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公開番号2025081537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025025514,2021017744
出願日2025-02-20,2021-02-05
発明の名称仲介サーバ、取引システム、仲介方法、及びプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250520BHJP(計算;計数)
要約【課題】電力の同時同量を実現するため、一般に、供給量(生産量)を需要量(消費量)に合わせる必要がある。そのため、電力会社や小売事業者が過剰に電力を発電または買付を行なうことで実現しているが、その過剰な運営費用のため電気料金等のアセットの料金が高騰したり、使われない無駄な電力等のアセットが発生したりする恐れがある。
【解決手段】仲介サーバ5aは、必要な種類の生産方法によって生産されたアセットの所有権を持ち合わせていない場合に(S122;NO)、仲介サーバ5bは、仲介サーバ5aからの要求に基づき、仲介サーバ5aにアセットの所有権を移転することで(S126;YES)、アセットの料金の高騰や使われない無駄なアセットが発生することを抑制することができるという効果を奏する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することで、前記アセットの提供者と前記アセットの使用者との間での前記アセットに関する取引の仲介を行う仲介サーバであって、
前記ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することが可能な他の仲介サーバが送信した、特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を、前記仲介サーバを管理する仲介者から前記他の仲介サーバを管理する他の仲介者に変更するための第1の変更要求を受信する受信手段と、
前記ブロックチェーンネットワークに対して前記特定のアセットの所有権者を前記仲介者から前記他の仲介者に変更するための第2の変更要求を送信する送信手段と、
を有し、
前記送信手段が前記第2の変更要求を送信することで当該第2の変更要求に応じた変更が完了した場合には、前記送信手段は、前記他の仲介サーバに変更完了の旨を示す応答を送信することを特徴とする仲介サーバ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記受信手段は、前記ブロックチェーンネットワークから、アセットの生産方法の種類を示すと共に前記アセットの所有権者として前記仲介者を示す全てのアセット情報を受信し、
前記受信手段によって受信された前記全てのアセット情報の中に、前記特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットを示す特定のアセット情報がある場合には、前記送信手段は、前記ブロックチェーンネットワークに対して前記第2の変更要求を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介サーバ。
【請求項3】
前記送信手段は、前記他の仲介サーバに対して、前記第1の変更要求に応じて変更完了の旨を示す応答を送信する請求項2に記載の仲介サーバ。
【請求項4】
前記受信手段は、前記ブロックチェーンネットワークから、アセットの生産方法の種類を示すと共に前記アセットの所有権者として前記仲介者を示す全てのアセット情報を受信し、
前記受信手段によって受信された前記全てのアセット情報の中に、前記特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットを示す特定のアセット情報がない場合には、前記送信手段は、前記他の仲介サーバに対して、前記第1の変更要求に応じて変更することはできない旨を示す応答を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介サーバ。
【請求項5】
前記アセットは電力であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の仲介サーバ。
【請求項6】
前記アセットは電力であり、前記生産方法の種類は、再生可能エネルギーを利用する生産方法、化石燃料を利用する生産方法、又は原子力を利用する生産方法であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の仲介サーバ。
【請求項7】
前記再生可能エネルギーは、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、又は大気中の熱であることを特徴とする請求項6に記載の仲介サーバ。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の仲介サーバと、
前記他の仲介サーバと、
によって構築されたことを特徴とする取引システム。
【請求項9】
ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することで、前記アセットの提供者と前記アセットの使用者との間での前記アセットに関する取引の仲介を行う仲介サーバが実行する要求方法であって、
前記ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することが可能な他の仲介サーバが送信した、特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を、前記仲介サーバを管理する仲介者から前記他の仲介サーバを管理する他の仲介者に変更するための第1の変更要求を受信する受信ステップと、
前記ブロックチェーンネットワークに対して前記特定のアセットの所有権者を前記仲介者から前記他の仲介者に変更するための第2の変更要求を送信する送信ステップと、
を実行し、
前記送信ステップが前記第2の変更要求を送信する処理を含むことで当該第2の変更要求に応じた変更が完了した場合には、前記送信ステップは、前記他の仲介サーバに変更完了の旨を示す応答を送信する処理を含むことを特徴とする要求方法。
【請求項10】
コンピュータに、請求項9に記載の方法を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仲介サーバ、取引システム、仲介方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、再生可能エネルギーによって生産された電力が注目されている。この電力は、太陽光、太陽熱、風力、バイオマス、地熱、水力、大気中の熱等の再生可能エネルギーである資源を利用することで生産される。再生可能エネルギーによる発電は、石油、石炭、液化天然ガス等の化石燃料による発電に比べて、地球温暖化の原因となっているCO

をほとんど排出しないため、電力の生産に利用される資源の中でも、再生可能エネルギーは環境に優しいエネルギー資源である。このような環境に優しいグリーン電力を利用して工場などを稼働させることで、企業価値を向上させることができる。また、再生可能エネルギー等によって生産された電力の取引にブロックチェーンを利用する方法がある(特許文献1参照)。ブロックチェーンは、分散型台帳と呼ばれ、複数のノード(コンピュータ)によって電力等のアセットの取引履歴を示す複数の台帳を紐づけることにより、取引履歴のデータの改ざんを防ぐことができる。
【0003】
また、電力の安定した利用を実現するためには、消費される電力と生産される電力をリアルタイムで同じに調整する必要がある(同時同量)。電力の同時同量を実現するため、一般に、「供給量(生産量)を需要量(消費量)に合わせる」、「需要量(消費量)を供給量(生産量)に合わせる」といった手法で需要と供給のバランスが保たれている。後者はデマンドレスポンスと呼ばれ、予定していた電力消費量を節約により抑えることで、あたかも消費者が自ら発電したかのように市場で振る舞い、需要と供給のバランスを保つ方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-144851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前者は、電力会社や小売事業者が過剰に電力を発電または買付を行なうことで実現しており、その過剰な運営費用のため電気料金等のアセットの料金が高騰したり、使われない無駄な電力等のアセットが発生したりする恐れがあるという課題が生じる

【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することで、前記アセットの提供者と前記アセットの使用者との間での前記アセットに関する取引の仲介を行う仲介サーバであって、前記ブロックチェーンネットワークに対してアセットの所有権者の変更を要求することが可能な他の仲介サーバが送信した、特定種類の生産方法によって生産された特定のアセットの所有権者を、前記仲介サーバを管理する仲介者から前記他の仲介サーバを管理する他の仲介者に変更するための第1の変更要求を受信する受信手段と、前記ブロックチェーンネットワークに対して前記特定のアセットの所有権者を前記仲介者から前記他の仲介者に変更するための第2の変更要求を送信する送信手段と、を有し、前記送信手段が前記第2の変更要求を送信することで当該第2の変更要求に応じた変更が完了した場合には、前記送信手段は、前記他の仲介サーバに変更完了の旨を示す応答を送信することを特徴とする仲介サーバである。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように本発明によれば、アセットの料金の高騰や使われない無駄なアセットが発生することを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る取引システムの概略図である。
スマートフォンのハードウェア構成図である。
スマートメータのハードウェア構成図である。
仲介サーバのハードウェア構成図である。
取引システムのうち、スマートフォン及びスマートメータの機能ブロック図である。
取引システムのうち、仲介サーバとノードの機能ブロック図である。
使用者管理テーブルを示す概念図である。
提供者管理テーブルを示す概念図である。
取引内容管理テーブルの概念図である。
取引履歴管理テーブルの概念図である。
仲介者の登録処理を示したシーケンス図である。
仲介者登録画面の表示例を示した図である。
仲介者登録画面の表示例を示した図である。
アセットの取引内容の登録処理を示したシーケンス図である。
入力及び選択前の取引内容登録画面の表示例を示した図である。
入力及び選択後の取引内容登録画面の表示例を示した図である。
提供者が提供するアセットの所有権者を仲介者に設定する処理を示すシーケンス図である。
トランザクション情報及びアセット情報の概念図である。
仲介者が仲介するアセットの所有権者を使用者に設定する処理を示したシーケンス図である。
生産方法の種類の決定処理を示したフローチャートである。
仲介サーバと自サーバ以外の所定の仲介サーバの間で、特定種類の生産方法により生産されたアセットの所有権の移転の処理を示すシーケンス図である。
S149の処理におけるトランザクション情報及びアセット情報の遷移概念図である。
ステップS92の処理におけるトランザクション情報及びアセット情報の遷移概念図である。
アセットの生産方法証明書の仲介処理を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を用いて、本実施形態を詳細に説明する。
【0010】
〔システムの構成の概略〕
まず、取引システム1の構成の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る取引システムの概略図である。ここでは、アセットの一例としての電力を取り扱う場合について説明する。なお、アセットの所有権及びアセットの生産方法の種類は、後述のアセット情報で管理される。
(【0011】以降は省略されています)

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