性が低下せず、かつポリオール含有組成物の安定性が高くなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明は、下記[1]~[10]を要旨とする。
[1]ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、下記一般式(1)で表されるカルボン酸アンモニウム塩、窒素原子を有する複素環式化合物、ハイドロフルオロオレフィン、及び整泡剤を含有するポリオール含有組成物。
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2025083562000001.jpg
23
71
(一般式(1)中、R

及びR

は、それぞれ独立にアルキル基を表し、R

は水素原子又はアルキル基を表す。また、M

は4級アンモニウムイオンを表す。)
[2]前記カルボン酸アンモニウム塩の配合量が、前記ポリオール100質量部に対して1~22質量部である、前記[1]に記載のポリオール含有組成物。
[3]前記一般式(1)におけるR

がアルキル基である、前記[1]又は[2]に記載のポリオール含有組成物。
[4]前記一般式(1)におけるM

がテトラメチルアンモニウムイオンである、前記[1]~[3]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
[5]前記一般式(1)で表されるカルボン酸アンモニウム塩が、2,2-ジメチルプロパン酸アンモニウム塩である、前記[1]~[4]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
[6]前記窒素原子を有する複素環式化合物の配合量が、ポリオール100質量部に対して1~23質量部である、前記[1]~[5]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
[7]前記窒素原子を有する複素環式化合物が、下記一般式(2)で表されるイミダゾール誘導体である、前記[1]~[6]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
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2025083562000002.jpg
23
52
(一般式(2)中、R

及びR

は、それぞれ独立に炭素数1~8のアルキル基又はアルケニル基を表す。)
[8]前記窒素原子を有する複素環式化合物が1,2-ジメチルイミダゾールである、前記[1]~[7]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物。
[9]前記[1]~[8]のいずれか1項に記載のポリオール含有組成物と、ポリイソシアネートとの反応生成物である、ポリウレタンフォーム。
[10]イソシアネートインデックスが200以上である、前記[9]に記載のポリウレタンフォーム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、触媒として三量化触媒と樹脂化触媒を併用し、発泡剤としてハイドロフルオロオレフィンを使用した場合であっても、安定性を向上させ、かつ触媒活性の低下を防ぐことができ、例えば、低温下での吹付施工であっても横伸びが発生しにくい、ポリオール含有組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
[ポリオール含有組成物]
本発明のポリオール含有組成物は、ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフォームを得るためのポリオール含有組成物であって、ポリオール、下記一般式(1)で表されるカルボン酸アンモニウム塩、窒素原子を有する複素環式化合物、ハイドロフルオロオレフィン、及び整泡剤を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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