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公開番号
2025085875
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023199551
出願日
2023-11-27
発明の名称
表示素子用シール剤及び液晶表示素子
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
G02F
1/1339 20060101AFI20250530BHJP(光学)
要約
【課題】保存安定性、並びに、低温で硬化させた際の硬化性及び接着性に優れる表示素子用シール剤を提供する。また、該表示素子用シール剤を用いてなる液晶表示素子を提供する。
【解決手段】硬化性樹脂と重合開始剤とを含有する表示素子用シール剤であって、前記硬化性樹脂は、エポキシ化合物、オキセタン化合物、及び、(メタ)アクリル化合物を含み、前記オキセタン化合物は、1分子中に少なくとも1つのオキセタニル基と少なくとも1つの水酸基とを有する化合物を含み、前記重合開始剤は、カチオン重合開始剤及びラジカル重合開始剤を含み、前記表示素子用シール剤は、アミン系の熱硬化剤を含有しない、又は、該アミン系の熱硬化剤を3.0質量%未満含有する表示素子用シール剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
硬化性樹脂と重合開始剤とを含有する表示素子用シール剤であって、
前記硬化性樹脂は、エポキシ化合物、オキセタン化合物、及び、(メタ)アクリル化合物を含み、
前記オキセタン化合物は、1分子中に少なくとも1つのオキセタニル基と少なくとも1つの水酸基とを有する化合物を含み、
前記重合開始剤は、カチオン重合開始剤及びラジカル重合開始剤を含み、
前記表示素子用シール剤は、アミン系の熱硬化剤を含有しない、又は、該アミン系の熱硬化剤を3.0質量%未満含有する
ことを特徴とする表示素子用シール剤。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記オキセタン化合物の含有量が、前記エポキシ化合物100質量部に対して60質量部以下である請求項1記載の表示素子用シール剤。
【請求項3】
前記オキセタン化合物の含有量が、前記(メタ)アクリル化合物100質量部に対して20質量部以下である請求項1又は2記載の表示素子用シール剤。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル化合物は、1分子中に1つの(メタ)アクリロイル基と少なくとも1つの水酸基とを有する化合物を含む請求項1又は2記載の表示素子用シール剤。
【請求項5】
更に、充填剤を含有する請求項1又は2記載の表示素子用シール剤。
【請求項6】
更に、シランカップリング剤を含有する請求項1又は2記載の表示素子用シール剤。
【請求項7】
前記表示素子用シール剤を80℃で1時間加熱した際の前記エポキシ化合物由来のエポキシ基の反応率が80%以上である請求項1又は2記載の表示素子用シール剤。
【請求項8】
請求項1又は2記載の表示素子用シール剤の硬化物を含む液晶表示素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示素子用シール剤に関する。また、本発明は、該表示素子用シール剤を用いてなる液晶表示素子に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、薄型、軽量、低消費電力等の特徴を有する表示素子として、液晶表示素子や有機EL表示素子が広く利用されている。このような表示素子では、通常、各種部材の接着、液晶や発光層の封止等に表示素子用シール剤が用いられている。
【0003】
例えば、液晶表示素子は、真空注入法や液晶滴下工法と呼ばれる方法等により製造される。真空注入法では、特許文献1に開示されているように、2枚の電極付き基板を所定の間隔をおいて対向させ、その周囲をシール剤で封着してセルを形成し、その一部に設けられた液晶注入口からセル内に液晶を注入し、この液晶注入口を、封止剤(封口剤)を用いて封止することにより液晶表示素子が製造される。また、液晶滴下工法では、特許文献2、3に開示されているように、まず、2枚の電極付き基板の一方に、ディスペンスにより枠状のシールパターンを形成する。次いで、シール剤が未硬化の状態で液晶の微小滴を基板のシール枠内に滴下し、真空下で他方の基板を重ね合わせてシール剤の硬化を行い、液晶表示素子が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-257444号公報
特開2001-133794号公報
国際公開第02/092718号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)を考慮した活動(ESG活動)の観点や、耐熱性の低い基板等に対応する観点から、シール剤を低温(例えば、80℃以下)で硬化させることが望まれている。従来、シール剤としては、エポキシ化合物と、該エポキシ化合物を硬化させるためのアミン系の熱硬化剤とを含有するものが広く用いられている。このようなシール剤を低温で硬化させるための方法としては、該熱硬化剤として反応開始温度が低いものを用いることが考えられるものの、反応開始温度が低い熱硬化剤を用いるとシール剤が保存安定性に劣るものとなったり、低温での硬化によって得られた硬化物が充分な接着力を有さなかったりするという問題があった。
【0006】
本発明は、保存安定性、並びに、低温で硬化させた際の硬化性及び接着性に優れる表示素子用シール剤を提供することを目的とする。また、本発明は、該表示素子用シール剤を用いてなる液晶表示素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示1は、硬化性樹脂と重合開始剤とを含有する表示素子用シール剤であって、上記硬化性樹脂は、エポキシ化合物、オキセタン化合物、及び、(メタ)アクリル化合物を含み、上記オキセタン化合物は、1分子中に少なくとも1つのオキセタニル基と少なくとも1つの水酸基とを有する化合物を含み、上記重合開始剤は、カチオン重合開始剤及びラジカル重合開始剤を含み、上記表示素子用シール剤は、アミン系の熱硬化剤を含有しない、又は、該アミン系の熱硬化剤を3.0質量%未満含有する表示素子用シール剤である。
本開示2は、上記オキセタン化合物の含有量が、上記エポキシ化合物100質量部に対して60質量部以下である本開示1の表示素子用シール剤である。
本開示3は、上記オキセタン化合物の含有量が、上記(メタ)アクリル化合物100質量部に対して20質量部以下である本開示1又は2の表示素子用シール剤である。
本開示4は、上記(メタ)アクリル化合物は、1分子中に1つの(メタ)アクリロイル基と少なくとも1つの水酸基とを有する化合物を含む本開示1、2又は3の表示素子用シール剤である。
本開示5は、更に、充填剤を含有する本開示1、2、3又は4の表示素子用シール剤である。
本開示6は、更に、シランカップリング剤を含有する本開示1、2、3、4又は5の表示素子用シール剤である。
本開示7は、上記表示素子用シール剤を80℃で1時間加熱した際の上記エポキシ化合物由来のエポキシ基の反応率が80%以上である本開示1、2、3、4、5又は6の表示素子用シール剤である。
本開示8は、本開示1、2、3、4、5、6又は7の表示素子用シール剤の硬化物を含む液晶表示素子である。
以下に本発明を詳述する。
【0008】
本発明者は、硬化性樹脂としてエポキシ化合物、特定の構造を有するオキセタン化合物、及び、(メタ)アクリル化合物と、重合開始剤としてカチオン重合開始剤及びラジカル重合開始剤とを組み合わせて用いることを検討した。その結果、アミン系の熱硬化剤を必要とせずに、保存安定性、並びに、低温(例えば、80℃以下)で硬化させた際の硬化性及び接着性(特に、ITO電極や配向膜を有する基板に対する接着性)に優れる表示素子用シール剤を得ることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
本発明の表示素子用シール剤は、硬化性樹脂を含有する。
上記硬化性樹脂は、エポキシ化合物、オキセタン化合物、及び、(メタ)アクリル化合物を含む。
なお、本明細書において、上記「(メタ)アクリル」とは、アクリル又はメタクリルを意味する。
【0010】
上記エポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、ビスフェノールE型エポキシ化合物、ビスフェノールS型エポキシ化合物、2,2’-ジアリルビスフェノールA型エポキシ化合物、水添ビスフェノール型エポキシ化合物、プロピレンオキシド付加ビスフェノールA型エポキシ化合物、レゾルシノール型エポキシ化合物、ビフェニル型エポキシ化合物、スルフィド型エポキシ化合物、ジフェニルエーテル型エポキシ化合物、ジシクロペンタジエン型エポキシ化合物、ナフタレン型エポキシ化合物、フェノールノボラック型エポキシ化合物、オルトクレゾールノボラック型エポキシ化合物、ジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ化合物、ビフェニルノボラック型エポキシ化合物、ナフタレンフェノールノボラック型エポキシ化合物、グリシジルアミン型エポキシ化合物、アルキルポリオール型エポキシ化合物、ゴム変性型エポキシ化合物、グリシジルエステル化合物等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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